真夏の香港公演

2011年07月12日 | 音楽
久しぶりの香港である。
中国返還前の15年ほど前の香港と、今回の香港の姿は大きく変わっていた。
まず、空港からして別のところに出来ていた。
覚悟はしていたが、夏の香港は暑すぎる。
鹿児島の焦げるような暑さとは異なり、サウナのように湿度の高い暑さ!
正しく、背広なんかを着ている場合ではなかった。
ザ・ペニンシュラだけは返還前の姿を保っているかのようであったが、やはりかつての英国人達の姿はなく、
チャイニーズと日本人だらけ。英語が通じにくくなっていることに驚いた。

琵琶は、中国では珍しいものではないのだが、撥の大きさと撥で胴を打つことに驚いていた。
迫力があるというご批評を賜った。

ほとんど暑すぎて、ホテルから一歩も出られないくらいだったが、何かないかと探していたら、太極拳の講座を見つけた。
これは面白そうだと、ホテルのフィットネスセンターへリザーブしたら、なんと其処に来られたインストラクターは香港一の
太極拳老師、呉偉民老師またの名を、Mr.William NGという高齢の背の低い老師であった。年は80才をこしているのではなかろうか。
一時間のエクササイズでみっちり鍛えられた。最後に老師の太極拳のスタイルを請うと、楊式太極拳だと教えてくれた。
なにか、日本で見なれた太極拳とは異なり、要所要所で目にも留まらぬ素早い動作と蹴り上げる足を手で打つ「パンッ!」という音に
凄みを感じた。
剣や扇を使った演舞も披露していただいたが、果たして自顕流で対峙した場合、どう攻めるか躊躇する動きであった。
まだまだ未熟な己を恥じた。



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