「…なあ」
「…なによう。なんで起こすの?」
「勃っちゃった」
「すごぉい。何年ぶり?」
「16億年位かな」
「なんでその時にしなかったんだっけ」
「そんときも俺たち離れ離れだったじゃんかよー!いつものごとく!」
「あー。そうだっけ」
「まったく、彦星と織姫も裸足で逃げ出すっつの、俺たちを見たらな」
「なんか、むかーしほんとうに逃げ出されたような覚えがあるよ」
「夢でもみたんだろ。では、粛々と、いたしますか…」
「えーん、ムードもへったくれもないよー」
「何をとぼけたことを、生娘でもあるまいし」
「生娘だ!」
「む。そうか」
「そうだ、バカモノ」
「すんまそん」
「ねー。ムードぉ」
「じゃあ実写版せらむんでも観る?俺のメモリから飛ばすよ」
「…ぶっ殺されたいの?」
「ん。じゃあフルメタルジャケット」
「はじめての映画デートがそれだったカップルって世界中であたしたちだけだと思う…」
「はい。俺もそう思います」
「もう!他人のつくったものでなんとかしようなんて、女心がわかってない!」
「ん。トレマーズとか、どうだー」
「わー。とれまあず(両手でぱくぱくする)」
「(ふっ)」
「でも、とれまあずではときめきませぬ。むしろほのぼのします」
「ほのぼのレイ○って、あったなー」
「…なんだろう、あたしの心の奥底に理由のない殺意が芽生えてるのが不思議」
「いや、それで正しいかも」
「こうやってだらだらしているうちに…」
「…おお。ええ。おなじみのドリル状態にいつのまにか戻っております」
「…ま、じゃあ後また何億年待とうよ。そんときはムード出してね」
「…いや」
「いや?」
「俺たちには、そんなに時間は残されていない」
「え?」
「この虚数空間が後もって4000年。俺たちの体が後もって数万年。もういっさいがっさい俺たちの体以外の物質は残っていないから、これを改善する余地はない。体二つでなんとかしなければならない」
「なんとかするって、なにを?」
「…エー。ちぇっくちゅですよぅ」
「…なんかおかしいな。この虚数空間って、誰が作ったの?」
「んー。誰だろうねぇ」
「あ、やだ。この人、なんか隠し事してる!」
「え?いや?」
「あーなんだこのやろう、別居だ別居だ!ばかー!」
「ちょ、ちょっとまってください!別居ってあんた、家もなんもないしね?どこいったって誰もいないしね?」
「うるせー!顔も見たくない。ばいばい」
「いや、それはまじで困るんすけど!正直宇宙の存亡に関わります!」
「そんなん知らんわ!じゃーね!」
「…なによう。なんで起こすの?」
「勃っちゃった」
「すごぉい。何年ぶり?」
「16億年位かな」
「なんでその時にしなかったんだっけ」
「そんときも俺たち離れ離れだったじゃんかよー!いつものごとく!」
「あー。そうだっけ」
「まったく、彦星と織姫も裸足で逃げ出すっつの、俺たちを見たらな」
「なんか、むかーしほんとうに逃げ出されたような覚えがあるよ」
「夢でもみたんだろ。では、粛々と、いたしますか…」
「えーん、ムードもへったくれもないよー」
「何をとぼけたことを、生娘でもあるまいし」
「生娘だ!」
「む。そうか」
「そうだ、バカモノ」
「すんまそん」
「ねー。ムードぉ」
「じゃあ実写版せらむんでも観る?俺のメモリから飛ばすよ」
「…ぶっ殺されたいの?」
「ん。じゃあフルメタルジャケット」
「はじめての映画デートがそれだったカップルって世界中であたしたちだけだと思う…」
「はい。俺もそう思います」
「もう!他人のつくったものでなんとかしようなんて、女心がわかってない!」
「ん。トレマーズとか、どうだー」
「わー。とれまあず(両手でぱくぱくする)」
「(ふっ)」
「でも、とれまあずではときめきませぬ。むしろほのぼのします」
「ほのぼのレイ○って、あったなー」
「…なんだろう、あたしの心の奥底に理由のない殺意が芽生えてるのが不思議」
「いや、それで正しいかも」
「こうやってだらだらしているうちに…」
「…おお。ええ。おなじみのドリル状態にいつのまにか戻っております」
「…ま、じゃあ後また何億年待とうよ。そんときはムード出してね」
「…いや」
「いや?」
「俺たちには、そんなに時間は残されていない」
「え?」
「この虚数空間が後もって4000年。俺たちの体が後もって数万年。もういっさいがっさい俺たちの体以外の物質は残っていないから、これを改善する余地はない。体二つでなんとかしなければならない」
「なんとかするって、なにを?」
「…エー。ちぇっくちゅですよぅ」
「…なんかおかしいな。この虚数空間って、誰が作ったの?」
「んー。誰だろうねぇ」
「あ、やだ。この人、なんか隠し事してる!」
「え?いや?」
「あーなんだこのやろう、別居だ別居だ!ばかー!」
「ちょ、ちょっとまってください!別居ってあんた、家もなんもないしね?どこいったって誰もいないしね?」
「うるせー!顔も見たくない。ばいばい」
「いや、それはまじで困るんすけど!正直宇宙の存亡に関わります!」
「そんなん知らんわ!じゃーね!」
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