522 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/25(土) 00:07:51
「…どうした?なぜ女たちを抱かない?いい女がお前を見ると
眼を輝かせるだろう?お前は変わったのだ。お前は選ばれたのだ。
愉しめばいい。お前を厭い遠ざけていた女が、手を伸ばせば身を委ねる。
なぜ心をかたくなにする?」
「俺は…そんなのが欲しいわけじゃない」
「強がるな。お前の長い間の望みだったことは知っているぞ」
「俺は。俺が望む女は。独りだけだ。」
「嘘をつけ」
「つかん」
………
「おい。お前、屁をこいたな」
「すまん。あれだ。柄にもないことを言ったせいだ」
「ということはだ。やはり、体は異なる望みを持っているというわけだ」
「屁をこいたくらいでそったなこと決めるなじゃ」
「その手はもう食わんぞ」
「あー。ま、その、それなりに心が弱いことはわかってるがぁ。
それでも、俺は。体を乱すことで、失われるものを失いたくない」
「甘えやがって」
「そりゃそっちだろ」
「チッ」