CLAMP先生。
年末年始になるとCLAMP先生引っ張り出して読む。何故か。
小学生の頃、まだ「オタク」という概念が無い頃に夢中になってしまったCLAMP先生。「聖伝」は未だにバイブルです。「東京BABYLON」は武者ぶるいがするほど好きでしたし「レイアース」のアニメはクギ付けだったし「20面相」も「X」も「ちょびっツ」なんかも読みました。
どの漫画を読んでも、「CLAMP先生っ!!」って感じ。絶対的な絵の魅力と圧倒的な想像力でくりだされる異世界。ある意味少女の夢を完全武装してくれる存在。魔法とか呪術的(陰陽師が好きですね)な力を持つモノと、それが関わる世界をファンタジックに描かせたらCLAMP先生の右に出る人はいないでしょ。大好きです。わたしファンタジーっ子だから…
むかしは本当に恐ろしいくらいに耽美で美麗な漫画を描いてらっしゃったけど近年は色々と試行錯誤(?)なさっていてかなりシンプルな原稿になってますね。この「XXXHOLiC」なんか見ると、スクリーントーンの少なさに驚きます。背景もシンプルというかすっきりしているというか描いてないというか(それはもともとか)。むしろ「ワンピース」の尾田先生のような画面ですな。ベタの黒とのコントラストが強い感じとかデフォルメされた頭身や表情や。(コマは大きいけど)
それにしてもCLAMP先生の漫画は内容が一貫してる。それこそ「東京BABYLON」の頃から変わらないテーマを訴えてくれてます。ってゆうか物語も繋がっているしね。「X」とかもそうだったけど、「ツバサ」と「xxxHOLiC」は表裏一体なんだね。パラレルワールドというか何と言うか。(ひとつの作品の登場人物を他の作品に出しちゃうんだよ。チョイ役とかじゃなくて)こーゆうミックスの仕方ってすごいよなぁ。
きっとご自分達の作品ひとつひとつをとても愛してらして、大切になさってるんだなぁ。
あとCLAMP先生の漫画で思うのは、ファンタジーへの警告。
「オタクども!漫画ばっか読んでリアルの世界から逃げてちゃダメぜよ!」みたいな。
自らが描いてる世界はあくまでも「漫画」であって「現実」ではない。けど「漫画」でしか描けない「現実」を見せようとしてくれる…というか。なんて言ったらいいんだろう。
ファンタジー描いてるんだからさ「結局全部夢でした」とか「幸せになりましたとさ、めでたしめでたし」とかって終わってもいいじゃん。だけど、「これは漫画なのよー」「現実は厳しいのよー」「ちゃんと現実生きろよー」って言ってくれてる気がするんだよ。厭な感じの脇役を出して主人公に語らせたりとかして。
これってちょっと思うところがある。
むかし日渡早紀先生の「ボクの地球を守って」がすごく流行った頃、漫画の世界観にハマりすぎちゃって「私も前世の夢を見た」みたいな子がいっぱい現れちゃったんだよ。まぁ思春期の女子特有のアレだと思うんだけど。その頃確か自殺騒ぎみたいのまであったんだよ、そうゆう「前世」関連の。
それで日渡先生が「ぼく地球」コミックスの柱コメントで「これは漫画ですから」ってコメントを出したんだよ。作者が自分で「これは漫画だからあんまり入り込み過ぎないでください」って読者に向けて書いたんだよ?かわいそうだよ。かわいそうだと思ったんだ、わたしは。
だって自分で精魂込めて楽しんでもらおうと思って作ってるものをさぁ、自分で「ウソの世界だからほどほどにねー」って言わなきゃいけないなんてさー。それくらい分かれよ!ってすごい憤慨しました。当時。
そうゆう風に、漫画と現実と本当に分からなくなっちゃう人っているんだと思います。特にCLAMP先生の読者なんか、思春期乙女多そうだし。そこでやっぱりある程度の警告が必要になるのかなぁって思う。もちろんそうゆう為だけじゃなくて、漫画として必要なメッセージでもあると思うけどね。
まあそうゆうカタい話(カタくはないか)は抜きにしても面白いです。ちょっとだけ感じるBL的な要素や美麗カラー絵なんかも楽しいです。12巻までしか読んでないんで、早々に続きを読みたいと思います。年末年始だしね。
『XXXHOLiC』1~12 CLAMP
年末年始になるとCLAMP先生引っ張り出して読む。何故か。
小学生の頃、まだ「オタク」という概念が無い頃に夢中になってしまったCLAMP先生。「聖伝」は未だにバイブルです。「東京BABYLON」は武者ぶるいがするほど好きでしたし「レイアース」のアニメはクギ付けだったし「20面相」も「X」も「ちょびっツ」なんかも読みました。
どの漫画を読んでも、「CLAMP先生っ!!」って感じ。絶対的な絵の魅力と圧倒的な想像力でくりだされる異世界。ある意味少女の夢を完全武装してくれる存在。魔法とか呪術的(陰陽師が好きですね)な力を持つモノと、それが関わる世界をファンタジックに描かせたらCLAMP先生の右に出る人はいないでしょ。大好きです。わたしファンタジーっ子だから…
むかしは本当に恐ろしいくらいに耽美で美麗な漫画を描いてらっしゃったけど近年は色々と試行錯誤(?)なさっていてかなりシンプルな原稿になってますね。この「XXXHOLiC」なんか見ると、スクリーントーンの少なさに驚きます。背景もシンプルというかすっきりしているというか描いてないというか(それはもともとか)。むしろ「ワンピース」の尾田先生のような画面ですな。ベタの黒とのコントラストが強い感じとかデフォルメされた頭身や表情や。(コマは大きいけど)
それにしてもCLAMP先生の漫画は内容が一貫してる。それこそ「東京BABYLON」の頃から変わらないテーマを訴えてくれてます。ってゆうか物語も繋がっているしね。「X」とかもそうだったけど、「ツバサ」と「xxxHOLiC」は表裏一体なんだね。パラレルワールドというか何と言うか。(ひとつの作品の登場人物を他の作品に出しちゃうんだよ。チョイ役とかじゃなくて)こーゆうミックスの仕方ってすごいよなぁ。
きっとご自分達の作品ひとつひとつをとても愛してらして、大切になさってるんだなぁ。
あとCLAMP先生の漫画で思うのは、ファンタジーへの警告。
「オタクども!漫画ばっか読んでリアルの世界から逃げてちゃダメぜよ!」みたいな。
自らが描いてる世界はあくまでも「漫画」であって「現実」ではない。けど「漫画」でしか描けない「現実」を見せようとしてくれる…というか。なんて言ったらいいんだろう。
ファンタジー描いてるんだからさ「結局全部夢でした」とか「幸せになりましたとさ、めでたしめでたし」とかって終わってもいいじゃん。だけど、「これは漫画なのよー」「現実は厳しいのよー」「ちゃんと現実生きろよー」って言ってくれてる気がするんだよ。厭な感じの脇役を出して主人公に語らせたりとかして。
これってちょっと思うところがある。
むかし日渡早紀先生の「ボクの地球を守って」がすごく流行った頃、漫画の世界観にハマりすぎちゃって「私も前世の夢を見た」みたいな子がいっぱい現れちゃったんだよ。まぁ思春期の女子特有のアレだと思うんだけど。その頃確か自殺騒ぎみたいのまであったんだよ、そうゆう「前世」関連の。
それで日渡先生が「ぼく地球」コミックスの柱コメントで「これは漫画ですから」ってコメントを出したんだよ。作者が自分で「これは漫画だからあんまり入り込み過ぎないでください」って読者に向けて書いたんだよ?かわいそうだよ。かわいそうだと思ったんだ、わたしは。
だって自分で精魂込めて楽しんでもらおうと思って作ってるものをさぁ、自分で「ウソの世界だからほどほどにねー」って言わなきゃいけないなんてさー。それくらい分かれよ!ってすごい憤慨しました。当時。
そうゆう風に、漫画と現実と本当に分からなくなっちゃう人っているんだと思います。特にCLAMP先生の読者なんか、思春期乙女多そうだし。そこでやっぱりある程度の警告が必要になるのかなぁって思う。もちろんそうゆう為だけじゃなくて、漫画として必要なメッセージでもあると思うけどね。
まあそうゆうカタい話(カタくはないか)は抜きにしても面白いです。ちょっとだけ感じるBL的な要素や美麗カラー絵なんかも楽しいです。12巻までしか読んでないんで、早々に続きを読みたいと思います。年末年始だしね。
『XXXHOLiC』1~12 CLAMP
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