華村灰太郎 いきあたりばったり

灰太郎が思いついたまま、気の向くままに、なんか書いてみるコーナーだよ!
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ヴァン・ザ・スウィング!

2022-07-25 | Weblog

【2022年7月5日 ヴァン・モリソン@ロンドン/キュー王立植物園】

会場は木々に囲まれている芝生の広場。
後ろや横の一角にバーがあって、生ビールやワインやいろんな洋酒があって。
グッズ売り場とかも。

フジロックのフィールズ・オブ・ヘヴンの雰囲気。もうちょい広いけど。

客席は三つくらいに区切ってある。
一番前はダンス・エリアで立ち見で踊るスペース。
そこから後ろはピクニック・エリアって名付けられてて
みんな本格的なキャンプチェアーを持ち込んで、本格的にピザやらサンドウィッチやらパスタやらフルーツやらソーセージやらその他何でも持ち込んで本当に普通にピクニック!
ワインも瓶ごとね。
飲食の持ち込みOKなんだよね。

ほとんど家族連れって感じ。
初老の両親&中年の娘息子みたいな。笑
若い子も少しだけチラホラ。
もう和やかに楽しんじゃってる。
みんなもう座ってリラックス。

そのピクニック・エリアが牧場みたいな柵で前と後ろに分けられていて(たぶんチケットの値段が違うんだね)
俺と啓二は後ろのピクニックエリア。

そのエリアの一番前のあたりに陣取って
ビニール袋敷いて、座って。
チエちゃんに作ってもらったオニギリ食べたり、駅前のスーパーで買ったビールやサラミつまんだり。
みんな座ってるし、間隔も空いてるからステージがよく見える。
こりゃいい感じ。身長がチビには嬉しいぞ。

後方のバーの周りはもうみんな本格的に呑んでる。雰囲気はパブ!
今からヴァン・モリソンを聴く緊張感はまったく無し。笑
天気も良くて気持ちいいなぁ。
なんだか、いいなあ!

そういえば会場のスタッフもとても親切でフレンドリー!
ぶっきらぼうなイギリスとは思えないっ!笑

ライヴは7時くらいに始まって
オープニングアクトが二つ。
まだ青空が広がって夕方にさえなってない。
フォークバラード主体の若いキーボード・トリオ。
曲調がイギリスっぽいね。(雑な言い方ゴメン)
それから
パンチの効いたお姉さんがボーカルのカントリー&ブルーズバンド。
こっちはアメリカ南部ロックの感じ。(雑でスマン)

ほんで
驚くほど音がいい!
ホント、ビックリしました。
この会場がいつもそうなのか?
ヴァンたちの音響チームが凄いのか?
この規模のライヴ会場で聴いた中では今までの人生でピカイチ!
啓二と二人で感動しまくり。

8時半前くらいにヴァンモリソンがいきなり始まった。
まだ日は暮れてない。

バンドはヴァンを入れて9人。
ドラム、ベース、キーボード、ギター、パーカッション&木琴、アルトサックス、テナーサックス、コーラスガール、そしてヴァンが歌&時おりハモニカやサックス吹く。

ヴァンは水色のピカピカスーツにサングラスに帽子。
マイクとマイクスタンドは金色!!
遠くからでも、わかりやすい。笑

軽々とあの声で!

もう!このバンド最高でさ!
まさしくスウィング!すべてがスウィング!
芯からグルーヴぃいぃィー!
気がつくと身体がもう勝手に動き出してるよ。
ゆったりとね。ひとつも無理なく。
こりゃ、極上でっせ!

ヴァンの声も若い頃よりかは低いけど
凄く余裕があって、これまたビックリ!
姿勢はいつものようにわずかに揺れるだけでほぼ「気をつけ」
ここぞ!って時だけ腕を振り上げて、振り下ろした瞬間にスネアがバシっ!と決まる!

ひゃー!カッコいい!

ストーンズのギリギリ感とはまるで逆!

ヴァンの声を聴いた瞬間にきっと泣いちゃうな。
と、思ってたけど、笑っちゃったよ!
あまりにスッと自然に凄い声が聞こえてきて。

知ってる曲も、知らない曲も演ったけど
そんなのもはやどうでもいいレヴェルです。
すべてがあまりにスウィンギー!
そりゃベイビー・プリーズ・ドント・ゴーからのモジョ・ウォーキンや
ムーンダンスはやっぱ燃えた!けど
大きな流れの中の一つって感じで。

ヴァンのサックスの節回しは歌の節回しと一緒でした。いい音。
ハモニカもバリバリで凄かったな。

MCも一言くらいなんか言ってたけど、それ以外はノンストップで2時間!
あっというまに時間が過ぎていって
最後は「グロリア」でおしまい。

終わったのが10時過ぎなのに
まだ日が暮れてない・・・
時間の感覚狂うね。
白昼夢から覚めて、まだ夜は来てないの?みたいな不思議な酩酊感。

このライヴで凄く感じたのは
ヴァンモリソンの根底にブルーズがいつも鳴ってるんだ。
ってこと。
あらゆる音楽が鳴ってるんだけど、最後はブルーズなんだな。と。
(違ってたらゴメン、ヴァン!)

同じ60年代初期にブルーズバンドとして始まったローリング・ストーンズとゼムを
2022年に最高の形で体験したよ!

これで今回の旅は思い残すことは、無い。
ありがとうロンドン!

☆ライヴ後にステージ前まで行って
(警備の黒人兄ちゃんも快く通してくれた)
さっきまでここでヴァンモリソンが歌ってたんだなあ!
って感慨に耽ってたら、ステージを片付けてたイカしたおっちゃんが、セットリストの紙くれた。
夢なのか?!

こいつ遠くから来たんだ。ってわかってくれたのかな。


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