終点から、切り返す☆

黄色い電車が揺れれば、リズムも揺れる・・・・
日暮れ時の、日曜日の列車もいいもんだなあ！
んっ！？

あっと気づいた時にはもう「終点」だった・・・
あらっららっらっららっららら、総武線を逆方向に乗ってしまった。しまった！

ただでさえ、時間はギリギリなのに！

遅刻して辿り着いた代官山では、もうキセルが歌いはじめていた。
息が切れる。
カラダが熱い。
人がギッシリ！
前へはもう行けないな。
一番後ろで、音に耳を傾けて、ゆっくりとほっぺたの力を抜いて、大きく息を吸う。

声が響く。とにかく、よく響く！
俺がキセルを大大大好きなのは、歌がサウンドに隠れないから！
でも、今日のキセルはさらに、歌が際立ってる！
新しいアルバムで鳴ってるのとまったく同じ感覚。

いいぞ！凄くいい！
曲の凄さも、兄弟の声の凄さもダイレクトっ！
削ぎ落とされてる。
研ぎ澄まされてる。
なんて、なんて名曲ばかりなんだよおおお！
兄の歌は、ゆるやかになった。
弟の声は、透明にざらついた。
エマーソンさんの、「ここにいないのに確かに何かいる」鍵盤の音色もちょこちょこ抜群に引っ込んだり、出しゃばったり・・・・
キセルは裸になりつつある。

そして今回の目玉！
あたらしい生ドラムとの合体！？

めっちゃんこ良かった！
信じられないクライ合体してた！
灰は今まで、キセル＋生ドラムいらないよ！ってずっと思ってたけど。
今回は脱帽だ！脱アフロだ！
兄いわく「ヒップホップみたいなドラムが気に入って。」
そのとおり！ドラムの音がヒップホップだった！
ズシンとパシン！
素敵！
目からウロコ！目からシズク！
（全然ワキ道に逸れるけど、このタイトルで俺、新曲つくりました。）
そうやん！
キセルの音を生っぽく叩くドラムじゃなくて、打ち込みの音みたく叩くドラム！
しかも、リアルタイムに生で！
キセルの歌を優しくなぞるドラムじゃなくて、知ったことかと切り込んで来るドラム！
逆に邪魔じゃない！
だからこそ、さらに歌が聴こえて来る。
春のツアーは見逃せないぞ！

初ナマ「君の犬」にはやっぱり泣きました。
死にそうになったのは「海猫と定食屋」
クリスマスイヴ楽しみだなあ！
ジーザスが生まれる前の日に、また死にそうになっちゃうんだろな（喜笑）

ドリンクチケットでテキーラトニックを強めに作ってもらったら、カウンターの女の子が俺のことを知っていて、さらにテキーラを足してくれた。
それで、前から気になっていたトクマルシューゴくんを待つ。

あっ、始まった。
ステージには８人いて、オモチャみたいな音がアチコチから鳴り響く・・・・・
トクマルくんのギターだけがトンがってる。
歌はサウンドに完全に隠れてる。

遅刻した子供みたいに、立たされたまっま、音が過ぎ去るのを浴びていた！
なんだ？きもちいいぞ！
いいぞ！いいぞ！
どうなってるの？この音の重なりは？
メロディめちゃんこいいなあ！
声が完璧にサウンドに埋もれてるけど、どうだっていいやん！
MC意味分かんないくらいダラダラだけど、スキにしなよ！

すごいものを又、聴いてしまった・・・・

帰りに買ったアルバム、凄いいいです！
なんて才能だ！
当たりだ！

（１２／９　トクマルシューゴ　レコ発ライブ　ゲスト・キセル＠代官山UNIT）