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「ちびまる子ちゃん ~『はりきり365日』の巻~」 レビュー (スーパーファミコン)

2021-03-28 18:00:00 | SFCなどのレビュー
同名マンガのゲーム版
ボードゲーム
エポック社から発売
1991年12月13日発売


あらすじ
登場キャラクターは原作準拠なので
漫画を読むかアニメを見てねってところか。



特徴

・1~4人までプレイ可能なボードゲーム

・プレイキャラクターは全員『まる子』であり色違いとなる。
 1Pは赤
 2Pは青
 3Pは黄色
 4Pは緑

・マップは1か月毎に変わり
 最終日+1マスでゴールとなる。
 例えば1月なら31マス+1マスでゴール。

 1年ってこともあり一方通行で分かれ道も存在しないが、
 イベントで別マップに飛ばされることもある月がある。

・ゲームはポイントが最も高い者が優勝となる。
 各日のイベントなどでポイントは増減する。

・お金は登場せず、実質ポイントはお金を兼ねている。
 お小遣いをもらえるイベントではポイントをもらえ
 ポイントを使ってアイテムを売買をする。

・マップのクリアする早い順でボーナスをもらえる。
 4人プレイ時、1位200点、2位100点、3位50点、4位なし。

 
・日を進めるのはルーレットであるが
 ルーレットには数字はない。
 絵柄で区別するのだ。

 1:『鳥』
 2:『太陽』
 3:『魚』
 4:『犬』
 5:『猫』
 6:『ウサギ』

 ルーレットのパネルは8枚ある。
 『1』と『3』が2枚ずつあるためだ。

・セーブ機能はなし



点数は40点


良い点
・キャラクター多数登場


悪い点
・1枚絵がない。
・日の概念
・一番目偏重主義


良い点の解説
・キャラクター多数登場

 キャラクターが多数登場して、
 『まる子』の同級生や知り合いなどには誕生日が設定されていている。
 「ちびまる子ちゃん」ファンはそういったキャラの誕生日を知る機会にはなるだろう… 


悪い点の解説
・1枚絵がない。

 このゲーム、イベントでは
 各キャラの1人1人の喜怒哀楽を現した絵のウインドウが開く形を取っている。
 だが、このゲームではそれらを現した1枚絵はない。
 例えば4月、花見のイベントが発生したのなら…

 「花見に行った +40点」

 と、起こった出来事の文章と『まる子』の笑顔のウインドウが出るだけで
 桜の絵は一切ない。

 主人公の名前は『さくら ももこ』なのに!?(それは別にどーでもいい)
 
 小学生3年の1年という訳だ。
 1日1日がイベントだろう。

 4月であれば花見。
 5月であればゴールデンウィークでの観光。
 7月、8月であれば夏休みからくる夏祭りやらプールなど…

 絵として出すべきものはいくらでもある。
 桃鉄だって毎月1枚絵があるってのに…

 それに登場キャラクターとその表情変化は多いものの
 1人1人のウインドウが表示されるだけなので
 キャラ同士の集合絵というものは一切存在しない。

 ポイント増減ばかりで無味乾燥としている。


・日の概念

 ゲーム的には365日という話であるが365日個別のイベントがあるというわけではない。

 そのイベントの中でも
 象に押されて3日間戻るとか
 バネに飛ばされ3日間戻るとか
 風船に乗って2日間進むとか
 いきなりプレイヤー同士の位置を交換するなんてイベントもあったりして
 時間操作系の攻撃を受けているとすら思えてしまう。

 結局のところ1日はすごろくのマスという扱いでしかない。 
 小学生3年生の1年がそんな感じでいいの?


・一番目偏重主義

 やたらと一番目を優遇するのが気になった。

 その月を最初にゴールすると多くポイントがもらえるのはわかるが
 他にも一番目をやたらと優遇するのがなぁ…

 マップ上に表示されている『自転車』『車』などは
 最初にそのマスに止まった人だけがそれに乗り、何マスか進むことができるのだが、
 それらのものは1度乗ると消える。
 元あったマスや進んだマスにも存在しなくなる。
 後から別の人がそのマスに止まった時には

 「自転車があったような気がする」

 なんてご丁寧に書いているほどである。
 その割に、数マス戻る羽目になる『象』や『バネ』に関しては
 最後尾の人間にも起こりやがる…(いや、最後尾の人にはやめとけや)

 ただ、一番手と最後尾の人の位置を交換するなんてイベントが唐突にあったりするが…
 それは…そうじゃねぇだろう…
 後ろの奴ほど普通にマスを多く進ませて競わせろや。

 お小遣いマスも先頭に立っている人だと、他のプレイヤーよりポイントを多くもらえる。
 しかし、最後尾の人がそのマスに止まると

 母「アンタはビリなんだから」

 と、怒られる始末…
 いや、ビリの奴こそ優遇しろや…
 このゲーム、任意でマスを戻るなんて行為ができないんだぞ。
 
 じゃぁ何が何でも1位を目指せって事になるが100%そうとも言い切れない。
 1位になると他プレイヤーがゴールをするのを見守らなければならないのだ。
 ゴールしたプレイヤーは次の月に進むまでゲームに介入する要素がないのでおとなしく待たなければならない。
 パーティゲームでそこそこの待ち時間あるのは好ましくないんじゃないかねぇ~。
 急ぎ過ぎれば待ち時間が長くなり、ゆっくりやるとゲームの競争に勝てない…
 ほどほどを考えないといかんのか?


悪い点にしようか迷ったが個人的にアカンだろと思うのが
登場人物たちには誕生日があって、その日のマスに止まると誕生会に招待され
プレゼントを上げなければならないということでサイコロを振り、
所持ポイントを渡すという実質マイナスイベントなのだ。

気持ちだけでもプラスだって?
いやいや…このゲーム、サイコロを振るイベントだと
サイコロの目が少ない方が悪く、数が多い方が良いという扱いである。

誕生日に振ったサイコロの目が

 『1』『2』だと30ポイント
 『3』『4』だと20ポイント
 『5』『6』だと10ポイント

を渡すという風にサイコロの目が多い方が被害が少ないという形にしている。
だからと言ってその後、あげた友達がお返しをしてくるなんて事もないのである。
(『まる子』の誕生日はあるものの、ポイントをあげた友人がその分、上乗せでお返しをしてくることもない)
ゲーム自体が自分以外の誕生日はマイナスだとしているのである。

子供時代の友達や家族に対してのプレゼントだろ?
素直に、そして純粋に喜んで祝ってやれや。
大人になってからの友人知人のご祝儀みたいな扱いにしてどないすんねん。 



アイテムがあるが、自分のパワーアップ系が大半であり、
別プレイヤーを邪魔する系のアイテムはない。
まぁ…双方邪魔をしまくって殺伐としたゲームよりは楽しくプレイするのが望ましいか…
邪魔したら

「お前、『藤木』並みに卑怯だな!」

とか言いそうだし(笑)
あ…ちなみに『藤木』くんや彼と仲がいい『永沢』くんもこのゲームには登場しない。

題材が「ちびまる子ちゃん」なら女子プレイヤーも多いだろうしな。
友達同士邪魔しあってギスギスしてしまうのを避けるような配慮なのかもしれない。

しかし、1年を題材としているゲームであるのに
最初についたプレイヤーに特典としてポイントを与えるってのはな…
とっとと1か月終わらせろっていう意図があるんだろうか。
まぁでも、『1』と『3』がルーレットに2つあるという仕様上、
あまりサクッと1か月をクリアできるという代物でもない。


ゲーム全体の感想としては

運ゲーがきつくプレイヤー自身のポイントのコントロールがしづらい。
髭人は1人で4人対人プレイという空しいパーティプレイして
1プレイヤーを1位にしようと頑張ったが3位に終わるという具合である。
相手プレイヤーをカードなどで任意に妨害できるってことがないからだ。
ルーレットを目押しできるぐらいでないと厳しいだろうな。

ひと月前の時点で300点以上の点差が開いていると逆転は困難を極める。
大抵1か月などの間のイベントでポイントの増減はせいぜい『-100』~『100』程度である。
それで1位にゴールしても『+200』と考えると300点ぐらいが限界点と言ったところである。
最後に特別賞の発表とかあれば逆転にも希望が持てるのだがな…

『沢山カード使ったで賞』とか『誕生日でみんなに沢山ポイント上げたで賞』とかあってもいいじゃん。

髭人は12か月でプレイして、首位と最下位とで500点以上の点差が開いていて絶望しかしていなかった。


365日にしては1枚絵が皆無で寂しい。
ゲーム自体はバランスもいいとは言えない。
まぁ…パーティゲームというのを考慮すればたまに集まった人たちとでプレイするぐらいがちょうどいいね。
例えば、久々に会った親戚とみんな知っているしとっつきやすい「ちびまる子ちゃん」で遊ぶって感じ。
近くの友人としょっちゅうプレイするっていうゲームではない。
長時間のプレイだと1枚絵がないなど悪い点が見え始めてくるのでまずダレるだろう。
逆転もしづらいので実質、勝敗が決しているのにゲーム終了まで付き合わされるのはキツイ。

ってなわけで
数か月ぶりに複数人で1~3か月ぐらい遊ぶのが適切だろうと髭人はオススメする。



個人的にはこのゲーム。

1枚絵が欲しいところだが、それはグラフィックを作るスタッフの手間がかかるから諦めよう。
せめて、システム的に入れるべきなのは
ポイントとは別に『お金』を用意するべきだったと思うわ。

上記、友達のプレゼントイベントでお金は使ったが喜んでもらったから
気持ちポイントがプラスってのが自然だろう。

なのに、このゲームは
母親の誕生日にはサイコロ振ってポイント『-10』~『-30』だってのに
母の日(5月10日)は

「お母さんにハンカチをあげた。お金は使ったけど喜んでくれたので
 あげてよかった。ポイント『+70』」

どういう基準なんだよ。
そのプラスマイナス…






PS)『はまじ』のプリンとコーヒー牛乳の欲しさ加減は異常(笑)
 (『はまじ』はやたらと『プリン』と『コーヒー牛乳』を
  自分が持っているアイテムとを取りかえようと言ってくる。
  両方ともゲームには登場しないので実質、アイテムをくれるプレゼントイベントである)


ここからがネタバレ























『3か月』と『12か月』をプレイしたが
『3か月』でクリアすると表彰の後に

アニメのオープニング曲
「ゆめいっぱい」が流れながら船に揺られて眠っている『まる子』がいる。
『3か月』だと背景があまりないが
『12か月』だと背景が増えキャラクターのセリフがあったりスタッフロールが流れる。
それほどの特別感はないが…

上記の通り1~3か月程度のプレイが望ましく半年プレイは厳しい
という…

ナレーションの「キートン山田」氏風に締めるとすれば…


「(1年の)後半に…続かない」であろうゲームである(悲)



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (カラスのハート)
2021-06-27 21:00:02
随分更新が無いようなので体調など壊してないか
心配してますよ
また気が向いたらゲームレビューなど
待ってます
記事に関係ないコメでゴメンなさいね
<(_ _)>
返信する
生存報告 (髭人)
2021-06-30 20:30:58
カラスのハート殿
コメントさんきゅ―です。
取り敢えず生きています。

記事の内容に関して気になるようでしたらソフトのリスト欄に書くのが好ましいと思います。
返信する
Unknown (やばい)
2021-07-24 14:58:04
ワクチンの危険性

コロナウイルス用のワクチンが各国で開発され、導入も始まっていますが、こうしたワクチンについて安全性を疑問視する声も多くなっています。アメリカで行われた意識調査では実に共和党支持者の半分近くが「ワクチンを接種する気はない」と明言しています。

ワクチンを接種したことによる死亡事故も目立って増えてきました。一例をあげれば、ワクチンを接種した39歳の女性がアメリカで亡くなっています。こうした事例はマスコミが報道しないだけで、実は幾らでもあるのです。

これも開発を急ぎ過ぎたためにしっかりとワクチンの安全性について検証がされていないことが原因でしょう。

例えば、ヨーロッパ各国ではアストラゼネカ社のワクチンを禁止しました。これはアストラゼネカ社のワクチンを接種したために血管が詰まったり死亡事故が多発したため。他のワクチンも大同小異であり、危険性が高くて安全に利用できる段階ではありません。ある特定の年代の場合にはワクチンによる死亡率がコロナによる死亡率よりも高い、という報告もあります。

国民はモルモット?

これだけ危険性が高いのにかかわらず、どうしてワクチンの接種を急ぐのでしょうか。これはもちろんコロナ禍を早く終結させたいという各国の思いがあるのは確かです。しかし、そのために人々が危険なワクチンの接種を迫られて、半ばモルモットのように扱われています。

我々に出来る賢い選択はもっとコロナウイルス用のワクチンが成熟するのを待つことです。それには時間がかかりますが、モルモットになって死にたくないのならば忍耐も大事なのです。
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ウイルス (髭人)
2021-08-02 22:41:53
やばい殿
こんな記事と無関係なコメントを載せるような真似をなさるあなたもまたモルモットなんでしょうね。
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