小林市は霧島連山の麓に位置する人口4万8千人の町。
地頭仮屋を中心とする小林麓は現在の中心市街地から少し離れた城山公園(小林城址)の近くに形成された。
小林麓には武家門など薩摩藩当時の面影が少なからず残っている。
上ノ馬場付近。旧須木村へ向かう国道265号線
国道沿いに古い武家門が建つ。国道を下ると城山公園(小林城址)の登り口がある。
中央に観音扉を左に潜り戸を備える堂々たる武家門。状態が余りよくないのが心配。
小林麓の地頭仮屋跡。国道を挟んで上の写真の武家門の斜め向かいに位置する。
上ノ馬場から国道を下り、脇の道に入ってみた。西南戦争の際に西郷さんが通った道のようである。
西郷どんの道。西南戦争で退却する際、西郷隆盛が明治10年8月28日に通過し鹿児島へと帰還した。
道をすすむと、こんもりとした屋敷林があった。ちょうど地頭仮屋跡の裏手にあたる。
実はこの先に武家門が建っている。
坂を登るとひっそりと武家門が残っていた。
こちらの武家門も中央に観音扉を左に潜り戸を備える堂々たる構えをしている。
残念ながら中の屋敷は取り壊されている。
(続く)
しかし、2012年(2013年?)夏に私が帰省した際、通りがかったら、道路拡張工事に伴い破却されていました。
貴重な歴史建築物をもったいないととても残念に思いました。
ですのでこの写真は、二度と見ることのできない門及び道路の貴重な写真です。