鹿児島歴史みてあるき  ~ 外城・四季・フォト ~

     2007年から始まった薩摩藩・麓(外城)巡りの記録。各地を訪れた四季折々の風景。日々の暮らし。

2011 東京・芝 02

2011-06-28 | 東京

東京・芝にあるセレスチンホテルの続き。

セレスチンホテルをチェックアウトし、芝公園方面へ歩く。

この交差点は週末に六本木から車でレインボウブリッヂ方面に抜けるルートになっていた。

お台場で遊んだり、新木場のイトーヨーカドーや南砂イオンで買い物したり。

 

 

芝公園から見る東京タワー

 

バラの花壇を入れてみた。向こうでは警備会社の社員が発声練習中

 

増上寺の築地塀。向こうの赤い門は増上寺を代表する門である三解脱門。

 

1622年に再建。江戸初期に増上寺が大造営された当時の面影を残す唯一の建造物。国の重要文化財に指定。

 

徳川家墓所の特別公開中。旧国宝で鋳抜門とよばれる。

 

増上寺大殿と東京タワー


2011 芝の薩摩藩屋敷跡

2011-06-22 | 東京

江戸時代、薩摩藩は芝に広大な敷地の上屋敷を保有していた。

薩摩藩上屋敷跡に建つセレスチンホテル。5月の東京出張時の宿泊先。

外資系かと思いきや三井系列のホテルだそうだ。

 

江戸東京重ね地図。

中央の広大な薩摩藩上屋敷の周囲に各地の大名屋敷が点在していたことが分かる。

 

薩摩藩上屋敷図。

 

一帯は三井系列のビルが建っている。セレスチンホテルの裏に「芝・さつまの道」が整備されている 

 

 

薩摩藩上屋敷の当時の石垣でベンチをこしらえたと案内板にある。

 

正面の建物は田町のNEC本社ビル。

 

芝は高層ビルの谷間に古い町並みが残っている。

 

西郷隆盛と勝海舟の会見の場所は見つけられなかった。


2011 二階堂家住宅

2011-06-08 | 麓-肝属地区

高山麓の中心からすこし離れた場所に二階堂家住宅がある。江戸期1810年建立。国の重要文化財に指定。

二階堂家は鎌倉幕府の要職を務めた有力御家人でそのなかの一流が鎌倉後期に薩摩に下向した。

阿多(田布施)に定着して島津家の家臣となった後、義久公の命により高山に移り、現在の大林坊屋敷を拝領した。

その子孫が連綿として今日まで400年にわたりこの地に永住しているという。

二階堂家住宅の表門。茅葺の武家門。

 

二階堂家の茅葺門。他に加治木の曾木家、入来の入来院家、大口の祁答院家にある。

 

オモテとナカエを備える薩摩藩南部の典型的な民家。手前がナカエ。

 

 

 

 

故二階堂進氏の胸像。その昔、東京・神楽坂交差点で二階堂氏を目撃したことがある。

大型のキャデラックの後席に座っていた。

 

雨量の多い鹿児島らしく庇が深い。庇を複数本の細い柱で支えている。

 

二階堂家住宅の日本庭園。

 

 

オモテの建物は修復の際にもとあった場所から南西に30メートル移動したという。

江戸期に建てられた二階堂家住宅が現在まで残ったのは高山麓の中心から少し離れているからかもしれない。

撮影:平成23年6月3日


2011 高山麓 02

2011-06-05 | 麓-肝属地区

四十九所神社は、大宰府の大監であった大伴兼行(肝付氏の始祖とされる)が下向した際に創建されたと言われる。

島津氏より古い歴史をもつ肝付氏ゆかりの神社である。

 四十九所(しじゅうくしょ)神社

 

秋には900年近い伝統を誇る流鏑馬(やぶさめ)が参道で行なわれる。

参道にあたる宮之馬場。ここは中麓。このあたりは屋敷の敷地が広い。

 

秋の流鏑馬は右の未舗装部分を馬が疾走する。

 

宮之馬場脇にある護国神社。

 

6月の四十九所神社は紫陽花が花開いていた。

 

 

 

 

宮之馬場のアジサイ。

 

大伴兼行は720年の隼人の乱に対し征隼人大将軍として中央政府から派遣された大伴旅人の子孫と言われる。

隼人の乱と中央政府の関係は南日本新聞に連載中のかごしま古(いにしえ)散歩(永山修一氏監修)に詳しい。

 

新富集落は石垣と生垣が連続する。屋敷内にはこんもりした樹木がそびえ麓らしい風景が残る。

 

 

新富の石柱門

 

中麓にも屋根付きの武家門が残って少しも不思議でないのだが一棟も見当たらず。

下の門は現代の武家門と言えるかも知れない。


2011 高山麓・梅雨

2011-06-04 | 麓-肝属地区

6月3日、肝付町の高山麓を訪れる。

高山(こうやま)は肝付氏の城下町(肝付氏は島津氏よりも古く大隅一円に勢力を振るった)として知られる。

肝付氏が島津氏の軍門に下った後は地頭仮屋が置かれ、今の肝付町役場の周辺一帯に麓が形成された。

梅雨の最中、いまにも雨がぽつりぽつりと降ってきそうな天気だが高山麓の生垣はみずみずしい

 

肝付町役場前の馬場。馬場沿いに生垣が続く。

 

 

肝付町役場前に残る武家門。腕木門。控え柱を備える。

 

 

役場前の馬場。見事に剪定されたいぬまきの木が印象的。庭も見事。石柱頂部の植込みはどうなってるのだろう。

 

 

 

役場前の馬場を脇に入ってみる。かつて今にも崩れそうな武家門を見つけた場所だ。

 

高山麓に残る数少ない武家門の一つ。前回訪問時にくらべ手入れがなされているようだった。

 

 

近くに生垣、石垣が続く場所がある。ブロック塀の上は笹垣だろうか。

 

石垣に生垣。サツキが色付いている。立派ないぬまきが残っている。

 

 

 

この後、四十九所神社方面へ移動しました。

撮影日:平成23年6月3日