前にも書いたが、高岡町の麓の景観を特徴付けるものとして独特の石垣の色合いがありそうだ。
高岡石を採用した石垣。鹿児島県内の山川石や加治木石とも違う産地独特の色あいがある
高岡郷の武家屋敷の垣は本来は竹の生垣にして、横二段に割竹で固定したもので石垣は許可されませんでした。石垣ができたのが幕末頃と言われています。その後石垣を作る屋敷が増え、竹の生垣は石垣へとかわっていきました。(現地解説板)
竹の生垣が残る地区もある
高岡町の市街地で確認した武家門の数は11。これに長屋門を入れると少なくとも12の武家門が残る。
薩摩藩113の外城の中ではよく残っているほうではないか。
高岡町の市街地を見下ろす天ヶ城公園に上る。S字に曲がるのは大淀川
急峻な坂道を車で駐車場まで上がる。山の上は広い芝生の公園になっている。
なるほど、昔の山城は造成次第でてっぺんに意外と広い土地を確保できるのだなと妙に関心した
城址には城郭を模した歴史民俗資料館が建てられている。城郭風の建物は薩摩藩外城の風景には相応しくないかも知れない。
しかし公園のシンボルとしてこれでいいのではないか。
(訪問記)
この後、綾町の麓まで足を延ばしたかったのだが(昨年訪問⇒綾町・麓)、今回は断念し、鹿児島へ戻る。