日比谷同友会 こぶし会

日比谷同友会 サークル活動

第323回例会報告(平成24年11月26日)

2012年12月04日 | 例会報告

話題1  共感について            松本文郎

放送大学・人文研究会の「共感を考える会」に参加し、哲学・倫理学専攻の主宰・仲間の方々と勉強している。「共感」は、他者が感じたり考えたことを、自分も同じように感じたり理解することで、「幸福」を求めることと共に、人類が原初からもつ情感とされる。核エネルギー、地球環境、人口増大、資源枯渇、貧困・格差など人類の存続を左右する諸課題の対処に「共感」「共感力」が果たす役割は大きい。経済大国になった日本ではなぜか「幸福感」は薄らいできたとされる。家庭や学級の崩壊で他者を想ったり接することができない子供たちが増え、社会もギスギスしてきた背景には「共感力」低下があり、現代文明で肥大した物・金銭欲の陰で、原初的な「共感力」「幸福感」が疲弊している人間社会の変革が求められる。

話題2  幸福王国ブータンの智恵            山根信義

ブータンでは国民の97%が幸福だと思っている。このため国民が努力していることは、①大金持ちにはならない。②大きな国にはならない。③自然を大事に守る。の3点である。この中で①と②は仏教を信奉している国としてこの様な謙虚な心掛けをしていると思われるが、③については、先進国が近年環境破壊の結果大きな被害を受けて苦しんでいる。ブータンはその様な問題が起きる前から自然を大事にしているわけであり、賞賛に値する。ブータンが今後近代化が進んだ段階でも、今のような幸福度を維持して行ければ本物である。

次回こぶし会日時  平成24年12月17日(第324回)

話題1  最近の情報通信事情について     桑原守二                      話題2  自由討議                                              連絡事項  会議の後、恒例の忘年会を実施します。                          

 

 


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