広島大学方言研究会ブログ

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「話題」の話

2012年07月18日 | ことばのお話
こんにちは。M1の荒木です。谷口さんのご指名もあったので投稿させてもらおうと思います(笑)

ちょっと自分のことを話させてもらうと、僕が今興味を持ってるのは談話の中の話題(topic)についてなんですが、今回はこれに関連して「スーパードラッグひまわり」の店内放送についての小噺(?)をひとつ…。



「ひまわり」の店内放送には、「スーパードラッグひまわり♪」というキャッチ放送のあとに女性の声で


「みなさ~ん、腸の長さがどのくらいか、ご存じですか?」


と聞いてくるパターンがあるのですが、僕はこれを聞くたびに軽く笑いそうになってしまいます。「いきなり腸の話ふる!?」って感じなのです。



ちょっと想像してほしいんですが、友達と話していて話題が途切れ少しの沈黙があったあと、その友達が新たに導入した話題が


「なぁ、腸の長さってどれくらいか知ってる?」


だったら、「えっ、急に!?急に腸の話する!?」とだいぶ戸惑うことになると思うんですよね。そしてこれにはどういう意図があるのか、もしかしてボケた方がいいのか、それとも真面目に答えるべきなのか、なんか悩みでもあんのか…?と涼しい顔をしながら内心すごい焦ることになると思うんですよ。



まぁそういうわけで、導入される話題ってなんでもありなようで実はだいぶ制約されてるんだろうなぁと思います。その「制約」がどんなものなのかという問題はまたなかなか難しそうですが(^^;



仮に沈黙後の話題が腸じゃなくて「なぁ、最近健康とか気をつけてる?」とかだとするとまだいけそうな気がします。そして


「健康と言えば内臓」
「内臓と言えば腸」
「腸と言えば長い」


というプロセスを経れば自然に腸の長さを聞けそうです。いつか誰かに腸の長さを尋ねなければいけないことになったときは試してみてください。


「ひまわり」の店内放送は他にもいろいろツッコミどころがあり面白いので訪れた際にはよく聞いてみるのがおすすめですよ!


(荒木)

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4 コメント

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へー (仕切)
2012-07-23 14:54:31
ここはやっぱり「へー、ちょうなんでちゅか」と、受けるところなんでしょうかね。拗音って、漢字が入ってからできたように言われてますが、平安時代以前には「幼児語」(って言うんでしょうか、幼児に語りかける大人語も合わせ)に、ちゃ、ちゅ、ちょなんてなかったんでちょうか。あったけど文字で残ってないだけなんでちょうか。
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Unknown (永井)
2012-07-23 15:29:46
荒木さん☆投稿どうもです。

ひまわりの店内放送ですかーww私も面白いなと思ってました。
唐突すぎ、ゆっくりすぎ、宣伝もわざとらしくて笑えますよね。
それでもお客に直接呼びかけるんじゃなく、会話形式で放送することに戦略があるんでしょうね。

あと、私の周りだけかもしれませんが、女子同士の会話って、いきなりしゃべりたいことをしゃべりだしても受け入れられることが多いかもしれないです。
たいした意味もなくされた質問に「急に!?」とも思わず答えたり。
「北海道と九州だったらどっちがかわいいと思う?」とか。ばかっぽいですねー。

なんでこんな話になったんだっけ?と遡って無理やり展開した点までくると「あ、ここで急カーブ曲がったんだな!」ってわかって笑ったりしますね。
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連投すみません☆ (永井)
2012-07-23 15:45:58
仕切さん☆

仕切さんは「腸」が「ちょう」と読むというところだけをピックアップして、「幼児語」の話題をされましたね。
どんな意図に裏付けられた話題の展開なのでしょう。^^面白い例だと思います。


前の話題から次の話題へのつながりを考えるにあたって、制約の感じ方は人それぞれなのではないかと思います。難しいなぁ。
でも、面白いです。
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いいね (谷口)
2012-07-26 15:35:19
こういう、研究会以外の話題はおもしろいですね。
もちろん、研究会の報告もおもしろいんだけど、やっぱりそこにいないとなんともね。


>永井さん
ちょうどこの前、Y先生と「女の子の話って脈絡がないと言うか唐突だよね」って話をしていたところです^皿^
「こんな言い方したらみっちーに怒られるかもしれんけど」とおっしゃってました。

他の人はどうなんでしょう?
いきなりしゃべりたいことをしゃべりだしても受け入れられるのか?
そこに性差があるのか?
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