広島大学方言研究会ブログ

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研究会 5/30

2014年06月06日 | 研究会

更新が遅くなりまして申し訳ありません。今年度から大学院生となりました、上田です!

5月30日の研究会は読書会をしました。

第6章を上田が担当、第7章を大西君が担当しました。

 

第6章は文法についてでしたが、逸脱的「何を~?」疑問文が特に問題となりました。

①何をはしゃいでいるの!

②何をありふれてんだよ!

③何をおいぼれてるの!

上記の2つの文はテキストに逸脱的「何を~?」疑問文の例として挙げられていたものですが、①は自然な文であるのに対して②や③は不自然な分に思えます。②や③の不自然さの原因は、テキストでは「何を」の後ろに「非意図的な行為を表す動詞」がきているためだと述べられていました。しかし、「何を咳してるんだよ」のような反例も挙げることができるため、研究会では、②や③は「周囲からの評価」であるため不自然なのではないか、という意見が出ていました。

 

第7章は談話についてでした。この章では談話分析についての説明がなされていましたが、研究会では特に依頼談話におけるターンが話題になりました。英語による依頼談話が、依頼者と被依頼者がそれぞれ別なターンで依頼と応答をするのに対し、日本語による談話は「依頼の話段」と「応答の話段」から成ることから、英語はターンがはっきりしており、日本語はターンがあまりはっきりしない、ということがみてとれました。

 

とうとう梅雨入りしたようで、じめじめした日が続きますが元気に頑張っていきましょう(^◇^)

 

M1 上田