広島大学方言研究会ブログ

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マイト・ガイ 小林旭

2012年08月20日 | ことばのお話

高校野球が雨で二時間中断したあたりから、ほんの少々涼しくなったように思いますが、みなさんいかがでしょうか。

今日はこんな話題を。若いみなさんはタイトルを見ても「なんのこっちゃい」でしょうが・・・・・・・。

17日のNHK「思い出のメロディ」の小林旭を見ていておもしろいことに気がつきました。

小林旭と言えば、タフガイ石原裕次郎に対してマイトガイと呼ばれて人気を二分していました。その「マイトガイ」という愛称の由来となった「ダイナマイトが百五十トン」という歌を、今回熱唱していました。

実は、私の持っているカセットテープ(古いですねえ・・・)に、オリジナルのこの曲がありまして、彼はハッキリと「ヒャクゴジットン」と歌っています。それに対して、今年の「思い出のメロディ」の中で歌った時は、これまた実にハッキリと「ヒャクゴジュットン」と歌っていました。同じ人が、自分の持ち歌を自然に歌い替えるんですかね。どなたか、小林旭に会う機会があったら、本人の内省を聞いて見て下さい。

例の「ジュウ(ジフ)」(呉音) 「ジッ」「シュウ(シフ)」(漢音)=「十」には「じゅう」と「じっ」はあるが「じゅっ」はない。誤用である‐というあれですね。日本語教育の教科書を見ても「じゅっ」で通しているものや「じっ」で通しているもの、「じゅっ(じっ)」←これが一番多いかと思います や 「じっ(じゅっ)」の四通りの表記があって大変です。若い日本語教師の中には「じっ」なんていう読み方はない!と我をはる人も珍しくありません。まあ「じっ」の運命は今や風前の灯かも知れませんが。

そう言いながら、手元の携帯電話で「じっかい」と打って見たら・・・「十回」のつもりだったんですが・・・「十戒」と出ました。まだ生きてはいるようですね。

三年 仕切


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