広島大学方言研究会ブログ

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違かった

2013年08月28日 | ことばのお話

「違ぇよ」「違かった」が、俎上にあげられるようになったのは、二十世紀が終わろうとするころだったかと思います。確か、井上史雄さんのエッセイだったかと記憶しているのですが、その時の井上さんの思いほどには勢いよく広がってはいないように思いますが、どうなんでしょうか。    

つい先日、会津から日光へ抜ける街道沿い・・・新撰組ファンなら、土方や大鳥圭介が敗走した経路と言う方が通じやすいかも・・・のみやげものやで、九十歳に届いているのではないかと思われるお婆さんが、店番をしながらこんなセリフを吐くのを聞いてのけぞりそうになりました。「あそこさゆぐのは **さんかと思ったが、ちがかったなぁ」って。やっぱり言語変化はきっちり「通時」と「共時」を併せて押さえないとダメですよ。ついでに言うと、この婆さん、「うちの餅は、今朝突いたばっかりだから、そのまま食べれるよ」ってラ抜きで売り込んでました。

ただ、会津の山奥の九十ぐらいのばあさんの話す言葉が、確実に意味が取れる・・・ということ自体も逆の意味で衝撃ではありましたが。

4年 仕切


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