■松文館さんを訪ねて
さる12月12日、ある用件のために漫画出版社、「株式会社松文館」に伺うことになった。
「松文館」の漫画単行本の猥褻性を問うた「松文館裁判」は出版・表現・言論の自由をめぐり出版界のみならず広く世に論議を呼んだ。
その一連の論議は、宮台真司、園田寿、藤本由香里、斉藤 環、奥平康弘の諸氏の裁判の証言等を収録した書籍に収められ、『「わいせつコミック」裁判—松文館事件の全貌』が道出版より出版されている。
* * * *
お昼時に伺ったせいか、社員の皆さんの数はちらほらで、編集・業務関連の女性の方が5〜6人。タイムカードを見ると総勢20人くらいか?
編集のフロアを眺めると女性向け官能漫画誌が山積み。いわゆる「やおい」漫画誌が多いようだ。
社長室に通されると、社長室には永島慎二氏の絵が飾られており、本棚には社長自身が描かれた漫画単行本などが収められていた。「徳田虎男」のドキュメント等々。
■携帯コンテンツが大当たり
社長の貴志元則氏は、本が売れなくなってきたため、一年前くらいに経営が厳しくなったと話した。松文館の本は主に小規模書店に置かれており、ここ数年小規模書店の撤退が相次ぎ、それが原因ではないかという。
兄弟会社として「道出版社」が併設されており一般書籍も出版しているが厳しい状況だという。
ところが、社長は、こんな話もあるんだよ、として携帯を開いた。
今、松文館では携帯のコンテンツが非常に調子が良いとのこと。これがなかなか馬鹿にならない、それどころか経営に非常に寄与しているとのこと。私の同行者が「ええ、松文館さんで携帯コンテンツですか」というと社長は「不思議でしょう、ほんとに凄いんですよ」して、具体的な売り上げ数字を上げた。その数字に私と同行者は驚いた。
しかし私も含めて身の回りには携帯で漫画を読もうなどいう人間はいないし、どんな層がそのコンテンツを利用しているのだろう? 「女の子ですね」女性? 官能漫画出版社という先入観で男性の読者層を想定していたので意表を突かれた。「やおいですか」「よくご存じですな」。……腐女子あなどりがたし。なるほどニッチなマーケットだ。
「携帯のコンテンツというと、利用料がかなり少額とおもわれるでしょうが、意外なほどのアクセスがあって驚いています。二次使用ものが多いので手間がかからないのです」と社長。
出版・書店をめぐる厳しい状況のなか、そういういい話もあるのだな、などと同行者とうらやましがりながら帰途についた。
(写真は右、松文館貴志元則社長、左、道出版社佐藤彰編集長)
【追記】 携帯の利用料に関する部分を修正しました。
さる12月12日、ある用件のために漫画出版社、「株式会社松文館」に伺うことになった。
「松文館」の漫画単行本の猥褻性を問うた「松文館裁判」は出版・表現・言論の自由をめぐり出版界のみならず広く世に論議を呼んだ。
その一連の論議は、宮台真司、園田寿、藤本由香里、斉藤 環、奥平康弘の諸氏の裁判の証言等を収録した書籍に収められ、『「わいせつコミック」裁判—松文館事件の全貌』が道出版より出版されている。
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お昼時に伺ったせいか、社員の皆さんの数はちらほらで、編集・業務関連の女性の方が5〜6人。タイムカードを見ると総勢20人くらいか?
編集のフロアを眺めると女性向け官能漫画誌が山積み。いわゆる「やおい」漫画誌が多いようだ。
社長室に通されると、社長室には永島慎二氏の絵が飾られており、本棚には社長自身が描かれた漫画単行本などが収められていた。「徳田虎男」のドキュメント等々。
■携帯コンテンツが大当たり
社長の貴志元則氏は、本が売れなくなってきたため、一年前くらいに経営が厳しくなったと話した。松文館の本は主に小規模書店に置かれており、ここ数年小規模書店の撤退が相次ぎ、それが原因ではないかという。
兄弟会社として「道出版社」が併設されており一般書籍も出版しているが厳しい状況だという。
ところが、社長は、こんな話もあるんだよ、として携帯を開いた。
今、松文館では携帯のコンテンツが非常に調子が良いとのこと。これがなかなか馬鹿にならない、それどころか経営に非常に寄与しているとのこと。私の同行者が「ええ、松文館さんで携帯コンテンツですか」というと社長は「不思議でしょう、ほんとに凄いんですよ」して、具体的な売り上げ数字を上げた。その数字に私と同行者は驚いた。
しかし私も含めて身の回りには携帯で漫画を読もうなどいう人間はいないし、どんな層がそのコンテンツを利用しているのだろう? 「女の子ですね」女性? 官能漫画出版社という先入観で男性の読者層を想定していたので意表を突かれた。「やおいですか」「よくご存じですな」。……腐女子あなどりがたし。なるほどニッチなマーケットだ。
「携帯のコンテンツというと、利用料がかなり少額とおもわれるでしょうが、意外なほどのアクセスがあって驚いています。二次使用ものが多いので手間がかからないのです」と社長。
出版・書店をめぐる厳しい状況のなか、そういういい話もあるのだな、などと同行者とうらやましがりながら帰途についた。
(写真は右、松文館貴志元則社長、左、道出版社佐藤彰編集長)
【追記】 携帯の利用料に関する部分を修正しました。
まあ。ひらりんはひらりん以上のものではないですね。
もっと読まれたら、と思いますけどね。
反応も見てみたいし。
面白い記事でした。
和葉ちゃんとタッグを組むのはひらりんさんだな。
しかしこれは、あくまでも「ついで」なので、取材というほどのものではないのです。
「余談」だし、まあ、身辺雑記の部類なので、ブログとしておきます。
松文館さんの携帯コンテンツの成功の要因となった「腐女子のボーイズラブ」マーケットの考察を補完できたら投稿しようかな。松文館さんの近くに「乙女ロード」もあるし。
>携帯のコンテンツというと、30円くらいで、それの半分くらいが入金されるのですよ。100万アクセスくらいはあるんじゃないかな。二次使用ものが多いので手間がかからないのです
エロこそ最強のビジネスモデル、オーマイごとき敵ではないという事ですな。
ティムティム大佐へ:
見せて貰おうか、山ちんのティムティムの性能とやらを!
だいなしだあああああああ。
はずかしいいいいい。
「しかし小僧、自分の力で勝ったのではないぞ!.
そのモビルスーツの性能のおかげだということを忘れるな!!」
ああ。もうどうにもなんない。
まさしさん久しぶりにからめたのにこの体たらく。