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三日坊主ブログ

賃労働と食料

2008年09月10日 | ねこ
前回まで家事労働と賃労働はフェアにトレードできるかどうか考えてみた。

今回は食料と賃労働で得た賃金のトレードについて考えてみる。
食料を作るための労働と、賃金を得るための労働はフェアにトレードされているか。
小麦をモデルにしてみよう。

■国内で小麦の場合
小麦は国の基幹政策作物なので農家から農協を通じ買い上げられる。
ネットを通じオークション市場でも取引はできる。が、国産小麦は、人件費の差などにより海外からの輸入小麦と国際競争力がない。関税の財源分を国内産小麦に振り向けられて国内小麦生産者を保護しているので、消費者が生産者と直取引をしたとしても高くつくのではなかろうか。
輸入小麦には関税がかけられているがそれでもまだ輸入した方が安い。

パン屋さんが麦畑を持ち自給したとしても、人件費などのコストを考えると輸入小麦を購入した方が安くつく。
ポスト・ハーベスト・アプリケーション等の品質を問題にするお金持ちの消費者であれば、国内産というブランドを選ぶかもしれないが……。

(中略)

輸入小麦はまた10月から値上げだ。消費者は窮乏を迫られる。
が、本来賃労働との釣り合いからいうと国内小麦の価格が、賃労働の報酬と釣り合う価格であり、輸入小麦は不当に安い価格で買っていた、それがここに来て調整局面に入ったということだろう。

「スイーツ(笑)」等の価値観から身の丈にあった生活感覚を取り戻す局面がやってくるのではないだろうか。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
身の丈にあった (ねこだらけ)
2008-09-11 06:37:03
ケーキは贅沢品なんだってこと?

ひさしぶりにケーキでも焼いてみるかな。
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国産品原材料を購入し (ひらりん)
2008-09-12 07:38:53
自分で作るとしたら安からず高からず理にかなっているのでは。
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