けさは-2,5度が最低。一番気温が下がる6時半頃から雪が降り始め午前中ずっと降っていました。でも積もらずにすぐに溶けてしまうので助かりました。日中は1,2度までしか上がらなかったようです。
先日一人のお年寄りを訪ねてお話を伺ってきました。
Mさんは80歳を過ぎていますが年齢を感じさせないほど若々しくお話も上手で引き込まれて聞き入っているうちにあっという間に時間が過ぎてしまうほどでした。
すごい山奥で江戸時代に発見された温泉場で明治9年になってからMさんのおじいさんが温泉宿を始めたのだそうです。三代目のMさんは今では町場に家を建て温泉宿は息子さん夫婦に任せているとのことで自宅にお邪魔させていただきました。
その温泉宿の近くにあるという菩薩様が時代とともに何度か位置が変わっているという事を知り詳しく知っていると言うMさんをお尋ねしたのでした。
その菩薩様は古くは宮城県と秋田県をつないでいた古い街道沿いに祀られていたものらしいのでどんな由来があるのか楽しみにして出かけました。
色々お話は伺ったのですが肝心な菩薩様を実際に見ていないのでこの菩薩様のことは自分の目で見てから紹介したいと思います。今は雪で道路が閉鎖されているので開通後秋までの間に出かけてみようと思っています。
ところでこのMさん電気も通っていない山奥の温泉宿を継いで奥さんとお客様をもてなしながら冬場はマタギとして仲間と狩猟を行っていたのだそうです。
当時の写真を見せてもらいながらウサギやヤマドリ、熊を仕留めて料理を泊り客に出したり毛皮を加工して買いに来る業者用に準備していたお話も聞く事ができました。
私の庭にもノウサギが来るようなのでぜひ見たいのですが活動は夜ですか?とお聞きしたら、ノウサギの天敵はタカなので狙われないように夜になるまで巣穴で寝ているのだそうです。その巣穴も木の根元の南側に面したところに掘ってあり、入り口近くに寝ているのだとか。もしタカが襲ってきたら穴の奥に逃げ込み、キツネやイタチなど穴に入り込む動物が近づいたらすぐに外へ飛び出せるようにしているのだと教えてもらいました。
ウサギも雪が多いところのは冬場は真っ白になって、2月末頃雪が溶け始めて茶色の地面がまだらに見え始めるとウサギの毛色も白に茶色い斑点ができて見つけにくく変わってくるそうです。保護色になっているんですね、おもしろいです。
私の庭に来るウサギはどんな色かなあと考えてしまいました。
マタギの仲間たちと仕留めた熊を前にして撮った写真があるかと思えば、真っ黒いボロボロに壊れた手袋のようなものの写真があったのでお聞きしたら「熊の手」だというのです。爪が無いですねと言ったら爪は毛皮につけてやらないと値打ちが下がるのだそうです。ではこの手は何に使うのかというと皮を剥いだ熊の手を乾燥させておくと遠くから何時間もかけて産婆さん(今で言う助産師さん)が買いに来たそうです。真っ黒いミイラのような熊の手で産婦さんのおなかをなでると安産になると信じられていたのだとか。熊は体がとても大きいのに子供はとても小さく産むので安産だからそれにあやかったのだろうということでした。
またマタギとして猟に出ない時や天気が荒れているときは家の中で木工細工をして収入の足しにしたのだそうです。
国から払い下げてもらったぶなや朴ノ木を削ってしゃもじやおたまを作っておくと泊まりのお客さんが買ってくれたり、あちこちの温泉場から注文が来たりしたのだと言っていました。一冬にしゃもじ2000本、おたま1000本くらいも作って仕上げはトクサというザラザラした植物で磨くとツルツルになるとか。おばあちゃんも懐かしそうに教えてくれました。
どんな手触りなのか一度見てみたかったです。
Mさんは今では温泉宿のほうにあまり行かなくなってしまいましたが宿の周辺の山の事は誰よりも詳しく知っていて車が通るような道路が出来る前の古い道の事もMさんが元気なうちにきちんと保存できるように何とか協力したい、と仰っていました。車が通る前は険しい山道を買い物に往復7,8時間もかかったのだそうです。
まだまだお話をお聞きしたかったのですが次の機会にと言うことでお名残惜しくお別れしてきました。
画像は去年10月20日にMさんの宿の近くの街道を歩いたときに休憩した三本杉です。こんな山奥には杉の木は自生していないので昔の人たちは旅の目印に杉を植えたのだそうです。根元には石でできた山神様が祀られていました。右手には鎌を持っていました。
先日一人のお年寄りを訪ねてお話を伺ってきました。
Mさんは80歳を過ぎていますが年齢を感じさせないほど若々しくお話も上手で引き込まれて聞き入っているうちにあっという間に時間が過ぎてしまうほどでした。
すごい山奥で江戸時代に発見された温泉場で明治9年になってからMさんのおじいさんが温泉宿を始めたのだそうです。三代目のMさんは今では町場に家を建て温泉宿は息子さん夫婦に任せているとのことで自宅にお邪魔させていただきました。
その温泉宿の近くにあるという菩薩様が時代とともに何度か位置が変わっているという事を知り詳しく知っていると言うMさんをお尋ねしたのでした。
その菩薩様は古くは宮城県と秋田県をつないでいた古い街道沿いに祀られていたものらしいのでどんな由来があるのか楽しみにして出かけました。
色々お話は伺ったのですが肝心な菩薩様を実際に見ていないのでこの菩薩様のことは自分の目で見てから紹介したいと思います。今は雪で道路が閉鎖されているので開通後秋までの間に出かけてみようと思っています。
ところでこのMさん電気も通っていない山奥の温泉宿を継いで奥さんとお客様をもてなしながら冬場はマタギとして仲間と狩猟を行っていたのだそうです。
当時の写真を見せてもらいながらウサギやヤマドリ、熊を仕留めて料理を泊り客に出したり毛皮を加工して買いに来る業者用に準備していたお話も聞く事ができました。
私の庭にもノウサギが来るようなのでぜひ見たいのですが活動は夜ですか?とお聞きしたら、ノウサギの天敵はタカなので狙われないように夜になるまで巣穴で寝ているのだそうです。その巣穴も木の根元の南側に面したところに掘ってあり、入り口近くに寝ているのだとか。もしタカが襲ってきたら穴の奥に逃げ込み、キツネやイタチなど穴に入り込む動物が近づいたらすぐに外へ飛び出せるようにしているのだと教えてもらいました。
ウサギも雪が多いところのは冬場は真っ白になって、2月末頃雪が溶け始めて茶色の地面がまだらに見え始めるとウサギの毛色も白に茶色い斑点ができて見つけにくく変わってくるそうです。保護色になっているんですね、おもしろいです。
私の庭に来るウサギはどんな色かなあと考えてしまいました。
マタギの仲間たちと仕留めた熊を前にして撮った写真があるかと思えば、真っ黒いボロボロに壊れた手袋のようなものの写真があったのでお聞きしたら「熊の手」だというのです。爪が無いですねと言ったら爪は毛皮につけてやらないと値打ちが下がるのだそうです。ではこの手は何に使うのかというと皮を剥いだ熊の手を乾燥させておくと遠くから何時間もかけて産婆さん(今で言う助産師さん)が買いに来たそうです。真っ黒いミイラのような熊の手で産婦さんのおなかをなでると安産になると信じられていたのだとか。熊は体がとても大きいのに子供はとても小さく産むので安産だからそれにあやかったのだろうということでした。
またマタギとして猟に出ない時や天気が荒れているときは家の中で木工細工をして収入の足しにしたのだそうです。
国から払い下げてもらったぶなや朴ノ木を削ってしゃもじやおたまを作っておくと泊まりのお客さんが買ってくれたり、あちこちの温泉場から注文が来たりしたのだと言っていました。一冬にしゃもじ2000本、おたま1000本くらいも作って仕上げはトクサというザラザラした植物で磨くとツルツルになるとか。おばあちゃんも懐かしそうに教えてくれました。
どんな手触りなのか一度見てみたかったです。
Mさんは今では温泉宿のほうにあまり行かなくなってしまいましたが宿の周辺の山の事は誰よりも詳しく知っていて車が通るような道路が出来る前の古い道の事もMさんが元気なうちにきちんと保存できるように何とか協力したい、と仰っていました。車が通る前は険しい山道を買い物に往復7,8時間もかかったのだそうです。
まだまだお話をお聞きしたかったのですが次の機会にと言うことでお名残惜しくお別れしてきました。
画像は去年10月20日にMさんの宿の近くの街道を歩いたときに休憩した三本杉です。こんな山奥には杉の木は自生していないので昔の人たちは旅の目印に杉を植えたのだそうです。根元には石でできた山神様が祀られていました。右手には鎌を持っていました。
今度お会いしたときはもっと詳しく聞いてみたいです。
菩薩様の事も長い歴史が刻まれているようですよ。
先ほど送ってくださった徳利の画像見せていただきました。なるほど三毛猫のような模様のうさぎでおもしろいです。もしかしてこの絵が描かれた時代にはこんな毛色のうさぎがいたのかもしれないし、今でもいるのかもしれませんね。
それとも保護色でまだらになっているのかな?
後ろの草花がどんな植物かはっきりわからないのですが夏から秋に咲く草花のようにも思えます。
すると保護色と言うよりこのような毛色のうさぎがいたのかも・・・
色々想像するとたのしいですね。
思いがけず面白い絵の徳利を見せていただいてありがとうございます。
おもしろいお話でしたね。
マタギという言葉は、知っていました。
以前テレビのドキュメントで見たことがあります。
実際にお会いしてお話が聞けるなんてワクワクしますね。
菩薩さま、見せていただくの楽しみにしています。
うさぎの保護色のことですが、昔の古いうさぎの絵が描いた徳利があるのですが、そのうさぎの毛がミントさんがお書きになっているように”ウサギの毛色も白に茶色い斑点ができて”というように描かれています。
いままで、不思議に思っていたのですが謎がとけました。
そんなまだらの毛の野うさぎに会いたいですね。