妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

生活の質の改善まだまだあると思った…!!

2014-05-16 19:22:54 | 認知症介護

本日の昼食介助 (アルツハイマー型認知症 要介護5 全介助で特養に入居している妻の

昼食介助に3日毎に通ってます)

 

正午ちょうどに食堂に入ると5人の入居者さん 配膳を待っていたが妻だけ目を瞑って

ぬいぐるみをガッシリと左手で抱えていた。

 

職員さんが「旦那さん来ました!!」と耳元でゆっくりと言ったが反応なし…。

私が隣に座って「ご飯の時間だよ・・・」といつもの決まり文句を言ったが反応なし…。

 

今日も無表情 声掛けにも無反応 ずぅ~と目は瞑ったまゝだったが約30分で完食…

スプーンで全介助です

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

写真の通り両手は食事中この状態のまま。

ヌイグルミのない時は 常に固まったまゝの左拳を右手で握っていた。

 

写真では左手は力が抜けていますが ぬいぐるみがないときは左手は拘縮状態だった。

前回このぬいぐるみをはずそうとすると 左手が強力に拘縮して握り拳をつくって

興奮状態になったのです。

 

認知症が進んで幼児状態に戻ったので何かすがりつく物が必要だった?

 

これで妻はかなり不安が解消したと思う。

両手を握った状態と比べるとはるかにリラックス感が見られます。

まだ何か改善できる方策があるかもしれないと思った!?

 

感情は残り少なくなったと思うが 不安感とか 恐怖は強く感じていると思った

 


樹齢数百年の大ヒノキを見て生きる勇気が湧いた

2014-05-13 23:24:13 | 日記

今日の昼食介助 (妻はアルツハイマー型認知症 要介護5 全介助で特養に入居しています)

 

対面するまで3日前に施設の戸外リクリエーションで牡丹園に行ったこと覚えているのか、

聞いてみてどんな反応するのか気になっていた(意思の疎通は図れないが)

 

9年前デイサービスを利用していたとき度々あちこちに行楽に行ったことが連絡帳に記されていた。

その都度「今日は〇 〇にいってきたんだね?」と聞いても毎回 「行かなかった…どこにも行かな

かった」 と言っていた。

 

認知症なので忘れて当然だと認めていたが 記憶されているが思い出せないだけなのだと…

そう思っていた。

 

現在の声は発しない 目は瞑ったまゝ 意思の疎通が図れない最重度の段階になった

アルツハイマー型認知症の妻には 牡丹園訪問がどんな効果があるのか…? など考えることは

ないと思った。

 

ただ連れて行かれるのならば…とそう思った。

本人が肌で 心で 何か感じ取れればと期待して・・・!!

 

園内に入って牡丹を鑑賞して思いがけない大木を目にしたのです。

 

樹齢数百年という大ケヤキを目の前にして 今まで感じたことのない生命力の漂っている

不思議な場を感じたのです。

 

大ケヤキのまわりに数本のタケノコが出ていて見ている間に伸びているような感覚があった。

そう見えたのです!!

この数百年も生きてきた まだまだ衰えることのない強大な生命力 妻たちに与かりたい


今年初めての外出・・牡丹園

2014-05-10 20:03:06 | 日記

この2,3日午後になると風が強く気温も18度位で寒いです。

 

午後1時30分 入居者さんと妻を入れて4人 職員さん3人 私 計8人で牡丹園に行きました。

牡丹園は思いのほか風は弱く日溜りの様な所もあった。

 

今日は最高の見頃のようで大勢の見物客が訪れていた。

 

実は 私も妻も牡丹開花時期に1度も訪れたことはなかった。

 

この須賀川の牡丹園 全国的に有名で 私の母が17年前実家の横浜から二男の結婚式に

当地に来たとき(2月)寒牡丹を見たいと言うことで一度行ったことがあった…

その時はムシロの覆いがしてあって花は見なかった記憶がある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

牡丹園で合流して妻の車いすを受け持った

「牡丹園に来たよ…人がいっぱいいるよ…牡丹満開だよ…」といってあまり移動しないで

日溜りの所にいた。

 

目は瞑っていてもまわりの人声 空気の流れや なにがしかの香りで園内の様子が耳・鼻・肌

から感じ取れると思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1年前藤棚見学に施設から行ったとき一度も目は開けなかったが 帰ってから他の

入居者さんが(声も出せない話せない妻に) 「ふじ見に行ってきたのカイ?」と聞くと「ウン…」

といったそうです。

今日は破壊されて残り僅かの脳に 少しは何がしかの記憶が残ったかもしれない?!

樹齢数百年のヒノキ…余りの大きさに圧倒された

ほんの一部だけです・・・この日本庭園は東京ドーム三倍の広さだそうです


破壊された脳が今日だけ復活した・・・。

2014-05-08 00:01:20 | アルツハイマー型認知症

今日の昼食介助

 

家から妻の入居している特養まで9.5㎞ 市内を通らないので所要時間はいつも15分。

途中 商店は昔からの酒屋一軒だけの自然の多い過疎化が進む私にはお気に入りの土地です。

 

市内に出るには阿武隈川の橋を渡るだけの3㎞・・・。

 

当地に居を構えて6年後に妻は認知症を発症。

 

移住当初 どういう廻り合わせか施設までのこのコース一番多く妻とドライブしたのです。

今は助手席は空ですが 行先には妻がいるのが何ともイジラシイ…。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

正午ちょうどに妻のグループの食堂に入ると いつもの5人の入居者さんテーブルを囲んでいて

妻だけ目を瞑っていた。

 

並んで座って「ご飯の時間だよ!!」と声をかけても全然反応なし。

 

このとき 職員さんが「10日の日曜日に牡丹園に妻も一緒に行くことになってます」と私に

言うと、

驚いたことに薄目を開いて ニコニコといかにも嬉しそうな表情を見せたのです^^;

壊れた脳が作動した感じ。

 

月に一度このようなことが起きるのは破壊された脳の働きだとは思えない?!

別の何かの働きか?!

 

今日の体調すこぶる良く 食欲も旺盛で完食・・・

特に「ハイ!サシミ!」と言うと サシミの時に特に大きく口を開けたのは言ったことが

解っているとしか思えない。

完全に破壊されてしまったはずの妻の脳は一体どうなっているのか?

 


非科学的な考えで認知症に当ってみます

2014-05-04 21:33:02 | アルツハイマー型認知症

今日の昼食介助から

PM12:00に妻の入居している特養に到着。

 

妻のグループの食堂に入ると5人の入居者さん 車椅子で皆さん無言で配膳を待っていた。

「こんにちは…」と声をかけると 妻以外の4名の入居者さん私を認識したが妻だけ

目を瞑ったまゝで 私の存在に全く気が付かない。

 

毎回の面会 今日は口から食べられるかな? と、まずこのことが気になります。

胃ろう造設不可と決まってから今日も口から食べられるかなと・・・食べてもらえて一安心です!!

声は一言も発しない、目は瞑ったまゝだったが完食…今日も完食願いがかなった。

 

これがアルツハイマー型認知症の重度の症状なのだと認めても 一体妻には「心があるのか?」

と疑問を感じています。

 

「呆けても心は生きている」この素晴らしい標語いつも癒されてもらいました。

が、とは何か、は身体のどこにあるのか探求しようと思い立った。

 

まずは、脳のどこにあるのか、アルツハイマー病にこれほど破壊されてしまった妻の脳には

はないと思える。

 

私としては「心」は無くなってしまったと思いたくないので「魂」の存在を信じてみようと思う。

 

人間有るモノを認めないこともあるので目に見えないものを有ると信じても良いと思う。

 

我々皆、盆・彼岸の墓参りは無意識に「魂」の存在を信じているからではないのか!!

・・・・つづく。