南海泡沫の後で

貨幣収集を時代背景とともに記述してゆきます。

スイス・20ラッペン白銅貨・5ラッペン白銅貨

2011年11月21日 00時59分18秒 | 投資
欧州の混迷に続いてまたもや今月米財政赤字削減問題が紛糾しそうである。
長期的視点で外国株を買うつもりなので、勝手にやっていろ、安くしろという気持ちだが、既に買っている株については
いい気はしない。
ちょっと今週からどうなるかは難しいが、良くないだろう。なにもファンダメンタルに良い変化はないので。


先週の話だが、金曜に株の銘柄変更を損が出ないように気をつけて行った。
それまで米格下げ騒動の時に買っていた内需・配当銘柄2580コカコーラセントラルジャパンを売却、
その資金で5233太平洋セメントを買い始めた。
また、復興関連のはしくれ・仕手銘柄として4614トウペも買い。


S氏の主張通り来年から日本株の上昇相場が始まるとすれば主導は復興関連と思う。
内需関連も期待していたが政治が足を引っ張る可能性が強く感じられる。消費税増税、TPP。
コカコーラは好きな銘柄だが、消費税もTPPも逆風だ。反転し伸びても上値の限界性はあると思われる。

復興関連が良かろう。今後最低2年は復興は国策となる。非常に大きなお金が動く。業界に流れ込むことは容易に予想される。
ここのところの下げ相場でも観察していたが強かった。仕手系銘柄には下げ止まりも見られるし、銘柄によってはとても打たれ強い。
5233など今年9月ころ増資したにもかかわらず打たれ強い。決算の数値もいい。
買っておくべしと思った。

あまり株に関してはころころ変えたくないのだが、ここのところの下げ相場でも打たれ強い復興銘柄に重点的に買いを入れておく方が
来年以降の高パフォーマンスが期待できると判断した。

他にも1929日特建設も思案中。仕手系銘柄のようだが今は静かに推移しているようだ。じっくり待って買ってみるかも。

なぜ5233、4614を買ってみたかというと4224ロンシール工業に買いが入り始めたから。
資金は復興関連低位株に入り始めたか?と。

ま、どうなるか待ってみよう。まだまだ下げ相場は続くかもしれない。あわてて目いっぱい買わないようにすればいいだけだ。

2344平安レイサービスについては売っていない。これも内需関連銘柄。しかも最近株価が弱ってきているのだが思うところあってこれは上げ下げしようが不祥事でもない限りはずっと持っておくつもりだ。これについては機会を改めて記したい。(大げさだが。)

まあ、明日からまたハンパない下げ相場継続かもしれないが…



ところでコインはちっぽけなものを。
スイスの白銅貨。小銭である。
5ラッペンは1908年。20ラッペンは1907年。そこそこ使用感と擦れがある。
以前スイスの銀貨は退屈云々書いたが、これはそうでもない。ちょっとスイスのコインに偏見だったようだ。
単なる少額の小銭だが、わりとアジがある。イタリア・フランスのコインと比べて真面目である。

ラッペンとはスイスフランの補助通貨で10ラッペン=1スイスフランである。
もともとラッペンとは鳥類のカラスのような黒、を意味する「Rappe」が語源で、これは古いスイスの補助通貨がすぐ黒く酸化したのでカラスの足跡(Rappen)からのニックネームである。(ウィキより)

スイス人はこのコインのデザインを5・10・20ラッペンに用いており、しかも変える必要がない、コインのデザインなど同じでよいと割り切って考えたのか、1901年から今日までほぼ同じデザインでいまだに使い続けている。材質の変更は途中数回それぞれあったものの、110年以上使い続けているのである。これは驚きだ。2011年も同じデザインで発行だ。
永世中立でスイスフランが安定しているからか。しかしいい加減退屈である。わが国の10円青銅貨でも60年。これでも長く感じられるが110年は長い。ある意味コインのもつ楽しさを削いでいる。
というか、射撃際の銀貨や記念コインなどで楽しんでもらい、こういった日常用にはわりきって労力をかけないのか。
ということは写真の1907年と1908年のコインも通用するということか。だったらば、写真の2枚のコインはよくもまあ
使用の磨滅に合わず残って来たものだ。退蔵されていたものと思われる。

ちなみに御周知の通りスイスは連邦共和制で、ドイツ語圏、フランス語圏、イタリア語圏がある。これとは別にロマンシュ語という独特の地方語があるがこれを話す人口は少なくほとんど廃れている。一応公用語は独仏伊とこのロマンシュ語の4言語。
コインなどによくコンフェデラシオ・ヘルベチカと記載されているがこれはラテン語でスイス連邦の意味。4言語で記載することができないこのような場合にはラテン語で記載することとなっている。


このコインシリーズについては、同じデザインで裏表作られているが、額面記載のある方の周囲の植物の飾り環の植物の種類を変えてある。5ラッペンはブドウの実と蔓、20ラッペンは百合。細かい差をつけているところが楽しいし、これはルーペで見ないと見落とす。
女神像の横顔も美しい。額のリボン?にLIBERTATと小さく入っている。
このコインにはRappenとは記載がない。フランス語圏ではサンチーム、イタリア語圏ではセンテシミと呼称が変わるからである。


スイスといえば、昔若かりし頃欧州旅行の際に数泊したものである。旅行の一部としてアルプス山岳鉄道に乗りアルプスの山岳ホテルに一泊宿泊した。
しかしそこでの食事の不味さはこの時の旅行中トップであった。料理人が作っているのだろうけれど、まず日本人の口に合わない。
実に奇妙な味付け・調理なのである。デザートも不味い。味覚が全く違うようだ。高山病でその日は体調が悪かったせいもあるかもしれなかったが、ドイツ語圏だったからだろうと後で話し合った。

そこでの食事中の話だが、ホールの従業員の20代の女性に水を持ってきてもらいたいので英語で「ギミアグラスオブワラ」と言ったが通じない。フランス語で頼んでも通じない。イタリア語でもキョトンとしている。しまいに日本語で「水ください」と言ってみたが当然意思疎通ができない。で、とっさにドイツ語で「ワッサー」と言ったら持ってきてくれた。彼女は英語の「water」も知らなかったのである。「acqua」も「eau」も知らなかった。中学校で教えないのか…?スイス国内の他の言語地域の人々とは交流の機会は案外少ないのかもしれない。
オランダなどは全員英語ペラペラであったが…欧州人は勉強すれば他国語の一つぐらい覚え安かろうが…教育を受けれなかったか。

この旅行中(蘭、英、仏、端、伊)食事がおいしかったのはフランスとイタリアだった。食文化が豊かなのはカトリック国でプロテスタント国は不味いというのが持論である。


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