狼森の粟餅

ほとんど園芸日記です。

ベルン風パンケーキ

2007年11月09日 20時28分37秒 | 料理
どうも晩御飯のおかずが物足りない感じ。
旦那の実家からじゃがいもを箱でもらっていたのをごそごそ引っぱり出し、「ベルン風パンケーキ」を作りました。

作り方は、じゃがいもをおろし金でおろし(本当は粗めの方がいいらしい)、たっぷりバターを溶かしたフライパンに、パンケーキのように丸く流し入れ、その上に粉チーズをたっぷりのせます。更にその上にまたじゃがいものおろしたのを丸くのせ、塩コショウをふってひっくり返し、こんがりきつね色に焦げ目がつくまで焼きます。パセリを散らして出来上がり。

本来は、肉料理の付け合わせなのだそうですが、うちにある本では、間に粉チーズを挟んで、腹もちよさそうになっています。

もっとパリパリした食感を想像していたんですが、食べてみたら、表面はカリッとしていて、中はモチモチ。子供たちは「お餅みたい!」と大喜びでぱくぱく食べてくれました。

どこかの本で、千切りにしたじゃがいもを、やっぱりパンケーキみたいに焼いているのを見たことがあります。レシピを見つけたら、そっちも作ってみたいと思います。

今日のNHKのかんさい特集で、琵琶湖の水質状態の危機的状況をやっていますが、そりゃもう、今の琵琶湖はひどいものです。
9月も半ば過ぎても、何せ湖水が臭くて、湖岸の公衆トイレよりも強烈な悪臭
湖面は異常繁殖した藻類で、ぎっちぎち。
もう何年かしたら、琵琶湖で湖水浴なんてできなくなるかもしれません。

もともと、琵琶湖は分類的には「貧栄養湖」だったそうです。
現在はリン酸などの栄養過多で、低酸素状態でみんな窒息しそうです。
湖底の腐泥を浚渫したり異常繁殖した藻類を堆肥化して利用したり、湖岸のヨシ帯をもっと広げたり、いろいろ対策は考えられると思いますが、滋賀県だけでなく、琵琶湖の水系を持つ、近畿各県や、国とも連携して、大規模な取り組みをしないと、もう取り返しがつかなくなります。

夕べも旦那と「湖上に大きなプラント浮かべて、強制的に湖底に酸素を大量に送り込み続けるとか、生体濾過を促進する岩礁みたいなものをたくさん沈めるとか、どうやろか」と話していました。
もう、個人個人の水に対する意識がどうこうとかいうレベルじゃないです。
琵琶湖の湖岸にも「危険!アオコ発生区域。泳ぐな!」なんて看板が立つのも、遠いことじゃないかもしれません。

翼竜展

2007年11月08日 15時29分47秒 | 子育て
先月のことですが、大阪の長居公園にある大阪市立自然史博物館であった、「世界最大の翼竜展」に行ってきました。

恐竜大好きのちび太(と、わたし)の為に、以前からチェックしていたんですが、旦那の土日休みが年内はもう無いということで、実家のじじばばを誘って行きました。

福井の恐竜博物館でもそうだったけど、アニメの「恐竜キング」のおかげで、貸し出し用の携帯音声ガイダンスがクイズ仕立てになっていて、お姉ちゃんが一生懸命クイズを解きながら会場を回りました。終わったら、「恐竜キング」のカードをもらえるのも同様。
カード・ゲームは好きじゃないし、子供たちにもやらせないけど、こういうご褒美があると張り合いがあるのかなぁ。
ただ、クイズに関係ある展示ばかり見て、その他の展示は素通りになりがち。一長一短というところかしら
じっくり見たい大人には、ちょっとせわしない感じでした。

わたしたちが小さい頃は、翼竜といえば「プテラノドン」が一番有名で、ちょっと詳しい子は「ランフォリンクス」なんかも知っていました。
最近は研究も進み、最大の翼竜ケツアルコアトルスを始めとして、アヌログナトゥス、アンハングエラ、プテロダクティルスなど、たくさんの翼竜が知られるようになりました。
翼竜と海の魚竜や首長竜は、正確には恐竜とはまた別の爬虫類なので、最近の恐竜を特集した教育番組などでは取り上げられません。その辺をひっくるめて一緒にするのは、アニメや娯楽番組くらいで、書籍でも別扱い。また、翼竜や魚竜・首長竜についての専門書は少なくて、図書館でも滅多に見つかりません。
最新の発見や研究などが新聞やニュースでも取り上げられる恐竜と違い、この辺の研究がどれくらい進んでいるのか、どういうような位置づけがなされているのか、専門に勉強している人以外の耳目には、なかなか入り辛いと思います。

その点、今回の展覧会は、なかなかおもしろかったと思います。
ゆっくり見られなかったけど、図録は読みごたえがあったし。
恐竜でもそうですが、最近の化石の新発見は中国や南米が中心のようです。
名前もタペヤラとかトゥプクスアラなんていうのは南米だなぁ、ズンガリプテルスヌルハチウス、チャオヤンゴプテルスは中国と、名前を見れば一目瞭然

今度は海の爬虫類展やってくれないかな
熱烈希望

月曜深夜から高熱を出していたちび太、昨日の午後になって、ようやく熱が下がりました
普段は暴れん坊で、健康そのもののちび太ですが、年に2、3回、こういう高熱を出す風邪をひきます。
おとなしくてぐったりしている様子は、かわいそうでもあり、不気味
今日はだいぶ調子が出てきたみたいです。
母も寝不足から解放されそうです

タイガー&ドラゴン

2007年11月06日 23時09分46秒 | 落語
タイガー & ドラゴン DVD-BOX

ポニーキャニオン

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この間から、午前中に再放送があったので、改めて録画して見ました。
本放送の時は、娘が楽しみにしていたアニメ『犬夜叉』の再放送と被っていたので、残念ながら録画できずに見られませんでした。ちょこっと観て、とても気になっていた作品です。

元々落語が大好き。
今でこそ上方落語の、それも米朝一門で嗜好が固まっていますが、小学校の頃から江戸上方問わずに、ラジオやテレビで聴きまくっていました。東京では、故・古今亭今輔師匠が好き。
普段はテレビドラマは時代劇しか観ない(トレンディ・ドラマの間と演出方法についていけない)のですが、監督の宮藤勘九郎さんは、前にNHKの藤沢周平の時代もの『蝉しぐれ』で、役者さんとして知っていました。なんだか、いい味出してるバイブレイヤーさんがいるなぁと、旦那と話していた人です。まさか、こんなキレてる人だとは

平たく言えば、不幸な生い立ちで笑うことができないヤクザが、借金の取り立て相手の落語家の噺にほれ込み、弟子入りして一つ噺を習ったら授業料を払い、それをこのヤクザが毎回借金として回収する。落語家が借金を返済し終えたら、弟子のヤクザは堅気になるという契約が、このシリーズの骨組。
このヤクザはどうしようもなく笑いのセンスが無くて、落語も下手だけど、習った古典を自分の身の回りの出来事に置き換えてしまう発想が、とてもおもしろいです。また、落語家の息子は、落語家としての天分を持っていたけど、あれこれあって破門されて家を飛び出し、これまたセンスの悪い洋服を作って売っている。
このヤクザと落語家の息子の、二人を主軸として、ヤクザの恩人の組長、そのぼっちゃんぼっちゃんした息子、落語家とその家族、落語家の息子の店の売り子をしている娘、幼馴染、数あまたの男たちを振り回す魔性のバス・ガイドなど、脇を固める俳優さんの力も相まって、なんとも摩訶不思議な空間を作り出しています。
今まで高座で噺家がしゃべってたと思ったら、画面が切り替わって落語の世界が劇中劇で展開する。その軽妙なテンポと、実際に登場人物が落語の内容を演じてくれるおかげで、ドラマと落語の世界が入れ替わり立ち替わりでストーリーを進めてゆく。
ともするとごちゃごちゃしてとりとめなくなりそうな手法ですが、脇役の俳優さんたちの存在感が、要所要所を締めていて、疾走感に引っ張られがちな画面をまとめています。
クドカンって、凄い

出演俳優さんを一々挙げていきたいところですが、噺家の西田敏行と組長の笑福亭鶴瓶さんがやはり存在感が重い。
個人的には、蕎麦屋の亭主の尾美としのりがいい味出してると思います
また、三木聡監督作品の『亀は意外と速く泳ぐ』でヒロインの型破りな友人役を演じていた蒼井優が、かわいくて蹴りのイイ(気に入ったんは、そこかい)洋服屋の店員を好演していました。
落語家の息子の岡田准一も、間や突っ込みがいいなぁ。背が低いのもネタにしちゃうところもおもしろかったです

これと比べちゃあかんとは思うんやけど、今、NHKの連ドラでやってる『ちりとてちん』は、どうしても無難で面白みがないかなぁ
せっかく題材に落語持ってきてるけど、落語の内容は話とリンクせんし(したら『タイガー&ドラゴン』のパクリか)、話の中で、まだまだ落語が生きてない。
どうせ題材に扱うんやったら、もっと落語のおもしろさが伝わるように作れないんかなぁ…。
関西局やから、がんばってほしいのは山々なんだけど。
米朝一門からも出てるしな
『タイガー&ドラゴン』観たら、若い人も落語に興味を持ってくれそうとは思うけど、『ちりとてちん』観て若い子が寄席に行ったり落語見たりしてくれるかというと、そうは思えない
誰か、上方落語のおもしろさを、もっともっと外に伝えてくれ~~~(絶叫)!!!

大津グリーンフェスタ

2007年11月03日 23時30分11秒 | 山野草
去る10月27日28日に、恒例の大津グリーンフェスタがありました。

今回も地元山草会の皆さんと一緒に緑のフリーマーケットに出店して参加。1日目は生憎の雨でお客さんも少なく、濡れそぼれて寒さに震えていました
2日目はお天気に恵まれ、お客さんの出足もまずます。皆さん、満足のいく売れ行きだったんじゃないでしょうか?

今年の夏は、とにかく熱帯夜が多かったし、山野草は雪割草を始めとして、葉焼けが多かった
だから、出せる商品もほとんど無くて、わたしは主にユーズドのテラコッタ鉢を持って行きました。
初日の午前中に全部売っちゃったんで、2日目は雪割草を2鉢、富貴蘭を2鉢、エイザンスミレを1鉢、熱帯魚の水草をいくつか持って行って売りました(メダカ売ってるところもあったから、水草ならOKじゃろう)。
一緒に出店する予定だった方が急用で来られなくなったこともあり、とにかく売る物が無かったです
富貴蘭はフリマで格安の値段を付けているとはいっても、単価がそこそこなので、一応旦那のお土産にドイツ・ビールを買って帰るだけの売り上げはあって、ほっ

今日は来春の地元山草会の交換会や展示会に向けて、久々に山野草の寄せ植えをしこたま作りました
鉢をあけてみたら、エゾエンゴサクの球塊はほとんど消えていて
雪割イチゲや舞鶴草はたくさん殖えていたので、いろんな寄せ植えに入れました。
気難しそうなものも、寄せ植えにしたら意外と元気に育つということもあるので、単独栽培で調子が思わしくないものは、えいやっと寄せ植えにしてしまいました
種子を蒔きまくった雪割草も、どうにか選別して始末せにゃぁと思いますが、とりあえず初花を見ないとどうにもなりません。で、春までおあずけ

秋は、春に比べて、フリマのお客さんの購買意欲も低いような気がします。
冬の間、耐えて耐えて、ようやく暖かくなって、「さぁ、お花だ!園芸シーズンだ!」と心がうきうきする感じ、春のあの雰囲気なればこそ、皆さんの購買意欲も跳ね上がるんでしょうかねぇ?
秋の花は地味なのが多いから、並べててもぱっとしないしね

さぁ、春に向けて、これから準備だ

ジャングルをトリミング

2007年11月02日 23時27分38秒 | その他
先月は大津グリーンフェスタなどでばたばたでした。
それについては、また後日。

だいたい金曜日の午前中が水槽の換水の日なんですが、今回は木曜日に決行。
トリファが入っていた水槽のグロッソスティグマに生えたヒゲ苔が、なかなかアルジーライム・シュリンプやヤマトヌマエビに食べてもらえなくて、エビどもを兵糧攻めにすべく、他の魚を繁殖用の水槽に移すついでに「一日早いけど、いいか」と換水した挙げ句、換水と同時にやっちゃいけないと言われているフィルターの掃除もついでにやってしまう始末
前回のトリミングで、茂りまくったラガロシフォン・マダガスカリエンシスとロタラ・ロトンジフォリアを繁殖用水槽に放り込んでおき、先日の大津グリーンフェスタで売るものが無かったから、ついでにそれも持参して売りさばきました
で、今回、短期間の間にまたジャングル状態になっていたので、有茎草は全て一度抜き、抜本的に(うさんくさい表現だ)トリミングすべく、選別し長さを揃え、いらない根元は取り去って植え直し。
ずいぶんさっぱりしました。

一日おいて、今日は育って硬くなっちゃったヒゲ苔に、スポイトで木酢原液を吹きかけて、エビに食べてもらいやすくする作業。
作業中、ふと見ると、底床を覆ったグロッソスティグマの茂みの中に、何やら小さい動く物体が
慌ててスポイトで吸い、コップに移して観察したところ、どうやらオトシンクルス・ネグロの稚魚のよう
しかも、もう泳げるし
いつの間に産卵して、いつの間に孵化してたんやろう…
この水槽は、ちょくちょくデュプラ社のプロトゲン(水に投入すると、24時間くらいでインフゾリアが湧くらしい)を入れているので、よく目を凝らして見たら、小さい微生物が目視で確認できるから、それを食べて生き延びてたのかな?
兵糧攻め中のヤマトヌマエビは、かなり凶暴そうなので、なんとか頑張って欲しいものです。

でも、この木酢液を苔に吹きかける方法、かなりいいみたいです
一応、事前にphをチェックして、あんまり酸性に傾きすぎていないのを確認。フィルターを止め、スポイトに木酢原液を吸い、ターゲットの苔にエビやオトシンの稚魚がいないのを確認して、木酢を吹きかけます。
うちのヒゲ苔は、青味がかった緑色から灰色、最近はピンクなんてものが生えていますが、木酢をかけると、だいたいピンクがかった灰色に変化します。これで、苔の組織は死んで、硬かったのがエビが食べやすい状態になるということで、変色の状態は上々。これで、魚の餌のおこぼれをほじくり続け、苔取りをサボるようになったエビどもが、お腹が空いて「しゃーないな、苔でも食べよか」と思ってくれたらしめたものです

働き者のオトシンクルス・ネグロのおかげで、ガラス面の苔はほとんどなくて、ピカピカなんですが、とにかくグロッソスティグマが汚い
一度生えて硬くなってしまったヒゲ苔は、オトシンはおろか、エビも見向きしません。
まだまだヒゲ苔との闘いは続きます