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金融市場が米国のインフレ加速に警戒を強めている。12日発表の4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.2%上昇と市場予想(3.6%)を大幅に上回った。高インフレが長引き、金融緩和が修正されるとの思惑から、米長期金利は上昇。株式市場では主力IT(情報技術)株を中心に全面安となった。12日の米債券市場で10年物国債利回りは一時1.689%と前日より0.07%上昇した。CPIが市場予想を大きく上回り、強いインフレが今年後半から来年にかけても続くとの見方が広がった。物価連動国債から算出される今後10年間の予想インフレは2.56%(年率)と前日より0.03%上昇し、約8年ぶりの高さとなった。
CPIの上昇率が4%を超えると事前に予想していたエコノミストはほとんどいなかった。20年4月は全米の多くの地域で都市封鎖が実施される異常事態だったため、反動で3%台という高い上昇率が見込まれていたが、その予想も上回った。食品やエネルギーを除いたコア指数も同様だ。FRBのパウエル議長は「インフレは一時的」だと繰り返し、当面の物価上昇は金融政策運営に影響しないと説明してきた。だが、予測を大幅に上回ったことで、市場はインフレが持続する可能性に警戒を強めている。独アリアンツのモハメド・エラリアン・チーフ・エコノミック・アドバイザーは「米連邦準備理事会(FRB)が従来の物価への評価にこだわり続けると、政策の失敗や市場の動揺を招く恐れがある」と指摘する。
(*日経記事より)
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