2019/1/7 | から | 2019/1/11 | 記入日 | 2019/1/5 | |||||||||||||||||||||
1.来週の見通し | |||||||||||||||||||||||||
ドル/円 | 107.00 | ~ | 110.00 | ||||||||||||||||||||||
薄商いの中、リスクOffがピークに達した原因がアップルの業績報告だったということは非常に示唆的ではなかろうか。マーケットが最も関心を持ちかつ心配しているのは世界(特に機関車たる米中)の経済状況であるということではないか。米中摩擦の与える影響はとてつもなく大きいのだが、中国は着々と国内の景気浮揚策に乗り出したように窺える。一方、米国は、雇用状況が改善され、賃金上昇の傾向・コストアップインフレの懸念がある一方で、米国がかって経験したことのない貿易鎖国ともいえる高い関税障壁を大統領が築いてしまったことの国内景気への影響が予測できないし、FRB自身も何がおこるかわからない不安に戦々恐々ではなかろうか。 まだら模様の米国内景況がかえって政策選択を困難にしており、打つべき手が見えず、手をもんでいる状況なので、市場が上に下への大騒ぎを演じているのではないか。じっくり米国景況指標を吟味し、とるべき政策の方向性が定まれば市場も安定するとみるが、しばらくはまだこの荒れ模様の状況が続く可能性が高いのではなかろうか。 | |||||||||||||||||||||||||
ユーロ/円 | 122.00 | ~ | 125.00 | ||||||||||||||||||||||
イタリア予算は国会に承認され、EU委員会に拒絶されることもなく成立した。バラまき予算で財政の健全性が確保できるのかという本質的問題はあるものの、構造改革に着手しているフランスもイタリア同様に問題となったことが問題だと大騒ぎされずに済んでしまった。ということで、むしろイタリアのみならずドイツ以外の欧州各国のかかえる共通の問題だということが、問題の根深さ本源的課題であることを忘れてはならないだろう。バラまき予算がEUの統一性・国民の支持を得るためには、背に腹を変えられぬ手段なのだということである。市場がこの本源的問題に気付くのもそう遠い先のことではないように思う。 | |||||||||||||||||||||||||
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2.先週の動き | |||||||||||||||||||||||||
12/28の週末から年末・年始にかけて市場は荒れ模様であった。中国のPMI悪化等中国景気指標が悪化、中国は預金準備率の引き下げRMB安誘導といった景気浮揚策をとる構えである。市場に最もインパクトを与えたのはアップルの業績発表で、中国での売り上げ悪化を主因に大きな業績の悪化が予想されるというもので、その後はアップル株のみならずハイテク株中心に売りが売りを呼ぶ荒っぽい展開となった。1/2NYマーケット終了後の業績発表であったため、米株の先物市場だけでなく、東京1/3朝の時間帯の為替市場(米西岸・シドニー等)で薄商いの中、円は一時104円台を示現するという慌てぶりであった。さて、注目の次官級米中貿易協議は1/7-8開催と決まり、週末の雇用統計は米経済の底堅さを示すものとなり、FRB議長の柔軟・慎重な金融政策実施発言もあり、やや落ち着きを取り戻しての越脩となった。米議会は先ほどの中間選挙改選後の議員での再開となり、壁予算審議は平行線のまま歩み寄りが全く見られない状況である。 | |||||||||||||||||||||||||
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格納レポート | |||||||||||||||||||||||||
190105__00来週の予想 | |||||||||||||||||||||||||
190105__01a相場を考える.(長期的な経済・政治情勢、の分析・現状認識です) | |||||||||||||||||||||||||
190105__01b相場を観る.(中長期的な為替・株(日経/NYKダウ)のチャート分析です) | |||||||||||||||||||||||||
190105__02先週の動き | |||||||||||||||||||||||||
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20181231_04_経済指標実績 | |||||||||||||||||||||||||
20181229_04_一週間分日経メール | |||||||||||||||||||||||||
20190107_11_経済指標来週の予定 | |||||||||||||||||||||||||
20190107_11_外交安保-時事国際_来週の予定 | |||||||||||||||||||||||||
みずほ銀行 「外国為替ダイジェスト」 181231~190104 (本邦祝日は休刊) | |||||||||||||||||||||||||
三菱UFJ銀行 Daily Market Report 181231~190104 |