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世界保健機関(WHO)は21日、英国で広がる新型コロナウイルスの変異種について、これまでに開発されたワクチンが有効だとの認識を示した。変異種が英国以外の5カ国で確認されていることも明らかにした。
WHOで緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏が記者会見で「ワクチンの価値は変わっていない。変異種が従来より重い症状を引き起こすとの証拠も全くない」などと語った。WHOはマスク着用や他人との距離の確保などの対策も依然有効だと説明している。
英国の変異種はウイルスの表面にある突起「スパイク」の形が変わったとみられる。英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルは「ワクチンで作られる(人間の)抗体は、スパイクの複数の場所を狙う。1カ所変わったからといって、ワクチンの有効性が落ちるとは考えにくい」と指摘している。WHOの感染症専門家マリア・ファンケルクホーフェ氏によると、変異種は1人の感染者から何人が感染するかを示す「再生産数」を従来の1.1から1.5に引き上げる可能性がある。同氏は英国に続き、オーストラリア、アイスランド、イタリア、オランダで各1例、デンマークで約10例見つかったと明らかにした。
南アフリカで見つかった変異種について、「同じ領域に変異が入っているが、別の変異種だ」という。新型コロナはインフルエンザウイルスほどではないが、絶えず変異している。ジョンソン英首相は21日の記者会見で、フランスが変異種対策で英国との陸海の往来を封鎖したことに関連して「スーパーマーケットの供給網は強固だ」などと語り、英国のスーパーなどが深刻な品不足に陥ることはないとの認識を示した。
(*日経 記事より)写真:一部の商品が品薄になったロンドンのスーパー(21日)=ロイター
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