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米アップルや米フェイスブックなどのIT大手は、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)を手がけるベンチャーの買収を加速している。アップルは早ければ2020年秋にもARグラスを発表する見込み。その背景にあるのが、次世代高速通信「5G」だ。5Gネットワークの整備が進めば、数年以内にAR/VRビジネスが普及すると予想される。
アップルは5月、米ネクストVR(NextVR)を買収した。カリフォルニア州オレンジ郡に本社を置くネクストVRは、主要各社が提供するVRヘッドセットに向けてスポーツやコンサートを中継していた。過去に1億1600万ドルの資金を調達しており、VR業界では「次世代を担うベンチャー」として期待されている。アップルは17年にARプラットフォームの「ARキット(ARKit)」を発表して以来、iPhoneに続く主力商品としてARグラスを開発してきた。「Apple Glass」という製品名になるとみられる。5G対応iPhoneの目玉サービスとして、Apple Glassを使ったスポーツやコンサートの中継サービスを提供するのではないかと業界では予想されている。(中略)
■ウェブARやAIによる自動化に注目
こうした状況を受けAR/VR業界では、ウェブブラウザーだけで実現できるウェブAR、人工知能(AI)の導入、入力端末の多様化といった取り組みが活発化している。
しかし、ARに対応したアプリやコンテンツは製作コストが高く、開発にも時間がかかる。また様々なARプラットフォームが乱立しているため、互換性の確保やメンテナンスも課題だ。こうした課題を解決する手段としてAIが注目されている。米IBMの研究所では、同社のテクニカルサポート向けに、AIを利用してARコンテンツを自動生成するツールを開発した。紙の手順書やCADデータ、写真、動画などを3DのARマニュアルに変換する。
医療分野でもAR/VRは注目されている。米オレゴン大学では、認知症患者がVRを使って家族とチャットすることで症状の改善を試みたり、歩行障害を持つ人が仮想空間の活動で精神的なストレスを軽減の研究を進めている。
(*日経 記事より)写真:メディビューXRが開発したARを使った医療従事者支援システム(出典:Augmented World Expo(AWE) Online 2020)
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