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風の向くまま気の向くまま

気まぐれに愚直にいきましょう

「あのぅ、日本の方でしょうか?」

2006-09-14 23:51:21 | 私信
昨晩はスイスのベルンに宿泊。
テスト用の液晶TVの入手が遅れたために、1週間の旅程はホテル予約を含め全てやり直しになってしまった。
このホテルはネットで検索し、試験場所(次の日の試験場所はケーブルテレビの会社)の近くを捜したところここしかとれなかった。
チェクインは21時を回っていて、15分後にホテルのレストランで食事をすることにする。
今回同行している久保田さん(スコットランドで勤務)を待っていたところ、和服姿の女性を見かけ、思わず
「日本の方ですか?」
と尋ねた。
ベルンはスイスの首都だが、郊外にあるこのホテルに宿泊する日本人は珍しいらしく向こうも驚いている様子。
ホテルのレストランは洋食と和食の2択だったが、彼女と話したのをきっかけに迷わず和食レストラン「大使」で夕食をとることにした。
ここのレストランは北海道出身の板長がやっていて、店内は日本の小料理屋の造りになっている。
鉄板焼きがメインらしいが、この日の昼はスイス現法の方とピザを1枚(直径が30cm以上もあるやつ)食べていて、さすがに量は食べられないため弁当を注文。
入口で見かけた和服の女性Mさんは、相模原の出身だとかで来てまだ間も無いそう。
ホテルサービスの学校を卒業後、1年間の実地研修の場にスイスを選んだところここに決まったとのこと。
日本ではイタリアンレストランなどでアルバイトをしていたがまさかスイスで和服を着るとは思いませんでしただって。

スイス在住Mさん、スコットランド在住の久保田さん、タイ在住の僕。
皆日本人なのに境遇はそれぞれで、いつかは日本に戻るのだがその3人が偶然予約したスイスにあるホテルのレストランにいる偶然に妙な一体感が生まれ、しばし会話ははずむ。
彼女はスコットランドにもタイにも行った事がなく是非行ってみたいと言う。
「スコットランドの方がここからは近い」
と久保田さんが言えば
「タイはここからも地続きで行けます」
などと、僕も続ける(滅茶苦茶である)。

ほろ酔い下心丸出しの中年男性二人と前途有望なホテルウーマンの卵1人は他の客の迷惑にならない程度に冗談を言い合いそれぞれの故郷自慢なども織り交ぜどこかほっとするような楽しいひと時を過ごした。