三日坊主の日記

日々のできごとを綴る

英文法(続)

2007年05月15日 23時13分28秒 | Weblog
数だけでなく人称というのも曲者です。中学で学習する、I play the guitar./He plays the guitar.主語が三人称単数の時のみ、現在形の動詞の形が異なります。主語の人称によって動詞の形式が変わるというのは、ヨーロッパのいろいろな言語において普通に起こることですが、日本語にはそんなルールはありません。そもそも人称というのも、私たち日本語話者が持っている区別ではありません。話し手自身を指し示すものが1人称、対話者を指すのが2人称、それ以外を3人称と学ぶわけですが、日本語の人称というのは、別の体系からなっています。話し手自身を指す言葉は、英語のように"I"だけというわけではなく、「僕・私・俺・わし」など話し手の性別や年齢によって様々ですし、また対話者から見た自分の身分によって自分自身を指す言葉として用いることがあります。たとえば、お父さんは自分の子どもに向かって、自分のことを「父さんが~」と言うこともありますし、先生は生徒に向かって、自分のことを「先生が~」と言うこともあります。英語なら3人称に分類されてしまう語です。これらをひっくるめて、「自称詞」と言われます。結論は、昨日の記事といっしょなので、以下省略。