このところ集中して読んでいる英語学モノグラフシリーズ。
第2巻
『生成文法の考え方』は、生成文法理論の言語観・文法観や研究目標や方法論を紹介しています。
1950-60年代の標準理論に始まり、70年代の拡大標準理論、80年代のGB理論を経て、1990年代-2000年代のミニマリスト・プログラムに至るまで、およそ10年ごとに理論に大きな変革があった生成文法ですが、この本では、これらの各理論を横断しながら、以下の項目について詳細に述べています。
第1章 生成文法の言語習得観
第2章 「文」生成の仕組み
第3章 音声表示と意味表示の分離
第4章 主語の位置づけ
第5章 文法の位置づけ
個人的にはGB理論のころが面白かったです。
生成文法を大学で習い始めたころは、GB理論の最盛期から後期。
当時出ていた入門書を読んで、標準理論から当時のGBまでなんとか追いつきました。