ワタシの美容室で考える“パーマ”とは、何より「手入れが楽」であること。
だからパーマをかける事で、自分の中で「ルール」にしている事が幾つかある。
まず、「傷まない」こと。厳密に言えば、「傷ませない」ってことになりますが。
そして、スタイリング剤は極力、「付けない」こと。
ドライヤーもなるべく使わず、「自然乾燥」を良しとする。
むしろ「自然乾燥」の方がパーマがキレイに出てくれる。
ネジりながら乾かしたり、揉み込むように乾かさないこと。
ネジったり、一生懸命揉んでいるようでは、完璧ではない。
だって、お客さん側からすれば、それをしない為に「パーマ」をかけに来ているのだから。
でも、以前は、ムースは付けていましたヨ。だけど、技術を追求していくうちに、
ムースなしでも、パーマが綺麗に出る所に辿り着いたんです。
だって、お客さんにとって難しいスタイリングを美容師側が要求したら、
「じゃあ、何の為にパーマかけたの?」って、普通思いますよね?
だから、何年も追求して辿り着いた結果なんです。
美容師だけが、“いいデザイン”を“その場限り”で出来ても、
お客さんがスタイリングを家で「再現」出来なければ、
もしくは、再現するのにとても難しいなら、それは、
“GOODなパーマ”とは、とてもかけ離れたモノではないかな?と思います。
まぁ、カットもパーマも、デザインは勿論、それをお客さんが“家でも同じようになる”
っていうのが、美容師の出来る当たり前のことだと思います!