TNR運動とは
T はトラップ 捕獲する(捕獲器を使用する場合は猫に安全な捕獲器であること)
N はニューター 不妊、去勢手術ををする
R はリターン 元の場所に猫を戻す
捕まえて不妊、去勢手術を行い元の場所に戻すこと。子猫を産ませないで野猫を
殺処分せずに減らしていこうとする運動です。
地域猫とは・・・
しかし、これだけでは野猫の命は守れません。手術をする以上その猫一代限りは命を
全うさせなければなりません。餌を与えるなど、管理や保護が必要です。
しかし、個人や少人数では地域にいる多くの猫に対してこれらのことをすべてやっていく
ことは経済的にも労力的にも限界があります。
そこで、その地域の人たちが地域猫とは何なのかを理解して、地域の問題として活動に
加わっていく。地域の猫として面倒を見ていく。それが地域猫です。
けれども地域の人たちとの合意はそう簡単に話し合いだけでできるものではありません。大変な
お金や労力がかかります。 やってみる人や団体などがあって、そのやり方や成果が少しでも見
えてくることで合意が徐々に進んでいくのではないでしょうか。
そこで、そのためにどうしても不可欠なのは行政がこれにかかわり、地域住民と協働していく
姿勢です。。成功している地域ではほとんどが行政主導で費用も補助されます。
福井県では 若狭保健所の所管地域で6年前からこの取り組みが一部の人たちによって行われ
ています。 小浜市については手術報告書を提出した猫については地域猫として認知されて市に
報告書が保管され、若狭保健所にも報告書が送付されています。
TNRはなんとか少しづつできても、手術した猫の数が増えるにつれ 命を守るという保護,、管理の
面で困難が生じてきているところです。地域の合意、行政との協働がどうしても必要になってきて
います。地域猫対策へ 地域の合意というもう一歩の踏み出しに頑張っていきたく思います。
知事は福井県は殺処分減少に努力していて他府県に比べて殺処分は少ないと答えています。
保健所が猫の持ち込みを拒否し、持ち込まれた猫は里親を探す。県の動物業務の委託をされ
ている支援センターの皆様と保健所のご努力で殺処分ゼロの保健所が増えています。
本当に嬉しいことです。今はこれで精いっぱいの状況だとは思いますが
ただ、そのたいへんな努力もその場限りの対処になってしまい、元を絶つ根本的な解決にはなっ
ていないことが残念です。殺処分は減ってはいても野良猫が減っているわけではありません。
野良猫として生まれ続ける猫の数はいつまでも減らないのです。
また野良猫予備軍である多頭飼育、崩壊の対策についても全く手が付けられていない状態です。
生きもの共生、共存のまちへ福井県へ
地域猫活動への皆様のご協力を、そして行政の地域猫への取り組みを福井県の殺処分ゼロ地域
を増やしていくために切にお願いするものです。