あすにゃん日記

500字程度のエッセイを書きます。

マスクの思い出

2021-11-12 06:05:36 | 日記
わたしは、今年の10月30日の
ハロウィーン・イベントで
ゾンビマスクを着用しました。
このイベントでは、魔女や妖精、ゾンビなど、
さまざまな仮装を楽しんだ人々が、広島JR横川の商店街を練り歩くのです。

イベントの主催者は言いました。
「商店街でゾンビマスクが売られているから、それを買って仮装してください」
わたしは、それを聞いて想像しました。

ゾンビマスクというからには、それをかぶって歩くのだろう。
マスクはきっと、血みどろになっていて、
肌の色は灰色か青。
フランケンシュタインみたいにカギ裂きのついた額には、
縫い目がクッキリついている。
目は金色に光り、骨はギシギシうめき、
筋肉が隆々ともりあがる。

そんなマスクだったら、5000円程度かかるかな。
ひと晩でそんなにお金をかかるなんて、
貧乏主婦としては、ためらわれます。
しかし、一度はこういう面白い仮装、
やってみたいよねー。

案内された店に来ると、主催者は机に置かれたマスクを見せました。
「はい、これ」
まごうことなく、青地でキャラクターがゾンビ柄の、「ふつうの」布マスクでした。

全然、イケてないじゃん。
こういうものとしては安かったけど!
想像した時間を返せ~~~!!