題は「永遠の戦士エルリック」第2巻に収録されている短編タイトルです。
ムアコックの書いたエルリックサーガの記念すべき第一作目でもあります。
本編が書かれた頃のヒロイックファンタジーといえば、コナンとその亜流が殆どだったらしいです。
つまり、筋骨隆々としたヒーローが活躍する話ですね。
それに対してエルリックは虚弱体質で悩み多きアンチヒーローとして描かれました。
あらすじです(ネタバレ注意)『
メルニボネを出て放浪しているエルリックをメルニボネから追放するとの
報せが諸国に伝えられた。追放令を出したのはメルニボネ皇帝イイルクーンだった。
イイルクーンの2度目の裏切りにエルリックは復讐を誓う。
エルリックはスミオーガンを筆頭とした
6人の海王が計画する竜の島のイムルイル襲撃に参加することになる。
イイルクーンとサイモリルには手を出させないことを条件に。
襲撃の3日前に、エルリックはボートに乗り魔法で海上を疾走させ単身イルムイルに忍び込む。
許婚サイモリルは再びイイルクーンにより眠りの魔法を掛けられていた。
見つかったエルリックは混沌の神アリオッホを召喚し、島を脱出する。
竜の島の入り口は迷路になっていて、メルニボネ人の案内が無くては通り抜けることは
不可能だったため、かつてイムルイルが襲われることは無かった。
数百隻の大艦隊率いてエルリックは迷路を道案内しイムルイルにたどり着く。
略奪は海王らに任せサイモリルに会いに行くエルリック。
ストームブリンガーと対となる魔剣モーンブレイドを手に立ちはだかるイイルクーン。
死闘の果てには破滅があると、エルリックに戦いをを止めるよう叫ぶサイモリル。
しかしエルリックは耳を貸さずついにイイルクーンをストームブリンガーが貫く。
致命傷を受けながらモーンブレイドの力で倒れないイイルクーンは最後の力で
サイモリルをエルリックの持つストームブリンガーの剣先に突き出す。
絶命するサイモリルと笑いながら死んでいくイイルクーン。
呆然とエルリックは港に戻ると、あらかた略奪は終わっていた。
船に乗り帰路につく一隊。しかし島を出たところでメルニボネの精鋭艦隊に襲われる。
指揮するのはかつての腹心メイガム・コリム。
船足や士気の違いから勝ち目がないと判断したエルリックは魔法で風を起こし40隻ほどだけ逃れる。
逃げ切ったと思ったのもつかの間、スミオーガンの目には沢山の竜が飛んでくるのが見えた。
次は竜使いダイヴィム・トヴァー率いる竜使いの部隊が襲ってきた。
追付かれるのが目に見えた状況でかつての同朋の手に掛かるのを恐れたエルリックは
魔法を掛けなおし、自分の船だけに強風を起こす。
竜の吐く毒液を浴びて死ぬスミオーガンら、他の船と仲間を見殺しにして1隻だけで逃れる。
一夜明け、パン・タン沖に停泊し逃げ延びたエルリックは悲しみに沈んでいた。
自分の運命を、メルニボネの侵略を考えた日々を、魔剣を呪うエルリック。
ついに海に剣を投げ捨てるエルリック。しかし剣は水面に突き刺さったまま沈まなかった。
魔剣と自分の結びつきを悟ったエルリックは海に飛び込み、剣を掴んで島に向かって泳いでいった。
』
今回はあらすじ(比較的)短いっ!
いや、実際の話も短いんですけどねw
正直、追放されたからといって、自分の故郷の略奪(と虐殺)に
皇帝自ら手を貸すという心理の変化は理解できません。
他の話で、メルニボネ人が失ったのは人間らしさだ、とエルリックは言われたことがあります。
メルニボネ人の中でも思慮深いエルリックは幾分人間らしさをもっているのですが
本来のメルニボネ人の考え方が、故郷の破壊を望んだのかもしれません。
愛するものをその手にかけてしまいながら、その命を奪った剣が無ければ生きていけない。
その罪(というか自責の念)に一生悩まさせることになるヒーロー像。
悩みの無いヒーローよりカッコいいと思いませんか?
ムアコックの書いたエルリックサーガの記念すべき第一作目でもあります。
本編が書かれた頃のヒロイックファンタジーといえば、コナンとその亜流が殆どだったらしいです。
つまり、筋骨隆々としたヒーローが活躍する話ですね。
それに対してエルリックは虚弱体質で悩み多きアンチヒーローとして描かれました。
あらすじです(ネタバレ注意)『
メルニボネを出て放浪しているエルリックをメルニボネから追放するとの
報せが諸国に伝えられた。追放令を出したのはメルニボネ皇帝イイルクーンだった。
イイルクーンの2度目の裏切りにエルリックは復讐を誓う。
エルリックはスミオーガンを筆頭とした
6人の海王が計画する竜の島のイムルイル襲撃に参加することになる。
イイルクーンとサイモリルには手を出させないことを条件に。
襲撃の3日前に、エルリックはボートに乗り魔法で海上を疾走させ単身イルムイルに忍び込む。
許婚サイモリルは再びイイルクーンにより眠りの魔法を掛けられていた。
見つかったエルリックは混沌の神アリオッホを召喚し、島を脱出する。
竜の島の入り口は迷路になっていて、メルニボネ人の案内が無くては通り抜けることは
不可能だったため、かつてイムルイルが襲われることは無かった。
数百隻の大艦隊率いてエルリックは迷路を道案内しイムルイルにたどり着く。
略奪は海王らに任せサイモリルに会いに行くエルリック。
ストームブリンガーと対となる魔剣モーンブレイドを手に立ちはだかるイイルクーン。
死闘の果てには破滅があると、エルリックに戦いをを止めるよう叫ぶサイモリル。
しかしエルリックは耳を貸さずついにイイルクーンをストームブリンガーが貫く。
致命傷を受けながらモーンブレイドの力で倒れないイイルクーンは最後の力で
サイモリルをエルリックの持つストームブリンガーの剣先に突き出す。
絶命するサイモリルと笑いながら死んでいくイイルクーン。
呆然とエルリックは港に戻ると、あらかた略奪は終わっていた。
船に乗り帰路につく一隊。しかし島を出たところでメルニボネの精鋭艦隊に襲われる。
指揮するのはかつての腹心メイガム・コリム。
船足や士気の違いから勝ち目がないと判断したエルリックは魔法で風を起こし40隻ほどだけ逃れる。
逃げ切ったと思ったのもつかの間、スミオーガンの目には沢山の竜が飛んでくるのが見えた。
次は竜使いダイヴィム・トヴァー率いる竜使いの部隊が襲ってきた。
追付かれるのが目に見えた状況でかつての同朋の手に掛かるのを恐れたエルリックは
魔法を掛けなおし、自分の船だけに強風を起こす。
竜の吐く毒液を浴びて死ぬスミオーガンら、他の船と仲間を見殺しにして1隻だけで逃れる。
一夜明け、パン・タン沖に停泊し逃げ延びたエルリックは悲しみに沈んでいた。
自分の運命を、メルニボネの侵略を考えた日々を、魔剣を呪うエルリック。
ついに海に剣を投げ捨てるエルリック。しかし剣は水面に突き刺さったまま沈まなかった。
魔剣と自分の結びつきを悟ったエルリックは海に飛び込み、剣を掴んで島に向かって泳いでいった。
』
今回はあらすじ(比較的)短いっ!
いや、実際の話も短いんですけどねw
正直、追放されたからといって、自分の故郷の略奪(と虐殺)に
皇帝自ら手を貸すという心理の変化は理解できません。
他の話で、メルニボネ人が失ったのは人間らしさだ、とエルリックは言われたことがあります。
メルニボネ人の中でも思慮深いエルリックは幾分人間らしさをもっているのですが
本来のメルニボネ人の考え方が、故郷の破壊を望んだのかもしれません。
愛するものをその手にかけてしまいながら、その命を奪った剣が無ければ生きていけない。
その罪(というか自責の念)に一生悩まさせることになるヒーロー像。
悩みの無いヒーローよりカッコいいと思いませんか?
エルリックに眠るすごい力が目覚めるとか
強い仲間ができるとかって話が進みそうだけど
一隻だけ脱兎なんですね
推理小説を最後からめくりたくなるような内容ですw
内容から「第二部の始まり」って感じがします~
(親友や腹心・ライバル等がみんな死んでしまってゼロからの出発になった感があるので)
次回予告希望!
他にもキャラクター相関図を書いてくれとか
難しい注文が来てたりするわけですが(^_^;)
粗筋を書く人も、それを読む人も
より深い理解を得られる最良の手段だと思うわけですよ^^
せっかく細かく書いてるんだしさ~~
あとさ、粗筋を読んで次回の予告希望って変でしょw
粗筋を読む > 本文読む > 感想 > 次の粗筋 >本文
これが正しい展開ですw
粗筋書く為に必至に読みふけっちゃ駄目だwもっとその世界に
埋没して行くほどに感情移入しないと・・・
そうすると、深い情景を交えた新たな粗筋を書けるはず!
んで相関図もその段階であると◎そしたら多分読むだろうな~w
これらの話はラノベじゃないんだから
そもそも深く埋没して読まないとあらすじも書けないって(^_^;)
相関図もなぁ、話が進むたびに更新することになるし…。
めんどいやんw
こういう性格なんですから(^-^)