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さっぷいさっぷい外語学院(生徒:ゴタ、張るカイロさん)

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838番:最後の授業(12)

2022-02-04 03:52:37 | 日記


最後の授業(12)
         LA DERNIÈRE CLASSE
  Récit d'un petit alsacien


 ——————————— 【12】—————————————

  Pendant  que  je  m'étonnais  de*¹  tout  cela,   M. Hamel  était 
monté*²   dans  sa  chaire*³,  et  de*⁴ la  même  voix  douce  et  
grave dont  il  m'avait  reçu,  il  nous  dit;
   « Mes  enfants,   c'est  la  dernière  fois  que  je  vous  fais  la
classe.  L'ordre  est  venu  de  Berlin  de*⁵  ne*⁶*⁷  plus*⁷  enseigner  
que *⁶ l'allemand  dans  les  écoles  de  l'Alsace*⁸  et  de  la  Lorraine*⁸
...»

——————————— (訳)—————————————

こうしたことを不思議に思っている間に、アメル先生は教壇に上って
いました.そしてさっき私を迎えた同じ優しい威厳のある声で、私た
ちに言いました;
 「諸君、きょうこれが私がする最後の授業になります. ベルリンか
ら命令が来まして、アルザスとロレーヌの学校では、もはやドイツ語しか
教えてはいけないことになりました...」


——————————— 《語句》—————————————

*1)  je m'étonnais de: s'étonner de ~ 「~に驚く、~を不思議に思う」.
    事の異常なのに驚く場合で、surprendre は不意に驚かされるような
    場合に用いる.
*2)  était monté: (直説法大過去) <monter (自) 上る、登る  
*3)  chaire:(f) (教室の)教壇、(教会の)説教壇、(講談会場の)講壇
*4)  de: ~で; 「手段」「様態」などを表す前置詞. 
         répondre d'une voix douce  やさしい声で答える
         travaoller de ses mains  自分の手を使って仕事をする
         frapper du pied  足でけとばす
*5)  de: 不定詞導入詞で、名詞の補語、名詞の内容説明を導く.
         idée de se marier  結婚するという考え
*6)  ne....que ~: ~しか…ない
*7)  ne plus: もはや~ない
*6+*7) ne plus....que ~:  もはや~しか…ない


———————————≪文法≫—————————————————

*2)  était monté: 過去の2つの動作を大過去と他の過去によって表す場合、
    その関係を示すため、一般に本文のように pendant que (あるいは 
        quand,  lorsque,  après que,  que,  etc.) が用いられる.
*5)  de: 上の語句欄で、この de が「名詞の内容説明を導く」と述べました
    が、肝心の名詞が定動詞群est venu を飛び越えて、主語側に、と
    いうか主語そのものです.つまり本来「主部」にあるべき de 以下
    が「述部」に移動しています.几帳面にde以下を主語側につけると
    頭でっかちの文になるので、[de+不定詞群]を後から、ゆっくり述べる
    手法です.文法的には「転移文」とか「後置文」とか「文末遊離文」
    などと呼ばれています.短い文でもよくある現象です.日常会話にも
    頻出する現象です.
    L'annonce est venue de me détacher. / 出向通知が来たよ 
 
*8)  普仏戦争でフランスが負け、アルザスはドイツ(プロイセン)領となった
   ため、ドイツ語しか教えてはいけないことになりました.

 



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