線維筋痛症 その悪魔の正体

凄まじい全身の痛み。
今年の春に診断されてから回復までの道のり。
自分に起きた痛みの正体は思ってもみないものだった。

なぜ薬に過剰反応してしまう場合があるのか

2016-10-28 13:17:57 | 線維筋痛症



前回の続きを書こうと思いましたが
ちょっと脱線させて下さい(^-^;。

先に書いておいた方が分かりやすいのかなと思いましたので
今日はこのテーマで書かせていただきますね。


私が「薬の影響だった」と言っても
例えば初期のデパス3錠・・
飲んだのはたったそれだけ

となると、当然の疑問として
馬鹿言ってんじゃないよ!ってなると思います。

ここで一つ重要な出来事を除外しては
この話はやはり通じないのですよね。


このデパスと
その後服用したコンスタン(ソラナックス)ですが
どちらもベンゾ系のお薬です。

実は14年ほど前に不安神経症のような症状がでてしまい
パニック発作を起こすことがありました。
当時、子供の受験やなんかで色々なストレスがありました。
そのうえ、ホルモンバランスがおかしくなってきていたようで
生理前になると非常に不快な症状も出始めていたのです。
婦人科を受診するとPMS(月経前症候群)との診断でした。

暫くデパスとコンスタンを飲んで様子を見ていたのですが
眠くなるばかりでしたので、
2カ月ほどで勝手にやめてしまった経緯があります。

その後相当な不快症状に悩まされ
その事を医師に伝えると
「元の症状の悪化」だと告げられました。

どんな症状が出たかと言いますと
とにかく歩けない。
ふわふわと雲の上をあるいているような感覚。
聴覚過敏
味覚異常

一番怖かったのは、
眠りに入る直前に
数学の公式やどこかの国の言語が
ずっと耳元で繰り返し囁かれている
これは幻聴だと思いますが
ずいぶん長い期間悩まされていた症状でした。

その後色んなストレスから解放されると
犬を迎える事になり
そのワンコのお散歩などを毎日の日課にするようになり
見違えるように体力も気力も充実していったのです。
それでも、断薬から数カ月は
お散歩途中で動機がひどくなったり
目眩がしたり・・色々ありました。

それで問題は何かといいますと
当時その症状は「元の病気の悪化」と告げられたのですが
これは明らかな離脱症状であり、
素の症状の悪化ではありません。
なぜそんな事がわかるのか?
それは薬のメカニズムと関係しています。
この件に関しても詳しく書きたいと思いますので
今回はスルーするとして・・・

それで元の話に戻りますが
今回のデパスとコンスタンについて。

実は一度断薬した薬は
再服薬すると、
わずかな量でも相当強い副作用や離脱症状を起こす事が
あることがわかりました。
ベンゾ系に多いようです。
それはとても重要な事です。
そして、
断薬時の不快症状というものは
時間の経過とともに
なぜか頭から(記憶)から
とても抜け落ちやすいのだとか・・

そうなんですよ。
今回デパスを飲んだとき
なぜか当時の様々な症状が記憶に無かったのです。

上記の不快症状が蘇ったのは
今回コンスタンの断薬後だったのです。



それで、
以前断薬したデパスを
今回初めに飲んで出た症状が・・
それがまさにそうだったと思うのです。

では同じことをしてもその症状が出る人出ない人・・
なぜ分かれるのでしょうか。

この点については医師に確認してみました。

強いストレス
免疫力が低下している
ホルモンバランスの変化
極度の疲労(心身ともに)
自律神経失調症のような症状が出ているとき・・

そのような時に飲むと
普段では考えられない症状を引き起こすことがあると
話してくれました。
女性の場合、
生理前や更年期の時期にもあるとの事。
要するに薬を飲む前に
神経が過敏状態にあるという事で
そのような薬に対して反応が起きてしまう場合があるというのです。
心身ともにマックスの疲労がある中
今回は更年期も重なって
薬を体が受け付けることができなかったんじゃないか・・と。



薬物過敏状態であれば
ごく少量でも起こりうるとお聞きしています。

ただし、その場合薬を止めると症状が落ち着くはずなのですが・・
問題はそこです。
「副作用」なら飲むのを止めれば落ち着くはずです。
でもベンゾの場合、
そうとも限らないのです。
薬のメカニズムにも関係する事ですが
例えばごく少量の薬を飲んで断薬しても
さっき言いましたように「一度断薬した薬」や
早くに耐性ができたものに関しては
「常用量離脱症状」というものが現れる可能性があります。
恐ろしいことに断薬や減薬しなくてもです。
飲み続けているだけで現れる事があるのです。


起こりうる症状の中に激しい筋肉の痛みや関節の痛みもあります。
なぜなら、
今まで効いていたであろう「作用」側にあった
「筋弛緩効果」と逆の作用が出始めるからです。
この事を「反跳作用(はんちょうと言うのだそうです)」
それは線維筋痛症のそっくりな症状であったり
また他の病名がつけられる場合もあります。
この段階で「線維筋痛症」にされていたら?
要するにこれが自分で導き出した答えです。

それと、
例えば不眠や軽いうつなどから
これらの薬を飲んでいた場合だと
痛みが現れたら「おかしい」と気が付きますが
線維筋痛症やその他の痛みの疾患が先にある場合
このような症状が出てきても
「元の症状が悪化した」と思い込んでしまうと思います。
だんだん効果が無くなってきた・・
初めの量では効かない・・
この時点で「耐性」が付いて
「常用性離脱」が起きる事があると
一体どれだけの人が知っているのでしょうか。

では処方する医師たちはどうして何も言わないのか?
そのような事が頻繁に起きていれば
どこかの医師がそう話すのではないか・・
そう期待しても
それは無駄なのです。


皆さんは
日本の医療の現実
精神科の現実
どう捉えられているでしょうか・・。

私は今回自分がこのような事になるまで
全く疑問に思わずに過ごしてきていました。



ここであれこれ書き連ねるより
真実の声を確かめてみてください。

こちらのサイト様では
ベンゾ被害に遭われておられる方々の
真実の声があります。

「 断薬.COM」で検索されると出てきます。
そこの断薬体験談を見てみていただければ・・と思います。
そして「痛み」に関して苦しんでおられる方々が多いことに
気が付いていただけるかと思います。

また「フリーライターかこのブログ」さんでも
ベンゾ被害で様々な被害について書かれておられます。

何でも薬のせいにするのはおかしい。
それはそうです。
今回の事について、
自分の体の不調がマックスになっていた事も原因だとしたら
それは薬だけが悪いんじゃないって事になります。
そして、実際には薬に依存しなければならない病がある事も事実です。

でも、
不調だから飲むのであって
あとあとまで尾を引き苦しめられる実態を
誰が想像できたでしょうか・・。

ベンゾの薬に関して
欧米では2~4週間を限度に出すことができません。


なぜならそれ以上の服用で
重篤な症状が現れる事が広く認識されているからです。

かなり問題になってずいぶん経つようですが、
日本の医者はどうですか?

「心のサプリを出しておきますね~」

なんてお気楽な事でしょう。



ヤフーの質問サイトで
そこに質問されていた方のところで
わかりやすいアンサーを見つけました。
ベストアンサーに選ばれている方ですが
「毎日頭痛や手の先から足先まで痛くないところは無いくらいの
筋肉の引きつりやこわばりがありました」とおっしゃられています。
眠剤だけ服用しての離脱症状です。
眠剤飲んだだけでもこんなことが起きてるんです。
しかも服用中にですよ。
断薬、減薬しなくても現れる例で
これこそが「常用量離脱」なのです。

ちなみにこの記事
「向精神薬にやられました」と検索するとすぐ出てくると思います。




薬以外にも様々なケースから痛みが起こりうる事は
十分理解しています。

でも、こんなケースも痛みを生み出す事があるんだと
知っておいても良いんじゃないでしょうか。
自分が飲んでいる薬があるなら尚更です。






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