線維筋痛症 その悪魔の正体

凄まじい全身の痛み。
今年の春に診断されてから回復までの道のり。
自分に起きた痛みの正体は思ってもみないものだった。

線維筋痛症~蓄積された疲労

2016-12-08 18:00:38 | 線維筋痛症


これも以前から気になっていたのですが・・

線維筋痛症の第一人者でおられる戸田 克広先生の書かれたピラミッド図があるのですが
それについてちょっと書きたいと思います。


ピラミッドの頂点は「線維筋痛症」だと考えて下さい。



  ●線維筋痛症 2%
     ↑
  ●慢性広範囲症 10%
     ↑
  ●慢性局所痛症  10%~20%
     ↑
  ●頭痛 外陰部痛 口腔顔面痛 慢性腰痛症 肩こり

はじめに頭痛、外陰部痛、口腔顔面痛、慢性腰痛症、肩こりのいずれかがあり
のちに「慢性局所痛症」になり、次に「慢性広範囲症」に移行するという考え方。
最後は「線維筋痛症」です。



この図、これも発症してからすぐに見つけたものだったのですが、
自分が薬のせいじゃないとしたら・・・って考えていた時に
絶対何かのヒントになるに違いないって思っていたのです。

と言いますのも、「線維筋痛症」まで突き進むと「治らない」と言われるけど
それ以前の状態ならどうだろう?
それも治りにくいのだとしたら、じゃあその手前は??

つまり元にある症状がはっきりわからなくても
ピラミッドの一番下まで行くと、
そのどれかが原因の可能性がある。

この図でいくと、自分の場合は「肩こりと口腔顔面痛」でした。
薬を飲む前に顔が痛くなっていて
それが数か月ほど続いていたのです。
この顔面痛の原因、自分ではわかっているのですが、
例えば、この顔面痛と肩こり(自分の場合だと腱鞘炎や肩の脱臼あとの痛みも)は
なぜ次の「慢性局所疼痛」に移行するのか・・という話ですが・・・

これ・・自分が出した答えは
この一番下の段階で「安静」にしなかったからです。

そんな単純なものじゃないでしょう!って怒られるかもしれませんが、
なぜそう言い切れるのかと言うと
体に持続的に起こる痛みというのは、日常の中のルーチンから生まれるという点です。
つまり、肩こりや腰痛などは特にわかりやすいですが、
日々の生活の中で意識せずに使っている筋肉や関節・・
そういったものは必ずしも正しい使い方をしているとは限りません。
体にとっては良くない負担が常に掛かっている・・
ほんの小さなくせでも、毎日の積み重ねだと大きいのです。
それは「脳」も同じです。


●椅子に座ると足を組む
●机の前で頬づえをつく
●いつも利き手ばかり使っている
●考えすぎて眠れない
●猫背になっている
●仕事で同じ動作を繰り返している
●神経質である
●物事は必ず白黒はっきりさせたい

こんな感じで日常の中にいくらでも偏った体の使い方をしている事があります。

「脳」で考えてみると、
情報を求めすぎたり、考えすぎたり・・くよくよしたり・・
そういう事を日々意識せずとも繰り返していると
脳疲労が起きやすくなるはずです。
また悩み事が多いと、脳への酸素供給が少なくなるので
「鬱状態」にもなりやすい。

ストレスが掛かると、物凄い数の細胞が死滅するらしいのですが、
それだけでも色んな所に悪影響があるように思います。

私の場合で言うと、
実は顔が痛かった原因・・「作り笑い」にあります。
情けないですが、昨年亡くなった犬の介護を2年半・・
その間何をしても‥だれと会っても心の底から笑う事は出来ませんでした。
知らない間に「作り笑い」になっていて、
ある日その事に気が付いたのですが・・マッサージしても何しても
とにかく顔の筋肉が固いままになってしまって・・

なので、手の腱鞘炎+顔の痛み+肩の脱臼あとの痛み・・
それと、介護の時ずっと歩けないワンコの為にハーネスをもって移動させたりしていたのですが、
体を斜めにしないといけなくて、それがかなり負担でした。

そういう事を一つ一つ考えてみると
やはりどこかの時点で「休める」事を怠ったのがいけなかったのだと思います。

この時点で「薬」を選択してしまった事で、
逆に「安静」から遠のいてしまったのですよね。

薬を飲む→また無理をする(つまり日常を維持しようと頑張る)

結局、ピラミッドの次の段階には行ってたと思いますし、
神経も過敏な状態になっていたと思います。
だから、薬があんなに過剰反応してしまったのかもしれないです。

でも、安静・・って言葉でいうのは簡単ですが、
実は薬を飲むより難しいのではないでしょうか?

安静にしたいけど出来ない(状況がそれを許さない)

きっとそんな方が大半だと思います。

私が寝たきりになった時・・
色んな症状がすでにいっぱい出ていたのですが、
どういうわけか、元の症状がこれでやっと治って行く・という感覚があったのです。
なので、安静に勝るものは無いんじゃないかと思っているんですが・・。

多分体はずっと治りたがっていたのは間違いありません。
それは「薬」じゃなく、治癒力で・・です。
本当に薬を飲むと知らず知らずのうちに無理しやすいのです。
私の場合、効いていなかったので無理どころかどうしようもなくなっていましたが。
それでも、コンスタンを服用した直後くらいは効いていたと思います。
で、どうしたかと言いますと、また色々仕事の事を考えたり無理したり・・
そうすると、本来治るはずのものも治らなくなってしまう・・。

体にもともと何か症状がある場合は
このようにひも解くとなぜ今痛みがあるのかわかるかもしれません。

それと同じくらい大事なのは・・
やはり「脳」です。

考え方の癖などは、知らずに目に見えない「コリ」を生じさせるのだと思います。
悩んでいる時、人は息を凝らしている事が多くなるので
酸欠状態を招きやすいのですね。
自分も今回こんな事になるまで息なんて意識していませんでしたが、
それを知ってから今は結構しっかり何度も深呼吸するように今は心がけています。


線維筋痛症になるのは
つまり自分で自分の体を痛めつけてしまったからなのでは?って思うのです。
もちろん意識せずに・・です。
薬だったり・・体の使い方だったり、脳の使い方だったり・・

私の場合だと、元の症状+薬の害ですが・・
それも望んで「悪くなってやろう」と思ってなった事ではありません。
多くの人がそうだと思います。

現代社会は人間にとってはストレスが多いのですよね。
パソコンやスマホ・・これらの普及もそうですが、
この便利アイテムを触る動作も実は体に凄く負担になっているそうです。
眼も疲れますしね・・。

さっきのピラミッドに話を戻しますが、
例えば、ピラミッドの頂点(線維筋痛症)になってしまったからと言って
治らないとは思えないのです。
なぜなら原因不明と言われてはいますが、
必ず「原因」は存在すると思うからです。

そして一番自分で自覚しにくいのが「脳」だと思うんですよ。
でも、脳だって他の機能同様「休養」が必要なのです。
一日二日休むのじゃなく、徹底的にです。
なぜならピラミッドの頂点になるまでには、
ずいぶん時間が掛かっているのは間違いありません。

でもさっきも書きましたが
これがなかなか出来ないから治りにくいのだと思います。
意識を他に向ける・・
それはたやすい事ではないはずです。
また安静や休養は経済的な問題もあるかと思うので、
なかなか思うように行かないのが現実なのかな‥と思ったり。

でも、私は思うんですが・・
実は寝たきりになった時、実家に犬を預けた事があって、
その後私も暫くお世話になった事がありました。

でも、自分の中の選択として
「親に迷惑かける」のだけは避けたいと思っていました。
うちの両親は厳しかったですし、子供のころから甘えたりした覚えもあまりなく、
「行かせてもらうわ」という言葉を口に出せない感じなのです。
どちらかというと「しっかりしろ!」と怒られそうな感じ・・
こんな時、すぐに実家が頼れる人が羨ましいと思いましたが、
それでももう夫も有給を使い果たし、
仕事しなければならなくなり、親しか頼れなかったので
そこで初めて言ってみたら、びっくりする返事が返ってきたのです。

「いつも自分で無理ばかりしてるあなたがそこまで言うんだから
いつでも帰ってきて」と・・

なんか拍子抜けしてしまいました。
子供の頃から親に対して持っていたイメージ・・
なんかそれも勝手に自分が作り上げていたのかも。

その時、人生で初めて「休んだ」気がしました。
体もだけど、心も。
色んな症状は出てるけど、薬を飲む前に蓄積されていた疲労が
やっと抜け落ちて行くような・・。

こんな事もあるので・・
もし薬じゃなくて、何かいい方法は無いかな?って探しておられる方は
とにかく心と体の疲れを徹底的に取る方法を考えてみて下さい。
もしかしたら、それが治るには一番いい事なのかもしれません。
あなたのその体は、今まで無理していた結果だとしたら・・
やはりどこかの時点で休ませなくてはならないのだと思います。
家族に迷惑が掛かってしまう・・
そう思うかもしれませんが、家族だって治って欲しいと思っているはずです。
治ったらいくらでも恩返しできますから。

それが無理なようでしたら、
意識して今までのルーチンの見直しを徹底的にする事かも。
それは「仕事」かもしれないし、日常の中の「癖」かもしれない・・。
とにかくそれを見極める事が大事な気がします。


あと、食事もとても大事です。
あなたの体はあなたが食べたものでできている・・
そんな言葉を聞いた事があるかと思いますが
食事に関してもやはりそれぞれ「癖」があるものです。

偏食したら、それだけ体は脆弱になってしまうという事。
それが長い間だとしたら・・
どれだけ大きな影響を与えるか・・。


私も今後またこんな事にならないように
色んな癖については見直していってるところです

なかなか癖を治すって難しいですけどね・・(^-^;





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