青空世界

ようこそ「雲のサロン」へ。
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バードケーキをバードフィーダーに

2018年12月16日 | Weblog
こんな寒い日には、野生の生き物達は、どんなに凍える思いをしているのでしょう。

もし、多少汚れても良い場所があったら、バードケーキを作ってみませんか?

バードケーキって、とり肉の入ったケーキ??、じゃなくて、

鳥たちのための、寒い冬限定のごちそうです。


小麦粉 パン粉 ラード ヘッド 植物油 砂糖 etc.

を、てきとーにビニール袋に入れて、ごにょごにょよく混ぜて、

直径2~3センチ程に丸めたやつですわ。

涼しい所や冷蔵庫で保存します。


これを入れるバードフィーダーですが、

ステンレスの針金を、トイレットペーパーの芯なんかにぐるぐる巻きつけて、

片側は長くして、好きな所に引っかけられるように曲げて、

もう片側は餌が落ちないように小さく巻いておきます。


バードフィーダーを周囲の迷惑にならない場所にぶら下げたら、

とりあえず一個、上からバードケーキを入れて、何日か様子を見てみましょう。


そのうち、美味しいホットワインを飲みながらバードウォッチング♪ 

なんて環境を、作れるかも知れません(^^)

ま、鳥さんとご近所次第かな・・・・・

   くれぐれも、毎日掃除してね♪





母さん、僕のあの・・・

2018年12月16日 | Weblog
こんなに寒い日には、ちょっと笑うのがとても大事だな、と思って、

思い出したのが「野性の証明」に出てくる詩です。

この名作を創った西條ヒデキ、じゃなくて、西條 八十には大変失礼なんだけど、

「帽子」を何か別の物に替えると、けっこう無限に笑えるのですねえ(^^)

寒くて、暗くて、気が滅入りそうな時に、お勧めしますが、

そんなことをする前に、まずはじっくり、

この詩の素晴らしさを、ぜひ、声に出して朗読して、

味わってみませんか(^^)

暖かなココアでも飲みながら・・・・・


参考 引用転載
http://fanblogs.jp/shinseiblog/archive/248/0
西條八十「ぼくの帽子」を歴史的仮名遣いで読む: 読書一口メモ


    ぼくの帽子   西條 八十


―母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね?

 ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、

 谿底へ落したあの麦稈帽子ですよ。


―母さん、あれは好きな帽子でしたよ、

 僕はあの時、ずいぶんくやしかつた、

 だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。―


―母さん、あのとき、向から若い薬売が来ましたつけね。

 紺の脚絆に手甲をした。―

 そして拾はうとして、ずいぶん骨折つてくれましたつけね。

 けれど、たうとう駄目だつた、

 なにしろ深い谿で、それに草が

 背たけぐらゐ伸びてゐたんですもの。


―母さん、ほんとにあの帽子、どうなつたでせう?

 あのとき傍に咲いてゐた、車百合の花は

 もうとうに、枯れちやつたでせうね。そして

 秋には、灰色の霧があの丘をこめ、
 
あの帽子の下で、毎晩きりぎりすが啼いたかも知れませんよ。


―母さん、そして、きつと今頃は、―今夜あたりは、

 あの谿間に、静かに雪が降りつもつてゐるでせう、

 昔、つやつやひかつた、あの以太利麦の帽子と、

 その裏に僕が書いた

 Y・Sといふ頭文字を

 埋めるやうに、静かに、寂しく。



           (『西條八十全集』第六巻 国書刊行会 61頁~62頁)