青空世界

ようこそ「雲のサロン」へ。
創作物語、日々の面白い出来事や、私の考えなどなど。

地上天国・・・

2008年02月13日 | Weblog
JR熱海駅付近では、もう桜が咲いています。

河津桜、下向きで濃い目の桃色の、恥ずかしがりやなのかな?

という気の早い桜が。


4番線のバスに乗って、整理券を取り、街中を抜けて、桃山に差しかかって

急カーブを曲がりながら、世界救世教の施設の間を抜けて8分ほど160円で

「MOA美術館」の入り口に到着しました。


大人1600円、学生800円なので、学生は学生証必携ですね。

入り口の花壇には色鮮やかな花々が、訪れた人々を迎えてくれます。

正面の左手には、滝のように作られた噴水が、

陽にきらきらと輝いています。

穏やかで美しいところ・・・・・


大理石の白い床、天国への階段のようなベージュの広くて長い長い石段の両脇に

長い長いエスカレーターが続きます。

出会うスタッフは皆礼儀正しく親切で、案内も一聞けば十答えて、

プラスアルファの情報を加えてくれる・・・・・

道を尋ねれば、ロッカーを案内して、荷物をロッカーに入れて

身軽にゆったりとご鑑賞くださいといった具合だし、

だだっ広い美術館を歩き回って一休みしたくなったら、

会場の出口を一旦出て、館内のレストランで食事をして、

くつろいでからまた鑑賞してくださいといった調子で、

出口を出たら、また入り口でバッグの中身をチェックされるとか、

ペットボトルを持ち込むなとか、ああするなこうするな、ああしろこうしろと

公共の美術館のように、一切無粋なことを言われることはありません。


それに、どの部屋にも、革張りの立派なゆったりとくつろげる椅子がいくつもあって、

ゆっくりと腰掛けながら、気に入った作品を心行くまで堪能できるのです。


障がいのある人かな? と思われる方が床の清掃スタッフに混じっているし、

着物を着た年配の女性たちは、ガラスやステンレスの部分に手の跡がつくと

すぐに、それとなくさサッとと拭い去っていて、

ここは垢つく時がほとんどないように見受けられます。

若い人も年配の人も男性も女性も気分良く働いているようです。


ヘンリー・ムアの彫刻のある広場からは目の醒めるような駿河湾の青い海と

青空世界が一気に開けていて、この穏やかなベージュを基調とした

素晴らしくも威圧感のないシンプルな建物を包み込んでいる・・・・・・


ここは何か、不思議な空間・・・・・・

ぎすぎすした人のいない、不思議な空間・・・・・・・

真綿でくるまれたような空間・・・・・・・・