爺やの一人暮らしの記録あれこれ

妻に先立たれた爺やの日常生活や心の思いを記録してみたい。子や孫たちが爺やの日常などを知ってもらえたらそれでいいのだ・・。

●三階から落ちた人

2014年11月08日 10時30分11秒 | 友人のこと

(写真と記事は関係ありません)

G県に住んでいる私の友人の一人で、Kさん(57)という人がいる。彼が先日、私の健康を心配して自宅の病床から電話をかけて来たのである。自分のような小さな者のことを気遣ってくれる友人がいることはありがたいことである。

私も彼が病気であることを知っていたので、久しぶりに電話で話すことができたのは、感謝であった。彼は、「重症急性膵炎」という重い病気で2年間くらい入院していたのであるが、今年の春頃退院して、現在、自宅で療養しており、リハビリ中なのである。

急性膵炎とは、食物の消化に必要な消化酵素と血糖の調節に必要なホルモンを分泌する膵臓に、急激に炎症が起こり激烈な腹痛がおこる病気である。本来、食べ物を溶かす働きをする消化酵素が、膵臓自身を溶かしてしまうのだというから怖い・・・・。

その病気の程度により軽症と重症とに分類されているのである。このうち、重症急性膵炎とは膵臓だけではなく、肺、腎臓、肝臓、消化管などの重要臓器にも障害を起こしたり、重篤な感染症を合併する致命率の高い急性膵炎を指すのである。

これは、国が指定している難病の一つで、治療が難しい重い病気であり、そのうちの多くは多臓器不全となり、死亡するに至ると言われている怖い病気でもある。

であるから、Kさんが退院して、自宅で療養するまでになり、快方に向かっていることは、奇蹟的とも言えるのである。彼は、過去に何度か、「急死に一生を得る」(to have a narrow escape from death)という奇蹟的に命拾いをした経験がある人なのである。

実は、彼がまだ20代の頃、仕事で、ある方の住まいを訪問した時に、その団地の三階の入り口にあった手摺りが腐っていたのか、ちゃんと固定されていなかったのか、明確ではないが、体を手摺りに預けた瞬間に、手摺りといっしょに、三階から真っ逆さまに地上に落下したのである。私が彼に出会ったのは、彼が入院していた時の頃であったと記憶している。

彼は、落ちる瞬間に、「頭から落ちたら即死する~!」と思って空中で、水中を泳ぐように手で空気をかくようにしたというのだ。それで、頭から落ちないで足から落ちたので、両足を複雑骨折し、数ケ月入院したのである。その時に、彼を献身的に看護してくれたクリスチャンの看護師さんがいたのだ。それが今の奥様なのである。背後に、何か、神様の摂理のようなもの感じるのである。

不思議なことであるが、聖書に、三階から落ちて生き返ったユテコという青年の事が書いてあるのだ。しかし、ユテコの場合は、「九死に一生」ではなく、医者ルカによって死んだことが確認されたあと、生き返らされたのである。

「ユテコというひとりの青年が窓のところに腰を掛けていたが、ひどく眠けがさし、パウロの話が長く続くので、とうとう眠り込んでしまって、三階から下に落ちた。抱き起してみると、もう死んでいた。・・・・人々は生き返った青年を家に連れて行き、ひとかたならず慰められた。」(使徒20:9~)。





(爺やの昨晩の夕食、さんまを焼きましたが、ご覧のとおり、失敗しました。)