数年以上前のことであるが、ある高齢の一友人が「年を取ることは残酷なことですね~!」と言ったのを記憶している。その時は、「え!クリスチャンなのに何で?」と思ったのであるが70代半ば近くになった今になって考えてみると、何となくその意味が分かった気がするのである。
私の場合は、妻が重い病気(特殊な血液のがん)になって、看病&介護を14年も続けたので例外かもしれないが、70代に入ると、急激に体力も気力も衰え、そればかりでなく、様々な考えてもいなかった病気と体の不調が出て来るのだ。
そいう意味では、確かに残酷と言えば残酷である。
若い時にできたことが、次々と出来なくなるのは辛いことである。
もちろん、これにはかなり個人差があり、80、90歳になっても、いや、100歳になっても、ピンピンして元気旺盛な人もたくさんいるのは確かなことである。
私は若い頃から、特に胃腸が弱く、体力は弱かった方だと思う。これは遺伝かもしれない。
父は胃腸が弱かったので、その悪いところを自分が全部受け継いだのかもしれないのだ。これは、多分、遺伝かもしれない。
兄妹5人いるが、自分が特別に胃が弱かったのである。
母は、心臓や肺が弱かったので、どうやら、それも受け継いでいるらしい。
もう、20年以上も前になるが、旅行中に酷く咳が出て、辛い思いをしたことがある。帰宅後、病院で診てもらったら、軽い「肺気腫」と診断された。
これは、今では気管支炎と肺気腫を合わせて「COPD」という病名である。
一般的に、これは「タバコ病」とも言われ、タバコを吸う人に多いのであるが、私は今まで、タバコを吸ったことがないので、明らかに母方からの遺伝であろうと思う。
また、私は現在、心房細動の不整脈があり、これも母方の遺伝ではないかと思う。私の4つ上の姉は心臓が弱く、ペースメーカーを10年くらい入れていたが、8年くらい前に70歳で脳梗塞で他界している。
自分は、あとどれくらい生きられるか分からないけれど、人の寿命は全く予測不可能であり、誰にも分からない。
今の心境は、何とかしてもう一度、健康を取り戻して、若い頃のように働きたいのであるが、それは無理な願いなのだろうか・・・。
「年老いた時も、私を見放ないでください。私の力の衰え果てたとき、私を見捨てないでください。」(詩篇71:9)。