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ジーンズリペア&リメイク工房 hands-on 日記(旧ブログ)

デニムの産地、岡山から発信するジーンズ日記(2010年12月~2016年1月)

リーバイス501XX ビンテージ 革パッチ 52モデル 全体的なフルリペア ビフォー&解体

2015年07月23日 | ジーンズリペア モモ、ヒップ

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


こっそりとHPの内容を変更しました、、、


その変更内容とは 納期に関する事です。


工賃に関わらず、依頼品が入荷してから3ヶ月です。

しかし、来店者さま限定ですが 工賃3000円以下の場合は即仕上げ渡しをしております。


という内容です。


非常に激しいダメージのリペア依頼が増え続けておりまして

納期が3ヶ月となってしまいました、、、汗



非常に待ちが長くなったので、

ちょっとしたステッチ切れ、破れ、小穴のリペア、ボタンホールリペアなどなど

工賃が3000円以下のリペアであれば、その場ですぐに行なうというサービスです。

(来店者さま限定のサービスですが、、、)



来店してくださるお客さまに対して(特に遠方の方)

ちょっとしたダメージのリペアが3ヶ月待ちというのに

心苦しくなったのが、このサービスを始める理由です。



でも来店の際は必ず予約をしてくださいね!

(お手数ですが、問合せフォームから予約をお願いします)

リペア&リメイク作業で超集中している時に

突然来られても、対応できませんから、、、






さて、今回紹介するのもダメージが色々とあるジーンズです。





ビンテージジーンズです。

かなりの年代物です。

(年代判別のウンチクはあとで書きますので、、、)
















左右太もも全体が弱っています。

穴のリペアをしてから、全面補強リペアもします。


左ヒザ部分ですが、他店さまのリペア跡があります。

ここはそのままにして(外さないで)追加のリペアをします。

(そのような要望でした)
















左右スソです。

ロールアップ跡がありますが

こちらも生地がかなり弱っているので補強リペアします。













リーバイスのビンテージジーンズです。

(バックポケットのステッチ跡が残っていますね)





お尻周辺の生地も弱っています。

全面補強をします。















左右バックポケットです。

バックポケットに関しては

物を入れたりしないのであれば、リペア不要ですが

ポケットを使われる方はリペアしないと、どんどん破れが進行します。

今回は両ポケットをリペア&全面補強します。


せっかくのリペア依頼なので、細かい部分までお願いしますと言われました。















ベルトループ2箇所がボロボロになっています。

ここは丁寧に解体してからリペアします。

(センターループのリペア跡は外します)














左右カカトです。

これはかなりのダメージです、、、

インシームを解体して丁寧にリペアします。

あとは周辺の弱っている部分も補強します。









では、このジーンズの年代チェックをしようと思います。

プロの古着業者ではないので、100%合っているとは限りませんので、、、

アバウトです、、、(単なる個人的趣味です、、、)

ビンテージに興味のない方にはどうでもよい事なので

飛ばしてください(苦笑)








ボタンフライなので501











バックポケットに隠しリベット付きなのでXXが確定










フロントリベット裏が銅製なのでギャラ入りが確定











リベット表の刻印は広いです。

これで1950年以降は確定だと思います。

(40年代になると、刻印が中央寄りですから)












赤タブは両面でした。

バックセンターループがずれていない(ど真ん中)なので

革パッチが確定です。

両面タブの革パッチモデルだと

1953年~54年頃なのですが、、、












フライボタン(小ボタン)がフラットタイプなんです!

このボタンは片面タブ(1952年まで)に見られるディテールです。

なので、片面タブ→両面タブへの移行期なんですね。




この 501XX革パッチ両面タブ モデルの製造期間は短いのですが

ディテール変更が毎年のようにあったようなのです、、、(多分)

私なりにそれをまとめてみると


1952年 片面タブ→両面タブに変更、フライボタンはフラットタイプ、センターループずれ無し(真ん中)

1953年 フライボタンがブツブツした通常Rに変更、センターループずれ無し(真ん中)

1954年 フライボタンがブツブツした通常Rのまま、センターループがずれる

1955年 フライボタンが足長Rに変更、センターループずれのまま →ギャラ入り紙パッチになる。


多分、このような流れだと思うのです、、、

何年と言うのまで一致していないと思うのですが、、、

このような変化が見られます。


という訳で、タイトルにもあるように

勝手に52モデルと書かせて頂きました。

(もっと詳しいマニアさま、間違っていたらゴメンなさい、、、)



過去のブログにも違っている事を書いていると思いますが

今書いているのが、一番正しいと思っています。

(年々、XXを見る回数が増え続けているので、色んな違いがわかってきました)








さて、マニアさま以外には どうでも良いウンチクは終了しまして、、、


リペアの続きです、、、











左右のスソ(インシーム)を解体します。















ベルトループを解体します。

(表からのデニムを外すと、こんな穴が空いていました、、、)

















バックポケットをリペアするので

ステッチを解きます。

普段見れない、隠しリベット表側です。

予想通りのUFO型です。

(革パッチ期になるとこうなっているようです)






という訳で、ブログが長くなりすぎたので、、、

リペア後のアフターは次回書くことにします。

(スミマセン、ウンチクばかりでした、、、)



では!

・ご依頼の流れは以下のページで説明しております。
 ↓ 

 https://hands-on-jeans.com/nagare.html

 

・ビンテージ(アンティーク)ミシンで作った製品も販売しております。
 ↓
https://handsonjeans.thebase.in/

(BASE検索 hands-on-jeans)

 

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