こんにちはジーンズリペア&リメイクhands-onです。
私がミシンを貸して頂いているジーンズ工房さんに
新しいミシンが入っていました。
ユニオンスペシャル!
51800と書いてあります。
金色のラッパが美しい!
これはウエストベルトを縫う1本針の専用ミシンです。
これを見てもどこを縫うのか良く分からないでしょう。
501XXを参考に見てみましょう。
黒線のチェーンステッチ部分のみを縫っていきます。
金色のラッパを通ると自動的に内側に縫い代を作ってこのような形になります。
501のビッグE 前期型(1969年以前?)やXXのディテールで有名なVステッチ(ウエストシングル)ですが、
実は利にかなった、縫い方なのです。
(僕は岡山に来るまでその意味を知らなかった)
帯下のチェーンステッチを入れた後に
黒線の向きでシングルステッチで止めています。
チェーンステッチは縫い終わりから解けると連鎖的に外れます。
Vの字にして2度止めると強度が増すからだと思います。
Vステッチは飾りじゃないですよ!
501のビッグE 後期型(1969年以降?)そして66モデル(1973年頃)になると
ジーンズの大量生産の時代に入り
ウエストベルトの縫い方が更に早く縫えるように進化してます。
上下がチェーンステッチの2本針使用になります。
(2本針のおかげで1工程でウエストベルトが縫える)
縫い終わりの処理も上下のステッチが2回止められています。
四角のステッチワークですね(並行ステッチとか、スクエアステッチと呼ばれています)
ジーンズの進化を見ると時代背景が絡んでいて
面白いですね。
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