ジーンズリペア&リメイク工房 hands-on 日記(旧ブログ)

デニムの産地、岡山から発信するジーンズ日記(2010年12月~2016年1月)

リーバイス 506XX(1st Gジャン) ビンテージ 左右カフスの解体リペア、ボタン表の再利用

2016年01月06日 | デニムジャケット、Gジャン リペア

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


裏ブログの公開後、、、けっこうな反響がありました!(喜)

こちらのブログのアクセスも増えたりして、相乗効果です。

これから、内容を充実していこうと思いますので

よろしくお願いします。






さて、今回紹介するのは











リーバイス 506XX 通称1st Gジャン ビンテージです。













針無しタイプのシンチ金具

戦後の物ですね。






リベット刻印は中央寄り

1940年代かな?


これからもウンチクは書きますが、

年代チェックに関してはあまり深入りしないようにしますね。




















カフス部分のダメージをリペアします。









ボタン裏が膨らんでいる形状です。



















反対側のカフスです。


どっちが右か左か分からくなりました、、、汗笑







今回は綺麗に直したいとの事なので

解体リペアをします。






左腕カフス














右腕カフス


















せっかく解体するので、このような小さな破れもリペアします。

そのままリペアすると縫い代が潰れますからね、、、

















外したボタンです。


このように二本の爪が交差して締まっている仕組みです。

ボタンを解体をするリペア屋しか見れない部分だと思います。



ボタンの見えない内部がこの形状だと、ボタン表の再利用率は100%に近いと思います。

(支柱が銅色)
























前回のブログでも書きましたね、このネタ、、、苦笑


支柱が銀色のタイプは見えない内部が打ち抜きの穴になっています。

これは綺麗に外れていますが、2本爪が内部に残ってしまうことがあります。

よって、ボタン表の再利用率は100%ではありません。



私の知る限りですが、、、

507XX 通称2nd Gジャン ビンテージ になるとボタンの支柱は銀色になっているようです。

そして、557XX 通称3rd Gジャン ビンテージ になっても、見えないボタン内部の形状は打ち抜き仕様でした。



この2本爪打ち抜き仕様のボタン表もなるべく再利用が出来るように、

研究開発をこれからも続けますのでよろしくお願いします。







それではリペア後がこちらです。





右腕カフス

解体リペアなので、立体的で綺麗な仕上がりだと思います。











ボタンホールも専用ミシンで縫い直しています。














左腕カフス

解体リペアなので、立体的で綺麗な仕上がりだと思います。













ボタン表は再利用が成功しました!(両方とも)














ボタン裏は既製品の物を使っています。

既製品ですが、これは鉄製です。

使い込むと、ツヤが無くなっていい感じに馴染んでくると思います。

(洗濯をするとサビっぽくなります)




以上です。

こちらの工賃が

左右カフスの解体リペアと周辺補強 12000円

ボタン表の再利用成功 500円×2=1000円

合計13000円(別途送料)



ビンテージ物のボタンもなるべく再利用をするようにしています。

オーダーお待ちしております。



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リーバイス506XX (1st Gジャン) ビンテージ (1947モデル?) オーバーホールリペア アフター

2015年09月17日 | デニムジャケット、Gジャン リペア

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



それでは前回ブログの続きです。


これからリペアが出来上がったアフターの画像を沢山出して行きます。

前回のブログでアップしたビフォーの画像と似たようなアングルで撮影してみました。

(ビフォーとアフターを比較しやすいように、、、)

ちょっと面倒なのですが、前回のブログと確認しながら比較していただくと有り難いです。




それでは、バラバラになったパーツを再構築して出来上がったのがこちら














































































































































前回ブログのビフォー画像を見ながら、アフターの画像を撮影して見ました。

いかかでしょうか?


今の当店のベストを尽くしたと思っています。

(技術は日々進化しているので、これからも更に上を目指して頑張ります)






さて、ここからは

解説付きで、リペア後の紹介をしようと思います。

(細かい部分の説明)




オリジナルボタンですが、全て表側の再利用に成功しています。

前回ブログで、ボタンを外した裏側をお見せしましたが

どうやら、この506XX(1stGジャン)ビンテージ の頃に採用されていたボタンは

再利用が出来る形状のようです。




ビンテージのストックパーツ取りの為に

507XX(2ndGジャン) ビンテージ のボタンを解体してみたのですが

裏側の形状が違っていました。

別の機会に、それも紹介しようと思いますが、、、

再利用の確立が低くなる形状をしています。

(その年代の物は100%出来るとは言い切れません、、、)





ボタンホールも専用ミシンで縫い直しているので

綺麗な仕上がりだと思います。


ボタンホール専用ミシンは値段が高すぎて、買うことが出来ないので

児島のジーンズ縫製工場さまにお借りしています。

(いつもありがとうございます、、、感謝)














ボタン裏です。

既製品に交換しています。

オリジナルと同じ、ぷっくり膨らんだドーム型ではありません。

しかし、素材は鉄製を選んでおります(オリジナルに合わせて)

なので、洗濯をする度に 微妙なサビが発生して経年変化をします。



また後日、この鉄製ボタンの経年変化の画像をお見せしますね。

(私物のジーンズに付けてテストしている所です)













前回のブログでも紹介しましたが、、、

シンチ金具はスコービルのデッドストックを加工して

針の部分を再現しました。


ガッチリ付いているので、シンチ部分の締め付けもバッチリです。












再利用したリベット表側です(全リベット表が再利用に成功しています)

これを外したのが、リベットを綺麗に外す道具を開発する前でしたので

このような感じで、傷が目立っています、、、

それでもお客さまは喜んでいました、、、感謝











リベットの裏側です。

既製品に交換しています。

新品なのでピカピカですが、銅無垢素材なので

時間の経過で、ツヤが無くなり徐々に風合いが出てきます。

(表に出ている、突起部分も同じ事が言えます)













付け直したフロントポケット部分です。

細かい部分なのですが、二本針ミシンで縫われた跡をトレースしています。

なので、角をターンする時に出てしまう 糸の渡りも再現しています。

(自己満足です、、、書いている意味がわからない方は、このコメントは無視して下さい、、、苦笑)














オリジナルを再利用したリベット表側です。

ここは綺麗に外す道具を開発した後に行ったので、、、

付け直しも綺麗な状態になっています。











では裏側からもどうぞ











見てわかるように 完全全面補強(100%補強)をしています。

今から約70年程前に製造されたビンテージ物のGジャンです。

それが超ボロボロになっていました。


ダメージが出ていない部分の生地も全てがガーゼ状に弱っていました。

ここまで来ると、こうするしか強度を上げる方法がありません。



パーツを再構築する時に使った糸はオール綿糸です。

綿糸でも色が退色した物を使わないと色落ちしたデニムに馴染まないので

そのような物を使っています。

(退色綿糸もけっこう種類が増えてきましたね、、、)







再構築に関する苦労話をします。


Gジャンはジーンズに比べると立体裁断部分が非常に多いです。

平面になっている生地を縫い上げて、立体的な物にするには

縫製時に いせ込み という技術を必要とします。


いせ込みとは、ネットで検索すると



平面的な布に丸みをつけて立体的にする方法のひとつ。

細かくぐし縫い、または粗目にミシン縫いをして糸を引き、

ギャザーがよらないように縮め、スチームアイロンで立体的に形づくる方法。


このような説明がされていました。


立体的な服を作る時に、このいせ込みが可能な理由は

生地自体に伸縮性があるからです。

(特にデニムは伸縮が大きいので、いせ込み がしやすい素材だと思います)


しかし、今回のように全パーツの生地を裏から別生地で補強してから

形が崩れないように、しっかり縫いこんでいます。

そうなると、生地の伸縮性が少なくなるのです、、、

よって、立体的な縫製を行なう為のテクニックである いせ込み が殆ど出来ません。

そうゆう状況のなかで、こうやって元の形状に戻しています。



1回や2回の縫い直しで上手く縫える代物ではございません、、、

かなりの回数、縫い直しをやって

どうにか、こうにか 出来上がりました。



しかも古着のデニムというのは

ステッチ跡というのが残っています。

(ステッチを解くとそこだけ、インディゴの濃い部分が影になっています)

ステッチの縫い直しには、なるべくその部分をトレースしないと

再構築した際に、不自然に見えてしまいます、、、



新品のGジャンを縫製するほうが、遥かに楽な作業だと思います、、、個人的意見



という訳で、、、

このGジャンの

完全解体

全パーツリペア&全面補強

再構築(ボタン、リベット表は再利用)


この作業に掛かった日数、、、丸14日間


そして今回の工賃は 100000円です。


当店のリペア工賃の最高記録を更新しました、、、

とうとう10万円に突入してしまいました、、、


これを読んでいる殆どの人が 

「まじで! ありえない! 高すぎる!」 と思っている事でしょう。 




しかし、、、当店にとってはまったく採算の合わない仕事です。

売上を日割り計算してみると1日 7143円、、、



同業者さまが1日にどれくらいの売上かは知りません、、、

でも、この数字よりは遥かに高いのでは?と思っております。



前回、オーバーホールリペアをしたブログにも書きましたが

この仕事はお金だけでは出来ません、、、

何とかして綺麗に直してやりたいという気持ちが大切だと思います。









オーバーホールリペアは作品作りという気持ちで行なっているので

このように当店で直した証しとして、ブランドネームを付けさせて頂いております。


私が亡くなった跡も、この作品が後世に残って欲しいとの想いがあります。





お客さまに納品後、、、非常に喜びの声を頂きました!、、、ほっとひと安心です。



直接来店されたので、生の声を聞くことが出来ました。

「これは芸術作品だ」 との評価をして頂き、とても嬉しく思いました!

「必ず、子供たちに引き継いでもらって 後世に残すから

心配しないでね」って 言って頂きました(感謝)



そして、その場で試着していただき

着心地もどうか聞いてみました。

「まるで新品のようだ!」との事です。


苦労が報われた瞬間でございます。




これが当店で最高のダメージのリペアとなりました。

これを越えるダメージの依頼は将来あるのかな?

と思いつつ、、、頑張ります。



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リーバイス506XX (1st Gジャン) ビンテージ(1947モデル?) オーバーホールリペア ビフォー&解体

2015年09月15日 | デニムジャケット、Gジャン リペア

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


相変わらず、激しいダメージのリペア依頼が多いです、、、

なので、予定よりも時間が掛かっております、、、

お待ちのお客さま、大変ご迷惑をお掛けしております。

申し訳ございません。



それでは今回紹介するのは、、、




リーバイスのGジャンです。

左前ポケットが1つなので506XX 通称1stです。


この色落ちでビンテージ物だとわかります。

復刻やレプリカをどんなに着て洗い込んでも、

この雰囲気にはならないと思います、、、個人的意見。





ビックリするほどのボロボロです、、、(焦)


ダメージ部分のアップ画像を連続で流していきます。


まずは前面









































お次は後面











































































左腕のカフス部分は平置きしているので、こんなんですが、、、

ハンガーに吊るすと、皮一枚でつながっていて、ブラーンってなります、、、(汗笑)



ハードダメージを通り越した、、、

スーパーハードダメージだと思います





依頼主は当店の常連様。

過去にヤフオクで買ったボロボロのビンテージジーンズで

当店のオーバーホールリペアの経験をされています。



依頼主曰く、あえてボロボロのデニムを買って(サイズはピッタリで)

それを当店でオーバーホールリペア(完全解体リペア)すれば

「色落ちの雰囲気はそのままに、新品のような感じでガンガン着る事が出来る!」 との事。

こんなのどこにも売っていないので 本当に重宝しているそうです。

(ある意味、ハンズオンの作品だと言って頂いております)



オーバーホールリペアする事を前提にボロボロのビンテージ古着を探しているそうです。

当店にとっては何とも有り難いお客さまです、、、感謝




納期はどんなに掛かっても大丈夫だから、、、

とにかく、バッチリ直して欲しい(ガンガン着て、洗えるような強度)とのオーダーです。

という訳で、オーバーホールリペアをします。



しかし、Gジャンはジーンズよりも作りが立体的でパーツ数も多いから

組み直すの難しいのです、、、

職人魂に火が付きます!








さて、このビンテージGジャンの年代チェックもしておきましょう。





シンチバックの金具です。

元は針付きの形状ですが、針が欠損しております。



1stのGジャンの知識はあまり無くて、、、(恥)

以前はシンチ金具が「針付き」だと第二次大戦前

「針なし」で止めるタイプだと第二次大戦後だという認識でした、、、



でも、詳しい方に聞いたらそうじゃないようですね、、、

戦後のタイプにも針付きはあるそうです。




それじゃどこでそれを見分けるかと言えば、、、



まずはリベットの刻印らしいです。

これは刻印が中央寄りなので1940年代だと思います。


スミマセン、ボタン裏の画像撮りわすれています、、、

もちろん膨らみのあるドーム型です。









これが戦前のものになると



刻印のCO の O が小文字のアンダーバーになるそうです。

(これは当店で過去にリペアした501XX ビンテージ 1937年モデルの画像)










あとはシンチ金具に滑り止めのギザギザが無いです。

全体的につるんとしています。

(これも同じく、当店で過去にリペアした501XX ビンテージ 1937年モデルの画像)




という訳で、、、これは戦後間もない頃 1947年頃じゃないか?と思います。

Gジャンに関してはまだまだ、知識不足です。

もっと勉強しないといけませんなあ、、、








ちょっと話がそれましたが、、、(ウンチクが好きなもので、スミマセン)

解体をします。



































これを解体したのは3月頃だったと記憶しています。

リベットの再利用にも挑戦していない頃でした、、、

依頼主からもリベットは既製品に変えても良いと言われていました。

(その部分にはあまりこだわっていないから、、、)




まあ、でも私的には 失敗しても良いから 再利用に挑戦しようかな?と思っていました。

駄目だったら、既製品でOKだし、、、



そんな気持ちでリベットを外しました。







何とか外れたが、ちょっといびつになって 傷が多いです。









裏側です(刻印が中央寄りのリベット裏は無地)

表から見えない部分ですが、傷ついています。

(自分的には納得の出来ない状態です)




再利用はどうしようかな?

これでもオリジナルパーツには変わりないし、、、


よし!

とりあえずはこのリベットに合う下側の凸リベットを探そう!

って事になりました。

(挑戦しない事には前には進まないし、、、)













外したボタンです。

裏側の形状を見て下さい。

これは!!!

無傷!


このボタンなら、、、再利用出来そう、、、


という訳で、こちらのボタンに合う下側の凸ボタンを探します。
















以前、児島の職人仲間から、スコービルのシンチ金具をちょっと頂きました。

Kさんありがとう!

(スコービルは生産されていないので、デッドストックです)












止め具の部分のみを外して

その先端をカットして、針状態にします。













それをリーバイスの針シンチに合体させると、、、

以外にピッタリだ!


おおお、、、これで針シンチとして使える。

ダメもとでやってみて良かった!








そんなこんなで

ボチボチリペア作業をスタートしました。

Gジャンは秋頃に着たいから、急いでリペアはしなくて良いと言われていました。



その間に、リベット再利用の為に

綺麗にリベットを外す研究は続けていました。

(外す道具の開発がメイン)








そして、その道具が完成して

リベットを綺麗に外す、自信が付いてきた頃に





前ポケットのリベットを外しました。














赤タブです(もちろん片面です)

経年変化で色が薄くなっています。
















開発した道具で外した、リベットの表裏です。

ほとんど傷無しで外せるようになりました、、、喜




お客さまが私にチャンスを与えてくれたので

(失敗しても大丈夫、、、)

チャレンジ出来ました。

そして、最終的には成功したのです!

本当に感謝です。






という訳で、、、

これらのパーツを全てリペア&補強して

元の状態に組み上げて完成です。


簡単に書いていますが、、、

超大変でした、、、



それでは出来上がりのアフターは次回のブログで紹介します。

では!


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リーバイス519XX(506XXの裏付き)ビンテージ 解体して裏ブランケットを完全除去してリペア アフター

2015年07月17日 | デニムジャケット、Gジャン リペア

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



納期を3ヶ月に延ばしたら、依頼が減ると思っておりましたが、、、

全く変わっておりません、、、(汗)


ここ数日は問合せ&入荷ラッシュが続いております。

依頼品を送られたお客さまへ、、、

依頼品到着後の本見積もりの連絡が遅れております。

もうしばらくお待ちくださいませ。

(全ての業務を1人でやっているので、見積りのご連絡にはどうしても時間が掛かっています)





さて、それでは前回ブログの続きです、、、


解体したのを部分リペアして縫い直して、完成したのがこちらです。


ステッチはオリジナルに合わせてオール綿糸です。

退色した糸や太さなども、なるべくオリジナルの雰囲気に合わせています。






いきなり、裏です(笑)

それには理由が有ります、、、


依頼者さまから、今回の縫い直しには

なるべく、元通りの縫製にして欲しいとの依頼でした。


デニム製品の縫製には

シングルステッチとチェーンステッチが混在しています。

表から見ても、その違いはわかりません。

なので裏側からの紹介から始めます。















帯上(ウエストベルト)の縫い直しはチェーンステッチです。

元は帯にブランケットが挟まっていたので

それを抜くと帯部分の生地が伸びてしまうのです。

それを上手い事、身頃(ボディー)の距離に合わせて縮めながら縫製しました。

(手作業でパッカリングを作りながら縫い合わせました、、、)



もちろん1回では上手く行かないので、何度もやり直ししました。

気合と根性で捻じ込んだって感じですね、、、汗笑



あと、ソデ先のカフスはシングルステッチで縫っています。
















腰から脇にかけての縫製です。

パンクしていた生地端の解れを直してから

二本針の巻き縫い専用ミシンで縫い上げています。

(巻き縫いの裏側はこのようにチェーンステッチ仕様になります)



※当店は二本針の巻き縫いミシンを持っていないので

児島でデニムの縫製をやっている工場さんに行って

縫わせてもらいました。

(それ以外にも専用ミシンを貸してもらう事があります、、、感謝)



















ソデの部分です。

こちらもなるべく元通りの縫い仕様にしています。

巻き縫い部分に少しだけ補強布が見えていますね。

ここは生地が弱ってたので補強しています。















エリの縫い直しです。

ここはシングルステッチで縫い直しをしています。

ここも裏生地が挟まっていた部分で

伸びきったエリを縮めながら、何とか縫い合わせた感じです。







さて、これらの事を踏まえてから、、、

表側からの紹介をします。

(何だか先に、言い訳をしたような流れですが、、、)



















帯部分です。

表から見ても

ステッチ跡は大体一致していると思います。














腰の部分です。

アップで見るとステッチ跡からずれています、、、


ここは元が裏生地と二重になった状態で

巻き縫いされていたので、どうしてもステッチ跡にあわせる事が出来ませんでした、、、

裏生地が抜けた分だけ、縫い代の膨らみ(ボリューム)が足りないのが理由です。


もうちょっと縫いを内側に巻き込むと、ステッチ跡が一致しそうですが

そうなると、今度は身頃(ボディー)が短くなるので 帯(ウエストベルト)を縫い合わせる事が出来なくなります。

(帯自体を短くしないと、縫いが合わなくなってしまう)


※こうなるのは依頼者さまに事前に説明しています。















そで部分です。

こちらも同じ理由でステッチ跡がずれています。



















ソデからカフス部分です。

リベットの再利用は出来ないので

既製品に交換しています。

(今では表側の再利用が可能になりつつあります)



ブログネタが非常に溜まっているので

これをやったのは随分前なのです。


当店は日々進化を続けていますので

ご理解の程、よろしくお願いします。
















カフス部分の縫製です。

ここは元のステッチとほぼ一致していると思います。

















ここはリベット表が外れていたので

既製品に交換しています。

(オリジナルと同じ打ち抜き仕様)










このGジャンの顔とも言える

6つのボックスステッチです。

全部新たに縫い直しています。






















前回のブログに書いたように

なるべく同じ位置で縫い合わせをしています。



※最近この部分にこだわるお客さまが多いですね、、、

針穴までピッタリ一致させたい気持ちもありますが

そこまでは出来ません、、、

(まだまだ未熟者で申し訳ございません)






以上でございます。


非常に難しい依頼でした、、、大汗

裏ブランケットを縫い込んだ厚みって1箇所だけだと数ミリなのですが

それが全ての縫い代に影響するので全部抜くと

全体のサイズに影響しちゃうんですね。

でも何とか組み上げる事が出来て良かったです。




納品後、依頼者さまから喜びのコメントを頂きました、、、(ホッとひと安心)



今回の工賃が30000円(別途送料)



工賃以上に時間が掛かってしまって、、、

これだけ頂いても、仕事としての採算は合わなかったですね、、、(涙)



でもこのような事にチャレンジさせて頂き、感謝しています。

難しい依頼にトライしないと腕も上がりませんから、、、


まだまだ未熟者ですが、よろしくお願いします。



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リーバイス519XX(506XXの裏付き)ビンテージ 解体して裏ブランケットを完全除去してリペア ビフォー&解体

2015年07月11日 | デニムジャケット、Gジャン リペア

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


昨日のFBにアップしたのですが、、、

只今、超ハードダメージのジーンズリペアを行なっています。

オーバーホール(完全解体)リペアをやっている最中です。

またもや1本に1週間以上時間が掛かりそうな勢いです、、、焦

納期遅れが続いております、、、

只今が 入荷から2ヶ月半以上、3ヶ月未満だと思います。

お待ちのお客さま、大変申し訳ございません。






それでは今回紹介するのは







古着好きなら誰もが知っている

リーバイスのビンテージデニムで1stタイプのGジャンです。

みなさん憧れの1品だと思います。

(私も欲しいのですが、高くて買えません、、、)













どこをリペアするかというと、、、




裏側の縫い代がグチャグチャになっています、、、













こっち側も縫いが外れて、パンクしています。














裏ブランケット(ライナーとも呼びます)の根元が付いています。

依頼者さま曰く、買った時からこの状態だったそうです、、、



ハサミでギリギリまでカットしたかったのだと思うのですが、

この縫い仕様はブランケットをデニムと一緒に巻き縫いしています。


なので、ギリギリまでカットし過ぎると、縫い代が解けてしまいます、、、

これは完全に解体して縫い直さないと綺麗に出来ません、、、




このGジャンが裏ブランケット付きだと言う事がわかったのですが

そうなると品番が違ってきます。

片ポケットの1stは506XXですが

裏ブランケットが付くと519XXとなります。



ちなみに両ポケットの2ndは507XXで

裏ブランケットが付くと517XXです。

(なんで1stの裏付きは516XXじゃないの?と思ってしまう、、、)



それで、この519XXが製造されたのは

1951年のたった1年間だけと言う事らしいです。

マニアの間では幻の一品になっています。

(そのブランケットを切ってしまうとはもったいない、、、)




1952年から両ポケの2nd(507XX)が登場するのですが

それとも関係しているのでしょうか?

(ちょうどモデルチェンジで試行錯誤していた時期?)






話が脱線しました、、、

リペアに戻します、、、




1stにはフロントに6個のボックスステッチがあります。


依頼品はここの解けた部分に縫い継ぎでリペアしてありました。

(全部じゃないです、部分的に、、、)



縫い継ぎに使ってある糸の風合いが違うので

ここは全部解いてから、縫い直して欲しいとの事です。











一番上の2箇所はリペアされていない状態です。

最近知った事なのですが

赤線部分でステッチが重ねて縫ってあるようです。

(ビンテージは個体差があるので、絶対ではありませんが、、、)



依頼者さまから、縫い直しは

なるべく元に近い状態にして欲しいと言われましたので

ここはなるべく近い状態に戻したいと思います。



















フラップ裏のリベットが外れています。

ここは既製品のリベットに交換します。








このGジャンは1951年製だと言う事を前提に

いつものディテール検証をしていきましょう。


マニアさん以外にはどうでも良いウンチクにお付き合いください、、、

(プロの古着屋じゃないので、100%合っているとは限らないので、、、)

















シンチバックは針無しタイプです。

一般的に針無しだと、戦後(1947年以降)だと言われています。

その通りの結果です。














シンチバック向かって左側のリベットです。

刻印が全体的に広いタイプです。

このタイプだと1950年代だと言われています。

その通りの結果です。














シンチバック向かって右側のリベットです。

刻印が中央寄りの小さいタイプです。

このタイプだと1940年代だと言われています。

???


これは面白い!

リベットの移行期がこのGジャンじゃないですか!

偶然古いのが混ざっていただけかもしれませんが、、、













ちなみにボタン裏は膨らんだドーム型でした。

ドーム型のボタンは1940年代という認識でしたが

実は最近、507XX(1952年製の片面タブ)の2ndでもそれを発見しました。

なのでこのディテールだけでは40年代とは判断できないようですね、、、





いつものどうでもよいウンチクでした、、、






さて、それではこちらを解体します。


























ソデ先から腰まで全部解体

帯部分も全部解体です。

(裏ブランケットが縫いこまれている部分)













前身頃も部分的に解体です。

(裏ブランケットが縫いこまれている部分)


ボタンとボタンホールはギリギリ解体無しで済みました。










除去した裏ブランケットです。


先ほど書いたように、デニムと一緒に縫いこまれています。

完全に解かないと外せない部分です。


ここでちょっと不安がよぎりました、、、

ブランケットを外して、縫い直すということは、、、

縫い代の厚さが薄くなって変わります。

(縫い代部分だけが、痩せた感じ?)



なるべく元通りに戻して欲しいという事でしたが、

本当に元通りに出来るのか?

でもここまでしたのでやるしかない!

















左右ソデの巻き縫い部分の縫い代にダメージがありました。

(表からのリペア前画像が無くて、スミマセン、、、)


その部分を補強リペアしています。

せっかく解体したので、弱い部分は綺麗にリペアしておきたい部分です。




ブログが長くなり過ぎたので、、、汗

(最近は更新が少ないので、ちょっとでも内容のある物にしたい、、、)




完成したアフターは次回に書かせて頂きます。


それでは!



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リーバイス S506XX(大戦モデル)ビンテージ Gジャン ボタンホールリペア 全ステッチ補強

2015年04月12日 | デニムジャケット、Gジャン リペア

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


あっという間の日曜日でございます。

でも、今週はかなり作業が進んだので

とてもすがすがしい気分です。

頑張って納期を少しでも縮めようと思います。




さて今回紹介するのは








リーバイスの大戦モデルのGジャンです。

しかし、、、凄いのが入荷しました(驚)

復刻ではありませんよ、オリジナルビンテージです。

第二次世界大戦は1944年頃なので

今から約70年も前に製造された物です。












昔のビンテージデニムは綿糸で縫製されています。

綿糸は経年劣化するので(それが味でもあるのですが、、、)

このように糸が切れてしまいます。


こちらのGジャンはかなりの年代物なので

全てのステッチが弱ってボロボロなんですね、、、

なので、今回は全ステッチを補強リペアします。

その際に使う糸は細いスパン糸です。

糸色を色落ちしたデニムに合わせるので

補強跡がわからないように全体の強度だけ上げる事が出来ます。













ソデ先が擦り切れて破れています。

Gジャンではありがちなダメージです。

綺麗に直すのであれば、解体リペアですが

解体するとオリジナルのボタンを交換しないといけません。

それはしたくないので(オリジナルを保ちたい)

今回はそのままリペアにします。

でも、ガッチリ叩き縫いをすると

仕上がりが綺麗にならないので

(ソデ先が潰れてしまう)

軽く補強ステッチを入れるだけにします。

















ボタンホールが2箇所弱っています。

こちらも綺麗に直すのであれば

解体リペアになりますが

(ボタンホールを専用ミシンで縫い直し)

オリジナル重視が良いとの事なので

風合いをそのままにリペアをします。








リペア後の紹介前に、、、

せっかくなので細かく見ていきましょう!





フロントに片ポケットです。

俗に言う、1stタイプですが

ポケットにフラップが付いていません。


今更説明不要かと思いますが、、、

こちらのGジャンの品番はS506XXです。

頭文字のSとはsimplified(簡素化された)の事で

通常の506XXとは違った、第二次大戦中の特別なモデルなんですね。

戦争中の物資節約が反映されています。

なので、フラップは生地の無駄だと判断されたのでしょうか?

フロントボタンの数も4つボタン仕様です。

通常は5つボタンですが、大戦モデルは1個ボタンが少ないです。


これには赤タブも付いていません。

赤タブは有ったり、無かったり色々なようです。

大戦モデルはイレギュラーが多いので、見るだけでも楽しいです。











フラップ上のリベット表です。

無刻印の既製品が使われています。

(ここもメーカー刻印有りの物もあったりします)









リベット裏にはメーカーの刻印がありました。

このGジャンにはここだけしか、メーカーの刻印がありません。













大戦モデルといえば、、、

ドーナツ型の月桂樹ボタンですね。

鉄なのでさびてしまっています。

これが何とも言えない味です。








そして、ボタン裏はプックリと膨らんだドーム型です。

これも味があっていい感じです。















シンチバックも残っています。

(邪魔だからカットされた物も多いです)









針タイプなので貫通しています。

これも何とも味わい深いディテールです。







ではリペア後の紹介をしたいと思います。

ビンテージの大戦モデルの説明してるだけで、ちょっと興奮気味です(苦笑)












全てのステッチを補強していますが

この距離だとどこをリペアしたか わからないと思います。




















糸抜けしている部分は補強ステッチが何となく見えますが、

綿糸が残っている部分は補強ステッチは見えないと思います。

見えなくてもスパン糸なので強度はあります。

これを影武者ステッチとでも呼びましょうか(笑)

















フロントプリーツ部分も劣化した糸が部分的に残っているので

補強ステッチにしています。

しかし、何だか いびつで大きい四角ステッチですよね。

これも大戦モデルならではなのでしょうか?













ボタンホール部分ですが

先端が切れそうになっていたので、縫いつなぎました。












一番上のボタンホールもこのように縫込みしました。

やり過ぎると、オリジナルの風合いを損ねそうなので

リペアは最小限に抑えています。


















ソデ先のリペアです。

リペアと言うか、目立たない糸でダブルステッチを入れただけです。

オリジナルの風合いを損なわないように、、、

必要最小限に抑えています。

(依頼者さまには了承済みです)




以上です。

リペアの紹介ではなくて

ビンテージのウンチクを書きたかっただけですが、、、(苦笑)



こちらの工賃が

Gジャンの全ステッチを目立たない糸で補強 6000円

左右ソデ先の軽いリペア 1000円(1箇所500円)

ボタンホールそのままリペア 1000円(1箇所500円)

合計8000円(別途送料)


お客さまから喜びの声を頂きました、、、(ほっとひと安心)


ビンテージデニムのステッチがスパン(ポリエステル系)になるのは

1970年代に入ってからだと思います。

(綿糸との混在期もあるのですが、、、)

リーバイス501でいうと、66前期モデル(1973年頃)くらいからです。

これ以前のビンテージデニムはステッチの劣化が激しくなります。

目立たない糸で補強すると綿糸の風合いを残せますよ。

オーダーお待ちしております。


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リーバイスS506XX 1stGジャン 大戦モデル ビンテージ エリの解体リペア、その他リペア アフター

2015年01月03日 | デニムジャケット、Gジャン リペア

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



では、前回ブログの続きです。


出来上がりがこちらです。











エリは丁寧に解体したので綺麗な仕上がりだと思います。

















広げるとこんな感じです。

淡色まで色が抜けていたので、補強ステッチも目立っていません。

リペア跡も上手く馴染んだのでは?と思います。













超アップです。

エリのリペアの時は毎回書いていますが、、、

ダメージ部分が折り曲がる部分になるので

叩きステッチの入れ方もこのように斜め(バイアス)にします。

バイアス縫いにしたほうが生地の動きに対応出来ると思います。














エリの付け根もリペアしています。

標準リペアですが、穴が小さいので強力リペアと同じ仕上がりです。




















プリーツを留める四角ステッチは入れ直しました。

色選びを非常に悩みましたが、、、

生成りの綿糸です。

周囲の綿糸が完全に色抜けしています。

それになるべく近い色にしました。




















こう見えてステッチの補強をしています。

生地同色の細い糸なので殆ど見えません。

影武者ステッチとでも呼びましょうか?

スパン糸を細かいピッチで縫いこむので、見た目以上に強度があります。

それでいて、綿糸の風合いを部分的に残せますよ。



この頃は綿糸しかなったので、糸の劣化が激しいです。

1970年代になるとスパン糸が登場して強くなります。

リーバイス501だとビッグEの最終辺りで糸が切り替わるようです。

(綿糸とスパン糸が混在する期間を経て)



チェーンステッチ=強い と思われがちですが

シングルステッチの方が強いです。

チェーンステッチは裏が盛り上がるので裏からの摩擦に弱いんですね。

しかも1箇所切れると、連鎖して解れる恐れもありますので、ご注意を



補強ステッチはGジャンの全てのステッチに行なっています。

これで安心して着用できると思います。




それではこちらの工賃が

エリの解体リペア 8000円

エリ下の標準リペア 1500円

プリーツ四角ステッチ全て入れ直し 3000円(ステッチ解き代含む)

Gジャンの全ステッチ補強 5000円

合計 17500円(別途送料)



納品後、お客さまから喜びの声を頂きました、、、ほっとひと安心。




スーパービンテージのリペア依頼は滅多にありませんが、、、

(多いのは1960年代辺りのビンテージです)

オーダーお待ちしております。





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リーバイスS506XX 1stGジャン 大戦モデル ビンテージ エリの解体リペア、その他リペア ビフォー

2015年01月03日 | デニムジャケット、Gジャン リペア

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



まだまだ紹介したいネタが沢山あるので

頑張ってブログを更新したいと思います。

こんなにブログを連日更新出来るのも明日までなので、、、




それでは今回紹介するのは




古着のGジャンです。

見る人が見ればすぐわかる物です。

そうあれです、、、

大戦モデル!

オリジナル ビンテージです。



大戦モデルとは、、、


第二次大戦中(1940年代前半)

リーバイス社がアメリカ政府の戦時製品監督局(WPB)から規制された衣類で

衣類を作るのに物資の無駄だと考えられる部分を排除された

歴史を感じさせるモデルです。

品番が S506XX 頭文字にSが付きますが

Simplified(簡素化された)のSで 通常の506XXとは違うという

識別された物でした。


506XXとはリーバイス社が最初に出した形のGジャンで

通称1stと呼ばれます。

1stの特徴は左前の片ポケットですね。

(有名なので説明不要かと思いますが、、、)









大戦モデルはポケット上にフラップが付いていません。

おそらく、物資削減の対象だったのでしょう。

(金属ボタンも無くて済みますから)

でもこれがシンプルで何気にカッコ良いですね。




あと、赤タブが付いていません。

赤タブの有無は固体差がありまして

付いている物もあったようです。

大戦モデルの固体差はかなり大きくて

本当に色んな作りがあるようです。

その1点物感がマニアの心をくすぶっているようですね。

(僕も欲しいけど、高すぎて手が出ません)











前ポケットのリベットのアップです。

無地の既製品リベットを使っていたりする物もあるのですが

これはちゃんとメーカー刻印が入っていました。

C O の O が小文字でアンダーバー入りなので

戦前に使っていた古いリベットのようです。
















フロントボタンの数が通常は5つなのに

大戦モデルは4つです。

1個減らすと、金属ボタンの物資削減が出来ますからね

でもこの4つボタンの雰囲気もシンプルで何気にカッコ良いです。














そしてボタンが月桂樹柄です。

高価なメーカー刻印のボタンではなくて

当時の既製品で安価なボタンを使っていました。

でも今ではこの月桂樹ボタンが大人気です。

(大戦モデルの象徴ですから)












ボタン裏はぷくっと膨らんだドーム型です。

こうゆう所もマニア心をくすぶります。













後身頃です。










シンチバック(尾錠)がカットされていました。

もったいないのですが、当時着ていた人はビンテージの意識ありませんからね、、、

単純に邪魔だったのでしょう、、、




あとはステッチの色が抜けて、生成りになっています。

元はイエローステッチだったと思いますが

大戦時期の素材は染めも安価な物に代用していたのかな?

色抜けが激しい気がします。

赤タブも退色してピンク色になっているのを見かけます。

(それも、大戦モデルらしくて良い感じなのですが、、、)













縦落ち感が凄いです。

しかも不均一なムラになっています。

この不均一なムラがビンテージデニムの魅力ですね。

現代のセルビッチデニムでもムラを出す技術はあるのですが

ここまで不均一でバラバラなムラは出せない気がします(個人的意見)










ではそろそろリペアの紹介をします。

またウンチクが長くなってしまいました(苦笑)





プリーツの押さえステッチは他店さまでリペア済みですが

(おそらく、スパン糸です)

こちらは解いてから綿糸に縫い直します。

このステッチよりもそうした方が雰囲気が良いとの事です。
















綿糸が経年劣化で非常に弱っています。

ヒジの部分のみ画像ですが、Gジャン全体のステッチを補強します。

補強には生地同色の細くて見えにくい糸を入れます。













エリが一番弱っています。












伸ばすとこんな感じです。

ここは解体して丁寧に直します。














エリ下もこんな感じで弱っています。

軽くリペアをします。









それでは部分的に解体です。










こうすると濃色が残っています。

大戦モデルのまっ紺デニムも滅多に見れない部分なので

撮影してみました。

何とも言えない、独特なインディゴ色です。

(画像では伝えにくい部分です)













エリの部分的な解体です。











全面補強+リペアをしています。

ここまでしないとエリの強度が保てないほど、生地全体が弱っていました。






ブログが長くなったので、

出来上がりのアフターは次回ブログで紹介します。

では!




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リーバイス 70505 (559ダブルネーム?) 裏ブランケット付き 4thGジャン エリの解体リペア

2014年12月09日 | デニムジャケット、Gジャン リペア

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


今年もあと20日ちょっとです。

毎年ながら、、、

12月は時間の経過が早い、、、


ブログの更新もなるべく頑張ります!



では今回紹介するのは






こちらのGジャンですが、、、

過去にブログで紹介しています→こちらをクリック

年代推測などのウンチクも書いていますの良かったらご覧下さい。




今回は別の部分をリペアしたいと思います。



エリがボロボロになっていますね。


















裏側までダメージが出ています。








ここまでダメージが進行すると

解体しないと直せません、、、








エリの全面補強リペアをします。

(裏からの画像を取り忘れました、、、スミマセン)





それでは再構築したリペア後がこちらです。

























ボロボロに破れていたので、、、

ダメージ跡はさすがに目立ちます。


エリは折り曲がる部分です。

ミシンの縫込みもやり過ぎると硬くなりすぎて

折り曲がらなくなってしまいます。

なので強度を考えても、これくらいが限界だと思います。













超アップです。

エリのダメージ部分はデニムの綾目(斜め)に沿って

叩きミシンを入れるようにします。

このような縫い方を バイアス縫い とか言います。


そうする事によって、エリを曲げた時に自然なカーブを描くと思います。
















エリ裏のダメージのリペア跡です。

こちらはインディゴ染めの特殊な糸を使っています。

なので、全体に色が馴染んでいると思います。




解体リペアなのでエリの先端(エッジ部分)も綺麗にリペア出来ていると思います。



Gジャンのエリのダメージでここまで激しいものは初めてでした(汗)

でも丁寧に解体すれば直す事が出来ます。




今回はエリが伸びてしまって、型が完全に崩れていました。

なので全て取り外して、型の(パターン)修正も同時に行ないました。

それをしないと、再構築時に元通りの縫い合わせが出来ないからです。

技術的に難しい作業だったと思います。



こちらの工賃が 10000円(別途送料)です。



オーダーお待ちしております。



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リーバイス506XX(1stモデル) ビンテージ  エリ、プリーツの解体リペア、四角ステッチ入れ直しなど、、、

2014年11月06日 | デニムジャケット、Gジャン リペア

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


問い合わせの返信は何とか間に合っているのですが、、、

入荷後の本見積りが随分遅れてしまっています、、、

お待ちのお客さま申し訳ございません。



さて、今回紹介するのは









リーバイス506XX 通称1stモデルのGジャンです。

オリジナルビンテージ品です。



ビンテージ古着としてちょうどいい感じです。

色が濃すぎず、薄すぎず、と言いましょうか、、、

これは直し続けて着たい品です。



超有名なアイテムなので説明不要だと思いますが、

前ポケットが左前の片方だと1stです。

(左右の両ポケットになると2ndです)












エリの折り目部分にダメージがあります。

Gジャンの定番ダメージと言いましょうか、、、











平置きするとこんな感じです。

こちらは綺麗に直して欲しいとの事なので

解体してリペアします。














フロント部分











胸ポケット上にダメージがあります。

ここはちょうど プリーツ部分です。

四角ステッチを外して真っ直ぐに伸ばしてから

リペアをします。










その他のフロント四角ステッチもボロボロになっています。

もう少しステッチが残っていたら、生地同色の補強ステッチリペアも可能ですが

今回はステッチを完全に外してから、新たに縫い直しをします。



















カフスの先端が削れて解れています。

綺麗に直すには解体リペアですが、

そうなるとボタンを交換しないといけません。

(ボタンがオリジナルでは無くなる)


今回はボタンを外さずに

応急処置の簡単なリペアで済ませる事にしました。

(もっと破れが大きくなったら、解体リペアで綺麗に直したいとの事です)









では、このジージャンの年代チェックをしようと思います。

プロの古着業者ではないので、100%合っているとは限りませんので、、、

アバウトです、、、(単なる個人的趣味です、、、)

ビンテージに興味のない方にはどうでもよい事なので

飛ばしてください(苦笑)












シンチバックから見ていきます。

これが残っていて良かったです。

(年代を見分ける重要な部分)

針なしタイプなので1947年以降の戦後モデルだと思います。












胸ポケットにも大切なディテールがあります。














片面タブは1952年までの採用だと言われています。

(1st=片面タブなのですが、、、)


よって戦後の1947年~52年頃に生産された物だと思います。






今回の物はシンチバックが付いていたので

その形状で戦後だと判断したのですが、、、

それが無い場合はリベットをチェックします。

(シンチバックが邪魔でカットされた物も多いです)



C O の Oが大文字です。

戦前になると、これが小文字になっています。(アンダーバーが入っていたような、、、)


戦中の大戦モデルは独特のディテールですが、これの説明はそのうちします(ネタがあるのでお楽しみに)














ついでにボタンもチェックします。

ボタン裏がドーム状なのでこれは40年代かな?




いつもながら、マニアさん以外にはどうでも良いウンチクでした、、、(苦笑)







ではリペアに話を戻します。






プリーツ部分はステッチを抜いて伸ばします。










エリは解体します。











ダメージの周辺も弱っていたので

こんな感じで補強リペアしています。









ではリペア後です。











ダメージ部分は綺麗に直ったと思います。






















平置きしてみました。


今回は非常に色あわせが難しいリペアでした。

ダメージ部分の色落ちした部分と

周辺のベースの部分の色がかなり違っています。

今回の全体補強の際に使える糸色は1色なのです。

(デニムの縦地の目に沿って縫うのが全体補強ステッチだから)


どちらにでも馴染むちょうど中間色にしてみましたが

それでもちょっと補強糸が目立つなあ、、、

(お客さまからOKを頂いたので良かったです)











エリ先のエッジ部分も補強リペアしています。

解体リペアだとここも生地を潰す事なく、リペア可能です。













フロント部分のリペア後です。

















破れていた部分は目立たないように強力リペアで仕上げました。
















その他の四角ステッチ入れ直しです。

古着の雰囲気に馴染むように

退色した綿糸を使っています。


















カフスは簡単にステッチで留めたリペアです。













目立たないように、生地同色の細い糸にしています。

念のため、ダブルステッチで強度も上げています。

※ここをそのままでタタキ縫いにすると、次回予定の解体リペアが非常に困難になります。





以上です。


ブログ書くの疲れた、、、

最後までお読みくださった方、お付き合いありがとうございます。




こちらの工賃が

エリの解体リペア 6000円

フロントプリーツの解体リペア 2000円

四角ステッチ6箇所、解いてステッチ入れ直しリペア 3000円

左右カフスの簡単なリペア 1000円

合計 12000円(別途送料)


オーダーお待ちしております。





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リーバイス507XX(2ndモデル) ビンテージ 袖なしGジャン エリ、肩口、プリーツなどのリペア

2014年10月22日 | デニムジャケット、Gジャン リペア

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


連日の大量入荷にバタバタとしております。

問い合わせの返信も遅れていてご迷惑をおかけしております。

やっとの事でブログを更新します。

(ブログのネタは山ほど溜まっています、、、)




さて、今回紹介するのは




袖なしGジャン

リーバイス507XX

通称2ndモデルというやつです。

ビンテージ品です。

















切りっ放しです、、、

さすがアメリカの古着って感じ、、、(笑)

これはこれでワイルドなんですが、、、

やはり綺麗にしたい部分だと思います。












フロントのプリーツ部分に小穴があります。

こちらはなるべく目立たないにようにリペアして欲しいとの事です。













エリにもダメージがありました。










わかりやすい画像を撮ってみました。










折れ目に沿ったダメージ

Gジャンの定番ダメージかな?

なるべく綺麗にリペアして欲しいとの事です。








では、このジージャンの年代チェックをしようと思います。

プロの古着業者ではないので、100%合っているとは限りませんので、、、

アバウトです、、、(単なる個人的趣味です、、、)

ビンテージに興味のない方にはどうでもよい事なので

飛ばしてください(苦笑)










ビッグEの両面タブなので

1953年以降




2ndが登場したのが1952年です。

初期の物には片面タブがあったので

片面→両面への移行が1952年だと言われているようですね。






557XX(3rdモデル)が登場するのが1962年なので

その間に作られた物です。




2ndのディテールで前期と後期を分ける事の出来る部分があります。



腰帯の裏側を見て下さい。

ステッチが解れてわかり難いのですが、、、

上下がチェーンステッチです。

これは後期型の作りになります。

(前期型は下がシングルステッチです)



501ビッグEの前期、後期を見分けるのと似ていますね。









では、リペアにお話しを戻します、、、






肩に残っていた生地を取り外します。













プリーツ部分は留めてある四角ステッチを外します。












エリは解体します。












リペアをしました。

ダメージ部分の周辺も弱っているので

こんな感じで周辺補強をしています。












エリを再構築するとこんな感じ












アップ












更にアップ、、、

デニムの綾目に沿って叩き縫いをしています。

(これをバイアス縫いとか言います)

ここは折れ曲がる部分なので

その様にしたほうが、生地の伸縮が効くような気がしています。













着用時の形にしてみました。

リペア部分が綺麗なカーブになったと思います。











フロントのプリーツ部分のリペア後です。

穴埋め(強力リペア)と四角ステッチのやり直しをしています。














パーツを外した肩口はロック処理をして完成です。

これでワイルド感は無くなったと思います(笑)










アップで見るとこんな感じになっています。

ダブルステッチの巻き縫いだった所です。

端をオーバーロックで縫って

表からダブルステッチ跡をオレンジの綿糸で縫っています。

見えにくいと思いますが、

裏からも生地同色の糸で押さえステッチを入れています。

(という事はオレンジのダブルステッチは単なる飾りかもしれません)





以上です。

こちらの工賃が

エリの解体リペア 4000円

フロントプリーツを解体して強力リペア 2000円

左右肩口のロック+押さえステッチ処理 4000円 

合計10000円(別途送料)



今回初めて紹介した内容ですが

同じように袖なしGジャンの肩口がワイルドになっていて

お困りの方、オーダーお待ちしております。




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リーバイス 70505 (559ダブルネーム?) 裏ブランケット付き 4thGジャン 前立て両側を解体リペア 

2014年08月20日 | デニムジャケット、Gジャン リペア

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


お盆休み、、、

仕事づくしでした、、、

しかし、体がボロボロです、、、

肩もコリコリです。

今週末はさすがにお休みします。


でもまだ納期が縮まりません、

お待ちのお客さまご迷惑をおかけしております。





それでは、今回紹介するのは





裏にブランケットが付いたGジャンです。

全体的にかなりハードなダメージがあります。










依頼者さまから

予算の関係で今回はボタンホール周辺のみを

なるべく綺麗にリペアして欲しいとの事でした。














アップで見るとかなりの破れです。

ここまで破れたボタンホールをリペアするのは私も初めてでした、、、(焦)


当然、解体リペア作業となります。







では、リペア紹介の前に

いつもの年代チェックをしようと思います。

プロの古着業者ではないので、100%合っているとは限りませんので、、、

アバウトです、、、(単なる個人的趣味です、、、)

ビンテージに興味のない方にはどうでもよい事なので

飛ばしてください(苦笑)






ビッグEです。

Vの幅が左右不均等なので

1966年以降だと思います。


首元のパッチ跡が完全に無くなっていたので

パッチ跡での追跡は出来ませんでした。


この時点で 70505(4thタイプ)かな?と推測しました。









フラップ裏をチェックします。

イエローのカンドメ(カンヌキ)です。

前回ブログで70505だとここが黒カンドメになっていると書きました。

なので、559の3rdタイプ(557の裏ブランケット付き)の可能性も出てきました。



559から70505に移行していた時期かも?



1966年といえば

リーバイス社が多くの品番を変更するために

パッチに新旧品番を二重表記(通称ダブルネーム)していた時期になります。

パンツだと 

・501XX 501

・501ZXX 502

・551ZXX 505

などが有名だと思います。




Gジャンでも同じく、ダブルネームになっていたようです。



なので、私はダブルネームかもしれないと予想しました、、、(個人的意見)





いつもながら、どうでも良い事に時間をかけてスミマセン、、、(苦笑)






では、ボタンホール部分の解体をします。


















裏から見ると、ブランケットが挟み込まれているのがおわかりかと思います。


こうゆう画像を提供できるのも、リペア屋ならではかと思っています。





それでは穴をリペアして再構築後に

専用ミシン シンガー社 299 で穴あけをして完成したのがこちらです。

























解体してリペアしたので綺麗な仕上がりかと思います。



















帯の裏側です。


オリジナルが上下チェーンステッチミシンで縫ってあったので

同じように縫い直してみました。

(表から見えない部分なので、私の自己満足かもしれませんが、、、)








さて、ここで完成と言いたい所でしたが、、、

頑丈にリペアされたボタンホールにボタン付けのテストをしました。

そこで気づいたのがこちら



ボタンも生地のつけ根から外れそうになっていたのです。

この状態だと、近いうちにボタンが根元から抜けてしまいそうです。



これは付け根部分の生地が劣化しているので

一度ボタンを外してから下生地を補強する必要があります。

(ボタンは新品に交換しないといけません)


その事をお客様に伝えると

こちら側も全て解体して、綺麗に補強リペアをして欲しいとの事になりました。






というわけで、

まずはボタンを外しました。




前回ブログに引き続き、、、

この年代のボタンも2本爪(ツープロング)で留まっているタイプでした、、、(驚)




ボタン裏の刻印は 526 です。

ボタン裏526は詳しくないのでウンチクを書けません、、、(スミマセン、勉強します)










こちらも同じように解体してから補強リペアをします。









それでは出来上がりがこちらです。























































ボタンは当店在庫の中でオリジナルに雰囲気の近い物にしています。

この画像だと2つが並んでいるので比較できます。




















画像ばかりでスミマセン、、、


解体リペアなので綺麗な仕上がりかと思います。




いやー、かなり大変な作業でした、、、

裏付きのGジャンを解体して再構築するのはかなりの手間ですからね、、、(大汗)



こちらの工賃ですが

裏ブランケット付きのGジャン

ボタンホール部分全体の解体リペア(ボタンホール作り直し) 20000円


ボタンフライ部分全体の解体リペア(ボタンフライ交換)10000円

合計30000円(別途送料)



ここまで激しいダメージは滅多にありませんが

丁寧に解体してリペアすれば綺麗に直せますので、オーダーお待ちしております。





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リーバイス557 ビンテージ 3rdタイプGジャン エリとカフスの解体リペア、全ステッチ補強リペア

2014年08月14日 | デニムジャケット、Gジャン リペア

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


お盆休み返上で頑張っているのですが、、、

納期がなかなか縮まらなくて、ご迷惑をおかけしております。

只今作業中の依頼品は入荷時に、納期2ヶ月とアナウンスしておりますが

実際は2ヶ月半(手間なのはそれ以上)もかかっている状況です。

本当に申し訳ございません。





それでは今回紹介するのは




Gジャンです。














エリがボロボロです。

(Gジャンではありがちなダメージです)


綺麗に直してほしいとの事で、解体リペアをします。













袖口のカフス部分がボロボロです。

(Gジャンではありがちなダメージです)


こちらも綺麗に直して欲しいとの事で、解体リペアをします。














反対側はそれほどでもないかな?


同じく解体リペアをします。











オール綿糸縫製だったので、経年劣化でステッチが随分弱っています。

こちらは生地同色の細い糸で目立たないように補強をします。









では、リペア紹介の前に いつもの、、、

こちらのGジャンの年代チェックをしようと思います。

プロの古着業者ではないので、100%合っているとは限りませんので、、、

アバウトです、、、(単なる個人的趣味です、、、)

ビンテージに興味のない方にはどうでもよい事なので

飛ばしてください(苦笑)






パッチが有りません

ステッチ跡が残っています。

この形のGジャンだと

557の3rdタイプか 70505の4thタイプ になると思うのですが

パッチがこの大きさだと557の3rdです。

(70505の4thから小さくなります)











もちろんビッグEです。

Vの幅が左右均等なので

1966年以前だと思います。










裏側の情報も重要だと思います。

カンドメ(カンヌキ)のステッチの色が黄色です。

これも557の3rdの特徴かと思います。

(70505の4thから黒になっていたはずです)




フラップ裏に使っている生地が身頃と同じデニムでした。

もっと古くなるとここがライトオンスデニムになっています。

そうなると557のデビューした1962年に近い年代だと思います。















これは私物のGジャンで 507XXの2ndタイプのフラップ裏です。

(年代で言うと 1952年~61年頃に生産されたと思います)

やはりフラップ裏の生地にはライトオンスデニムを使っています。


表と裏のデニム生地の厚みの違いで フラップが表に反っていて

独特なアタリ感が良いですねー

(当時の人はそんな事狙って作っていないと思いますが、、、)






とうわけで、マニアさん以外にはどうでも良いウンチクは終りまして、、、


リペアの続きです。













エリと左右カフスを外してから、完全に解体します。











左右カフスを解体するということは、、、

ボタンを外すという事です。



このような形状になっていました。

二本の爪が刺さっている ツープロングタイプです。

(この年代のボタンもツープロングだったのに驚きました)

こうゆう部分のチェックが出来るのもリペア屋ならではだと思います。






ボタン裏にDの刻印が入っています。

しかし、ボタン裏Dはよく知りません、、、(スミマセン、勉強します)










解体した状態でリペアをしました。








裏からもお見せします。




これだけキッチリ補強しておけば強度も安心です。








こちらを身頃に取り付けて

左右カフスはボタンを打ち込んで、ボタンホールの穴あけをしたら

完成です!














右袖カフス




解体したので綺麗な仕上がりかと思います。















左袖カフス





同じく、解体したので綺麗な仕上がりかと思います。











袖の裏側も弱っていたので

補強リペアをしています。













ボタンホールミシンは シンガー社の299を使っています。

(貸してくださる児島のジーンズ工房さま、いつもありがとうございます)


表から見えないコダワリですが、

カフスの縫いつけのステッチは上下チェーン(オリジナルと同様)にしてみました。




縫い端をカラ縫いにしてカフスの中に入れ込むという

とても面倒な縫い方です。

私の勝手な自己満足かもしれませんが、、、(苦笑)













外したボタンは再利用できないので

なるべく近い雰囲気の物に交換します。













オリジナルと並べてみました。

当店の在庫ではこれが一番近いです。

(時間を掛けて探せば、もっと近いのが見つかるかもしれません)











お次はエリです。

解体したので綺麗な仕上がりかと思います。



























平置きにすると結構目立つか、、、(苦笑)


ここは折り曲がって二重になる部分なので

目立たないように穴埋めにして硬くすると、首の所の着心地に影響します。

これ位の感じが限界だと思います。













解体リペアなので

エリ裏にはリペアステッチの跡が出ません。

(つけたままの そのままリペア にすると、ここにステッチ跡が出ます)


















全ステッチを補強しました。

この距離で見ても補強ステッチはほとんど見えません。







以上です。

今回もウンチクを書くのに疲れてしまった、、、

(大した知識じゃないのにスミマセン)


こちらの工賃が

左右カフスの解体リペア(袖裏の補強込み) 14000円

エリの解体リペア 6000円

全ステッチの補強リペア 6000円


合計26000円(別途送料)


お客さまから喜びの声を頂きました、、、ほっとひと安心です。



解体リペアは割高ですが、そのぶん綺麗に直ります。

オーダーお待ちしております。




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Lee ストームライダー ビンテージ 裏ブランケットの解体リペア

2014年06月06日 | デニムジャケット、Gジャン リペア

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



今回紹介するのは、、、












Leeのストームライダーです。


こちらはビンテージ品になります。

Leeのビンテージの知識は浅いので

ウンチクは語れません、、、(恥)


タグの微妙な違いで年代がわかると聞いた事があります。










ストームライダーと言えば、、、

裏ブランケット付きのGジャンです。













あら、、、

破れてしまっています。




















脇の下も擦り切れて、、、

穴が空いています。



裏ブランケットのリペア依頼は

実は今までに何回かあって、やっていました。



でも、裏地のリペアは難易度が高く

ブログで紹介はしていませんでした。



それでもこれくらいのクオリティーであれば

可能なので、今回お見せしようと思い

ブログネタにしてみました。






裏地のリペアは基本的に解体リペアになります。

そのままリペアをすると、表のデニムと裏のブランケットを

一緒に縫い込んでしまうからです。

他店さまのリペアでそのようにしてあるのを見たことがあります。



当店では裏ブランケットのリペアは裏地のみリペアをするようにしています。

※リペア方法にこれが正解というのはありませんが、私はそうした方が良いと思ってやっています。








帯(ウエスト)付近を解体しました。

ボサボサは綺麗にカットしています。











脇付近を解体しました。

同じく、ボサボサは綺麗にカットしています。









あて布に使うのは

新品のブランケット生地です。



依頼品のブランケットとまったく同じ柄ではありませんが

雰囲気は結構近いです。






ではリペア後がこちらです。

















リペアしてわかった事でしたが

この部分の破れの原因は

ブランケットの縫い代が少なくて

帯(ウエスト)から抜けていました。

よって、見えない部分も広範囲にブランケットを移植して

新たに縫い代を作っています。


とくかく、めっちゃ手間で 大変でした(汗)






















脇部分のリペア後です。

解いたダブルステッチを縫い直して元に戻しています。



これも簡単に書いていますが

裏地のみをダブルステッチで縫い直すのは

かなりの手間です、、、(汗)


おそらく、普通の平台ミシンだと縫えないのでは?と思います。

当店にはこの部分を縫える特殊ミシンを持っているので

何とか縫えています。





今回のリペア工賃ですが 10000円(別途送料)です。


お客さまから喜びの声を頂きました、、、ほっとひと安心。




ダメージ穴の大きさに対して考えると、かなり割高なのですが

裏ブランケットのリペアはほとんどが手間賃となっています。




あまりにも激しい破れはリペア不可能かもしれませんが

今回のレベルであれば可能だと思っています。

(だからブログで公開しているのですが、、、)



自信満々ではありませんが、、、(苦笑)

オーダーお待ちしております。



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Lee ストームライダー (裏付きGジャン) エリのリペア、ステッチ補強

2014年04月24日 | デニムジャケット、Gジャン リペア

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


GWが近づいてきましたね。

当店のお休みは日曜、祝日なので

GW期間中はお休みさせて頂きます。

メールの問い合わせは、お休み中も受け付けております。

ちょっと返信が遅くなるかもしれませんがよろしくお願いします。



私もGW中は色々とやる事を計画中ですが、、、

私物リメイク用に前々から用意していた1本があります。

そのリメイクをするのを心待ちにしていました。

とても楽しみです。






では今回紹介するのは




LeeのGジャンです。








ストームライダーです。

こちらはオリジナルビンテージ品だと思います。

(Leeのビンテージは詳しくないので、、、ウンチクは語れません、、、)





ストームライダーと言えば、、、

裏にブランケットが付いていて

温かいジャケットです。



しかし、この裏付きのジャケットはリペアするのが大変なのです。

表のデニムと裏のブランケットを別で縫わないといけませんからね、、、



リペアするのが大変なので

当店では このアイテムのリペアは宣伝していないのですが、、、

なぜか沢山の依頼があります。

(他店さまはやっていないのだろうか?)




という訳で、、、

今回はその中でも

比較的やりやすかった案件のリペアを紹介します。













まずはエリの破れです。

そのままリペア(工賃割安)

解体リペア(工賃割高)

どちらでも可能ですが

今回はそのままリペアでの依頼でした。
















ソデの周辺のステッチが切れています。

ビンテージデニムのステッチは基本的に綿糸で縫ってあります。

ポリエステルのスパン糸が使われるようになるのは1970年代からだと思います。



よって1970年以前のビンテージ(復刻、レプリカ)デニム製品だと

よく擦れる部分は必ず糸が切れます。



綿糸というのは経年劣化すると

色が退色して、何とも言えない

いい感じの色に変化します。

(弱い素材と分っていても、綿糸の縫製は人気があります)



リペアに新品の太い綿糸を入れるよりも

細い生地同色のステッチを入れた方が

オリジナルの糸の風合いを残せるので

私はこのやり方をお勧めしています。

(細い糸でもポリエステルのスパン糸は強度が強いので安心です)






では、この裏付きの衣類をリペアする為の専用?ミシンを紹介します。




下の台が筒状になっているミシンです。

通称 ポストミシンと呼ばれています。




カバンを縫う為に開発されたミシンだと聞いた事があります。

平台ミシンでは届かない部分にミシンが届くのです!

(当店のリペアでは欠かせない、大切な相棒です)











ストームライダーはソデ裏にちょっとした隙間があります。

そこへミシンの筒を突っ込みます。













こんな感じです。

おわかりでしょうか?

(表のデニムのみを縫えるようにセットしています)







ステッチ補強リペアしたのがこちら









生地同色の細い糸で縫ってあるので

ステッチ跡はほとんど見えません。









反対側のソデもステッチ補強します。







こんな感じになります。

経年劣化した綿糸の風合いもそのまま残っています。














エリのリペア後です。













そのままリペアでは

下生地の厚みがあるので

中にあて布を挟み込む事はしません。

ステッチも少なめにしないと

エリが硬くなってしまいます。

これくらいで止めておくべきだと思います。















エリ裏はデニムなので

下糸の色をデニムに馴染むようにしています。











インディゴ染めの特殊な糸を使ってみました。

殆どわからないと思います。







こちらの工賃が

エリのそのままリペア 2000円

左右ソデのステッチ補強リペア 3000円(裏付きジャケットの手間賃込み)

合計5000円(別途送料)







裏付きのデニムジャケットのリペアも

こっそり行なっています。


かなり手間な部分が多いので

通常のリペア代よりも割高ですが、、、

それでもどうしても直したい場合は

相談に乗ります。







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