須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

小さな応援団長、ありがとう!

2021-07-30 20:56:40 | 猫の物語
前回の猫風邪について、もしかしたら「感染怖いよ~」と思われた方、いらっしゃいますか?「猫風邪」というぐらいですから人にはうつりません。猫の風邪と人の風邪は違いますのでご安心を・・・。

ついでに・・・最近の「コロナウィルス」=COVID-19が、猫から人にうつるというデマで、猫が捨てられたり、疎んじられたりしているという情報を、ずいぶん前に耳にしました。
「猫コロナウィルス」は「猫伝染性腹膜炎」という不治の病を引き起こすとても恐ろしいものですが、猫から人への感染はありません。直近2年よりもずっと前から、猫好きさん達は「猫・コロナ」という単語を耳にしています。そもそも「コロナ」というのは総称ですからね。

さて、今回は7月24日、土曜日の午後に出会った元気で可愛い女の子と優しいお父さんを紹介しましょう。

最近、マリオとgooが急に親しみやすくなって不思議だったんです。猫が変わったように穏やかな表情を浮かべていますし、以前に比べると格段に近づきやすくなっています。美味しいご飯をあげるときには背中を撫でられるぐらいの劇変にビックリ、マリオが自分からこっちに近寄ってきている~⁉

哀愁の中間管理職マリオさん

何が彼と彼女を変えたの?もしかしたら私好かれている?え~~、私の優しさに気がついた??とちょっと自画自賛気味⁉「中間管理職」と「凶暴女子」を卒業してなついてくれるかもしれない・・・でもどうして???

それはね!実は、この父娘さんのおかげだったんですよ。

小さな女の子とお父さまは、最近毎週のように土曜日には花月にいらっしゃっているそうです。そしてレストランでランチを召し上がった後、夕方近くまで、花月猫ちゃん達にチュールやら高級カリカリ(地面を汚さないようにマイ猫茶椀まで持参!)やらをプレゼントしながら可愛がって遊んでくださいます。

もちろん、マネちゃんと若女将の承諾を得たうえでの「花月猫ボランティア活動」です。ほんと微笑ましい光景です。

ナツカナイーズのセンター、凶暴女子gooさん

お母さまがご同行なさらないのもいいですね。毎日子供といて大変なお母さまをちょっと解放、お一人のくつろぎ時間をプレゼント、そして父と娘二人の濃密な時間は将来きっといい思い出になる・・・お父さまとお嬢さまの絆を深めることでしょう。

お二人の愛情がマリオとgooちゃんを変えました。お父さまはマリオと仲が良く、あんなに怖いマリオの背を臆することなく撫でられます。もちろん勉強代?で、ずいぶん引っかかれたりしたそうですが、怖がらない臆さない粘り強い愛情が猫を変えるんですよね。

私のことは嫌いでもナツカナイーズのことは嫌いにならないでください!

女の子はユーモアがあってなかなか面白い子です。最初の押しはgooだったらしいのですが、ご存知の通りgooちゃん、美猫で見た目は可愛いけど愛想が悪い・・・だ・か・ら、今の推しメンは、みんな大好きモフちゃんに変わったそうです!

マネちゃんによると、小さい彼女は「私が大きくなって一人暮らしするようになるまで、モフは元気で生きて待っていてくれるかなぁ」と語っているとか。モフと暮らす未来を夢見る可愛い心に笑顔がこぼれました。

なぜか皆さんに人気のモフぞう

父娘さんお二人は盛夏に備え、蚊除けのブレスレットや冷え冷えタオルも準備していらっしゃいます。花月の庭は半分山の中です。そこで過ごす日常生活と違う時間、猫という不思議な生き物と交流する時間は、女の子を元気で優しい女性へと育てることでしょう。

父娘さんはこのブログで花月猫の存在をお知りになったそうで、嬉しいかぎりです!!
これからもよろしくお願いします。また花月でお会いしましょう。

木漏れ日のベンチでお昼寝するのは誰?


【公式】神戸須磨の会席料理ランチ・ディナー │ 味と宿 花月
ホームページhttps://www.suma-kagetsu.com
Facebookhttps://www.facebook.com/suma.kagetsu.sakura





ちょび髭なみ(夏海)ちゃんの巣立ち~まろ兄と幸せに!

2021-07-29 08:19:44 | 猫の物語
7月24日土曜日、かねてからのお約束の通り、須磨観光ハウス「花月」にまろちゃん花月で「キツネ」と呼ばれていた猫)のご家族さまがお越しくださいました。

そして、ゾロの子供、ちょび髭さんが「なみ(夏海)ちゃん」と名前をもらって、まろ兄と暮らすご家族さまの元に巣立つことになりました。

まろ日記



当初は「まろ兄に新しい兄弟姉妹を貰い、一緒に暮らす幸せをプレゼントしたい」というお話でした。振り返ってキツネ時代のまろの写真を見ると、なみと同じように目が腫れあがり、けっこうヤバい・・・かなりマズかったのだなぁと思います。

そう言えば2年前、まろの幼児期を思いだすと、モフやジャスミンと同じぐらい身体が弱く見えました。素晴らしいご家族さまに、適切な時期に里親になっていただいた結果、まろは健康に暮らす幸せを手に入れたんですね。キツネ・・・本当に本当に、ラッキーだったね。

キツネ(まろ)の生育が危ぶまれていたところを救っていただいたという経緯もあって、今回も「身体が弱っていて、今一番困っている兄弟姉妹を助け、まろと共に育てたい」とおっしゃってくださいました。ありがとうございます。感謝しかありません。

「花月猫は宿命的に猫風邪を相互感染させてしまう」と以前ブログに書きました。猫風邪・・・聞こえは可愛いですが、猫上部気管感染症 といい、三種混合ワクチンで予防する大病の2つ、猫ウイルス性鼻気管炎と猫カリシウイルス感染症にあたります。まろちゃんには既に花月でこの病気が感染しています。そして小さいなみちゃんも・・・残念ながら既に感染しています。花月猫達は外猫、大病のウィルスを体内に潜伏させながら、体力をつけ免疫力を高めて発症させないように生きるしかありません。



現在なみちゃんは重い結膜炎に罹患しています。花月でもニャニャ&ラビの子供達が治療中ですが、この病気に仔猫が感染するとまぶたが腫れあがり、目が奥に沈んでしまします。加えてなみちゃんは両目が濁っていたので、私は失明を疑いましたが、料理長のご友人予約済の白黒青目ちゃんと、取っ組み合ったり追いかけっこしたりして、楽しそうに遊んでいたので失明というほどではないでようです。



ここまで書くと、先住猫のいるお家は不安になりますよね。猫は可塑性の高い優秀な生き物です。飼い主が頑張れば大丈夫ですよ!

我が家の話になりますが、1匹目は職場への迷い猫、長雨に降られ猫風邪に罹り、発熱もしていました。投薬治療のおかげで花月猫ほど酷くならず、「猫ウイルス性鼻気管炎」のみの罹患でした。まあ、この時の投薬の後遺症で、早くに腎臓病になったのでは?とも思いますが、仕方ない選択でした。

その1か月後に、タイの文化交流活動を主宰されていた大阪鶴橋丸小市場での休憩中、「仔猫貰ってください」の張り紙を見つけました。そこで出会った優しい飼い主さんから白い仔猫をいただくことになったのです。「無傷でいただいた大切なこの子を何としても猫風邪から防ぐ」という不退転の決意で育児に臨み、この姉妹で6年、動物病院での健康診断、三種混合ワクチンを続け、健康状態を気遣ったおかげでしょうか、とても仲が良く、常に一緒にいた姉妹は一度も猫風邪になりませんでした。

その後、障害のある妹の仔猫が家に来てさらに9年余、巨大結腸症で生涯頑張り続けたその子も、おねちゃん達も、生涯一度も発病しなかったのです。途中で長女猫は重い腎臓病になりましたが、猫風邪が発症することは、重ねて一度もありませんでた。

経験したことですから言えます。気をつけてあげれば絶対大丈夫、誰も発症しないと思うんです。



今回の譲渡、実は、料理長のご友人に白黒青目ちゃんと黒ちゃんの二匹をもらっていただける予定だったんですが、黒ちゃんが行方不明になり、「替わりにちょび髭をもらってもらえないだろうか」と打診していました。こういうのはご縁ですね。既に先住猫もいるご友人とは成立しませんでした。それが分かったのが24日当日です。



ご友人に向けて、なみちゃんのアピール動画や写真をたくさん撮っていたので、今回まろのお母さまに、それをお渡しできたのはとても嬉しいこと、万事、塞翁が馬!ですね。

何が吉と化けるかは分かりません。ご縁によりまろ兄と暮らすことになった「なみ(夏海)」は、ゾロの子4匹の中で最後まで残った仔猫でした。もう貰い手がないと諦めた仔猫でした。



今、コロナ禍で諦めなければいけないことが多いのかもしれません。でもまだ未来は続き、そこには何が待っているか分からない・・・もっといいことも待っているかもしれないですよね。

そんな希望をくれたなみ(夏海)ちゃんの幸せを祈りましょう!
なみちゃんの成長記録は引き続き「まろ日記」でお楽しみくださいね。




【公式】神戸須磨の会席料理ランチ・ディナー │ 味と宿 花月
ホームページhttps://www.suma-kagetsu.com
Facebookhttps://www.facebook.com/suma.kagetsu.sakura


花月のお料理(68)~神戸牛ネギ巻の桜チップ薫製

2021-07-25 18:40:08 | 花月のお料理
花月の神戸牛について、私の自慢話を聞いてください!

少し前の話ですが、牛肉のお料理を食べてから「うん!?」。以前老舗料理店で食べたすき焼きのお肉と「同じお肉屋さんのものでは??」という質問をマネちゃんにしてみました。はい、大当たり~。最近、一番自慢しているエピソードです!



神戸ブランドの牛肉は美味しさで有名ですね。花月は昔から神戸で一流といわれるお肉屋さんと取引しているのですが、何軒かある一流のお肉屋さんで取り扱っているお肉の持ち味は微妙に違うと思います。

花月のお肉はジューシーでありながら、ねっとり感がなく、さっぱりしています。濃厚なお肉なのに、口当たりが軽い・・・いくら食べても胃が重たくならないのですが、気がついたらお腹いっぱい、晩御飯いらんわ~という感じなんです。

今回、神戸牛を使ったこのお料理は、まさに素材の味を生かしたお料理といえるでしょう。上質のネギを上質のお肉で巻いて、桜チップで薫製したもの・・・たぶん料理長の隠し技がどこかにあるのでしょうが、それを感じさせないあっさりした仕上がりです。ネギのピリッとし香味と、薫製の甘味が元々上質な神戸牛を引き立てた仕上がりになっています。



お肉は素材、どこで食べても同じという方がいらっしゃいます。料理法が多岐に及ぶ魚と違って肉は結局肉なんだ、調理の影響力はあまりないんだ、というご意見です。それも一理ありますが、それだけではつまらない。よいお肉を優れた調理法でいただくと、肉という素材が本来持っている旨味は更にアップします。

夏に食べるさっぱりお肉料理、しかも神戸牛、舌がとろける一品でした。

       ジャスミンとモフはともに看板猫。仙人スタイルのジャスミン

【公式】神戸須磨の会席料理ランチ・ディナー │ 味と宿 花月
ホームページhttps://www.suma-kagetsu.com
Facebookhttps://www.facebook.com/suma.kagetsu.sakura



花月のお料理(67)~鯛入り生姜ごはん・わらび餅

2021-07-23 20:06:58 | 花月のお料理
短期間ですが東京に住んだことがあります。また毎週通った時期もあります。関西人の私が関西より美味しいと思った食べ物は3つだけ。東京の方々、暴言をお許しあれ!
1:鰻、
2:天ぷら、
そして!!!3:谷中生姜です。

飯田橋の近くにいたので、神楽坂へはよく出かけました。そこで初めて食べた「谷中生姜」の美味しさにビックリ。「このショウガ、生のままウマッ、味噌をちょっと付けてめちゃめちゃお酒に合うやん!!」と感動したことを覚えています。通称「葉生姜」ともいうそうです。谷中生姜は谷中というぐらいですから、東京荒川付近の農家の特産品で「盆ショウガ」といわれる贈答品だったそうですが、関西でも探せば手に入るみたいです。そりゃ本物!美味美味!

マネちゃんに「普段、何食べているの?」とよく聞かれます。私の食生活が不明だと思う方がたまにいらっしゃるのが不思議です。ま、どうでもいいことで申し訳ありませんが、私は「一物全体食」や「食材そのまま食」が好きで、調理された一品に、更にソースや醤油はかけませんし、生野菜にドレッシングやマヨネーズを使うことはあまりありません。ということで、生姜は好きな食べ物の代表格です。

谷中生姜に限らず、今の時期は特に、さっぱりした生姜はそうめんや唐揚げ、何に使ってもとても美味しく感じますね。今回の鯛入り生姜ごはん、ほぐした鯛のほのかな甘さと、針生姜のさっぱりした風味がふっくらご飯に・・・ほらほら、皆さまの鼻を通り、味覚が脳内に登ってきたのでは?



そしてデザート、この美しいわらび餅を見よ!!食べるのが惜しい、美しい碧玉のようなわらび餅です。




【公式】神戸須磨の会席料理ランチ・ディナー │ 味と宿 花月
ホームページhttps://www.suma-kagetsu.com
Facebookhttps://www.facebook.com/suma.kagetsu.sakura



仔猫の成長(3)~ゾロとビビの仔猫

2021-07-20 11:29:59 | 猫の物語
7月16日夜に緊急連絡が入りました。ゾロの子供の黒ちゃん(料理長のお友達が予約済)が狐にやられてしまったそうなのです。狐は子供が太るのを待っていたのでしょうか。東エリア まで手を伸ばしはじめました。これまで渦ちゃん、渦ちゃんと兄弟姉妹の白黒、ニャニャ&ラビの黒っぽい子、そしてゾロの黒ちゃんと4匹が遠くへ往ってしまいました(泣)。今回は砂を噛むような気分になりました。

トム(改めむぎ)ちゃんは本当にラッキーでした。あと数日遅かったら黒ちゃんだったかトムちゃんだったか分かりません。むぎは「幸運児」、本当にラッキーだったね。これからもその強運で招き猫としてご家族にたくさん「福を招いて」くださいね。むぎちゃん頑張れ~。

これから夜だけは仔猫達をソフトケージに入れて安全な場所で保護するそうです。花月から5匹がケージに入っている写真を送って来てくれましたので一安心。ジジの遺児とニャニャ&ラビの3匹はへの心配は続きます。新仔猫、今は安全な場所にいますが、少し大きくなって外に出、活動し始めると危ないのは同じです。

これなら大丈夫

辛い話題ばかりになって申し訳ありません。少し明るい話題をお届けしましょう。

ビビ流・頑張らない子育て」で、ビビの凄さを紹介しましたが、「ゾロ・ビビ保育園」は賑やかで楽しそうです。そしてなんと!!ビビが授乳しているところを見て???と驚きました。ビビはゾロの子供にお乳をあげていたんです!「みんなで育てる」とはいっても授乳まで・・・ビビは本当に偉いですね、だからこそのゴッドマザー!一昔前は、日本でも末っ子と初孫が同じ年ってことがありました。そうです、ビビちゃんは孫に授乳していたんです!


ビビ様、孫に授乳中の図

ビビの子供3匹をまとめて紹介したことがないのでご覧くださいませ。他の子猫ちゃん達と同じく里親募集中です。

ビビの子三人衆

料理長はとても器用な方で、料理だけでなく写真、木工もお得意です。本格的な猫小屋・キャットタワーに続き、スノコで隠された安全な遊び場も作ってくださいました。「仔猫が激しく遊び、暴れて、スノコを噛んだり破ったりすることまで思い至らなかった」と笑っていらっしゃいます。ここが「ゾロ・ビビ保育園」の本校舎です。親も子も一緒になって心配なく、昼寝、毛づくろい、じゃれ合いなど、ゆったりと遊びながら過ごせます。

くつろぎの館~ゾロ・ビビ保育園
〔設計・施工:料理長工務店〕

ゾロ・ビビも本校舎に帰ってきました。お母さん達と一緒にいると、仔猫達もみんな嬉しそう!!みんな、本当に幸せだね! 

仲良く育った仔猫達は思いやりと協調性を身につけた優しい性格になるでしょう。花月に残るにせよ、新しい里親さんの元に巣立つせよ、ここで身につけたステキな性格、友情、愛情、他の誰かを愛し愛され共に生きる喜びは、一生この仔猫ちゃん達の財産になるでしょう。

縦列駐車


【公式】神戸須磨の会席料理ランチ・ディナー │ 味と宿 花月
ホームページhttps://www.suma-kagetsu.com
Facebookhttps://www.facebook.com/suma.kagetsu.sakura