須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

花月のお料理(9)~卵豆腐海老すりおろし

2020-05-06 20:32:28 | 花月のお料理
花月で卵豆腐をいただいたことは少なかったと思います。自宅では、スーパーで買った3つセットの卵豆腐を器に出して、添付の小さい袋を切って出汁をかけ、冷たいままいただくことが多いのでは。

今回の逸品は「卵豆腐海老すりおろし」、温かいお料理です。卵豆腐はそのままに温め、そこに、生姜でキリっと整えたあんかけうま味出汁。熱すぎないのがまたいいのです。適温の卵豆腐、温めた黄金色の出汁には、海老のすり身がチラリと赤く色を添えています。出汁、生姜、海老の味付けとくれば、美味しいに決まってます!!

本日の漆器がまた格別です。漆の黒に細い金線を使った柄が舞います。卵豆腐は金色、出汁も金色。出汁の中にチラリと海老の赤が見え隠れする、「黒・金・赤」色合いも豪華に、なんておしゃれな料理でしょう。


==============================
【公式】神戸須磨の会席料理ランチ・ディナー │ 味と宿 花月
ホームページhttps://www.suma-kagetsu.com
Facebookhttps://www.facebook.com/suma.kagetsu.sakura

花月のお料理(8)~水菜と明太子の和え物アマビエ風(八寸の一品)

2020-05-06 20:32:06 | 花月のお料理
5月5日子供の日、三密を避けつつ、家族で「花月」へ食事に行きました。

月が替わったばかりですが五月晴れの夏日。
レストランでは客席が既にほどよい距離が開いていましたが、更にガラス窓が少し開けてありました。風通しがよく、空気が気持ちよい午後でした。

ちなみに、この日の「花月」、全て「白・青・青緑」。新緑の5月にふさわしいしつらえで統一されていました。、玄関の絵や飾り(マネちゃんセレクト)、料理の食器(料理長セレクト)、箸置きなど料理以外の食器(仲居さんセレクト)、後で聞いてみると申し合わせたわけでもなかったようですが、さすがに老舗、歴史と阿吽の呼吸を感じます。

さて、本日の逸品は、八寸の一品から「水菜と明太子の和え物」をご紹介します。

まず、器をごらんください。5月らしく海と波をイメージした長いお皿、上面だけでなく側面にも海を感じます。海の波間を泳ぐようにしつらえた魚の豆鉢、そして中には水菜と明太子が、だしをきかせ絶妙に絡まった和え物。

これって今、流行の妖怪、「予言獣アマビエ」の絵をみんなで描こう!の発想じゃないですか⁈

アマビエは今最も注目を集める妖怪です。疫病退散・コロナ退散のご利益の願いを込めて、「ご利益のあるアマビエのイラストをみんなで描こう!」の発想に賛同した人々が、オリジナルのイラスト等を次々と投稿し、ちょっとした社会現象になっているんです。

友人ACHAさんの「アマビエ」。色使いが優しくて大好きです。こちらの作品も一緒にごらんくださいね。



==============================
【公式】神戸須磨の会席料理ランチ・ディナー │ 味と宿 花月
ホームページhttps://www.suma-kagetsu.com
Facebookhttps://www.facebook.com/suma.kagetsu.sakura

旧JICA兵庫インターナショナルセンターとかない橋(叶橋)

2020-05-06 20:31:46 | 日記
私は人生で二度、国際協力事業団(JICA)の派遣によって、外国で働きました。一回目は1992年~1995年(タイ王国)、二回目は2005年~2008年(トルコ共和国)です。一回目は震災直後の帰国でしたので、直接的に阪神淡路大震災には遭っていないながらも、膨大な復興の仕事が待っていました。帰国後の職場で、心苦しく申し訳ないような、しかし有り難いような、複雑な思いを抱きながら仕事をしたものです。

帰国後、青年海外協力隊やシニア海外ボランティアの説明会に、講師として何度も呼んでいただきましたが、場所は灘・HAT神戸、「兵庫県立美術館」と「人と防災未来センター」の間にある新しい立派なビルでした。

須磨一の谷にあったJICA兵庫インターナショナルセンターは、阪神淡路大震災に遭遇しても固い岩盤の上に建っていたおかげでビクともしなかったそうですが、避難所として最後のお勤めを果たした後、HAT神戸に移転し、建物は取り壊されました。
少しのタイムラグで、私は一の谷のJICA兵庫インターナショナルセンターに行くことはありませんでしたが、その場所は須磨観光センター花月と並んで、私の憧れの場所でした。

花月から、旧JICA兵庫インターナショナルセンターへは、車が通れる立派な橋が架かっています。この橋の名前は行きは「叶橋」、帰りが「かない橋」といいます。この橋は創業者が自腹で架橋されたと聞き、敬意で頭が下がりました。

どれだけ多くの外国人研修生たちが、希望に胸膨らませこの橋を渡ったことでしょう。訪日の夢叶い、ここで須磨の海を眺めながら日本の技術を学び、帰国後の母国発展のために、次の夢をかなえるために、この橋を戻ったのでしょう。

私にはそのときめきが自分のことのように分かるのです。それぞれの決意で「叶橋」を渡り、努力を持って「かない橋」を戻った外国人研修生は、震災から四半世紀過ぎた今、それぞれの母国で「夢を叶え、使命を果たしている」のでしょう。





JICA関西のホームページより


==============================
【公式】神戸須磨の会席料理ランチ・ディナー │ 味と宿 花月
ホームページhttps://www.suma-kagetsu.com
Facebookhttps://www.facebook.com/suma.kagetsu.sakura