須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

旧JICA兵庫インターナショナルセンターとかない橋(叶橋)

2020-05-06 20:31:46 | 日記
私は人生で二度、国際協力事業団(JICA)の派遣によって、外国で働きました。一回目は1992年~1995年(タイ王国)、二回目は2005年~2008年(トルコ共和国)です。一回目は震災直後の帰国でしたので、直接的に阪神淡路大震災には遭っていないながらも、膨大な復興の仕事が待っていました。帰国後の職場で、心苦しく申し訳ないような、しかし有り難いような、複雑な思いを抱きながら仕事をしたものです。

帰国後、青年海外協力隊やシニア海外ボランティアの説明会に、講師として何度も呼んでいただきましたが、場所は灘・HAT神戸、「兵庫県立美術館」と「人と防災未来センター」の間にある新しい立派なビルでした。

須磨一の谷にあったJICA兵庫インターナショナルセンターは、阪神淡路大震災に遭遇しても固い岩盤の上に建っていたおかげでビクともしなかったそうですが、避難所として最後のお勤めを果たした後、HAT神戸に移転し、建物は取り壊されました。
少しのタイムラグで、私は一の谷のJICA兵庫インターナショナルセンターに行くことはありませんでしたが、その場所は須磨観光センター花月と並んで、私の憧れの場所でした。

花月から、旧JICA兵庫インターナショナルセンターへは、車が通れる立派な橋が架かっています。この橋の名前は行きは「叶橋」、帰りが「かない橋」といいます。この橋は創業者が自腹で架橋されたと聞き、敬意で頭が下がりました。

どれだけ多くの外国人研修生たちが、希望に胸膨らませこの橋を渡ったことでしょう。訪日の夢叶い、ここで須磨の海を眺めながら日本の技術を学び、帰国後の母国発展のために、次の夢をかなえるために、この橋を戻ったのでしょう。

私にはそのときめきが自分のことのように分かるのです。それぞれの決意で「叶橋」を渡り、努力を持って「かない橋」を戻った外国人研修生は、震災から四半世紀過ぎた今、それぞれの母国で「夢を叶え、使命を果たしている」のでしょう。





JICA関西のホームページより


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