花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「アンエンド 確定死刑囚捜査班」 木崎 ちあき

2024-06-08 16:27:56 | 活字もすっげえたまには読むぞ

 

死刑執行の後で罪の意識に耐えかねて自首してきた真犯人・・・そんな冤罪事件によって、やっつけで?作られた警視庁捜査一課の新部署=確定死刑囚捜査班。残り3年を閑職にて穏やかにと考えていた小津(警視)は、ある日突然その部署の班長の事例を受ける。どうやら先輩の娘で子供のころから知っている今や警視長にまで出世した香月刑事部長の指金らしい。事例奈致し方なく、出向いてみれば集められたメンバーは所内ハッキングと副業で懲戒の元サイバー班のロリコン気質の西巡査部長、先輩3人を病院送りにして懲戒の元軍人の横田警部補、やくざとの癒着?で懲戒の元マル暴の柏木警部・・・と問題児だらけで、そんな中に唯一自分から志願して来たと言う巨大保険会社の会長の孫と言う超令嬢な碓井警部も。そんなやばいメンツで、確定死刑囚の事件の再調査を行っていく小津班だったが当時見えなかった事実が浮き彫りになったり・・・そして小津が閑職へと向かうきっかけとなったかつての相棒の事件にも関わってきて・・・さてどうなる??? と言う感じでしょうか。

 

ポップでエキセントリックなキャラ達による極めて真面目な調査物語? 真面目≠正攻法ですが。振り回されながらふわっときっちり受け止める小津の度量が沁みますねw 犯人が死刑に至るような既に起こってしまった事件だから取り返しのつかない不幸がそこには確実にあって、ポップなキャラ達との対比が何とも。掘り返せばさらに浮き彫りになる色んなドラマが詰め込まれてて、ぐいぐい一気に読み切れました。きっちり完結した感じに終わってます。が、このキャラ達にまた会いたいなとかも思ってしまいます。

 

非常に面白かったです。

 

 



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