時は日中戦争勃発直前、舞台は氷川丸の海外航路。3年ぶりに会った上海帰りの金欠の友人より買った「タイタニックと共に沈んだはず」の推理小説の原稿。その原稿の盗難騒ぎとと脇に示された「乱数表」。夜な夜な現れると言う金髪女性の幽霊。死体消失?殺人未遂?10日間の旅はそれこそてんこ盛りで・・・・そんなお話。
色んな人の思惑が細かく丁寧に描かれ・・・それらが交錯しまくる物語はここでも相変わらず素晴らしい。時代背景やら当時の国際情勢やら・・・そんな中での日本人と日系二世のアイデンティーやら友情やら・・・そう言った中でいくつかのミステリィも交錯し・・・・終結し・・・どっぷり長編と言うのも吉。
非常に面白かったです。
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