「テミスの剣」 中山 七里

今回の主役は渡瀬。若いころに冤罪事件生み出す一端をになってしまい自らの手で、真相を暴き公表したが、自分だけが罰を受けず残ってしまい・・・それから23年後、あの事件の真犯人が仮釈放と同時に、殺されてしまう・・・そして、関係者はまた保身に入るが・・・？？？そんなですか。


渡瀬警部、これまで色々出てきてるけど、準主役はあったけど・・・がっつり主役は初か？切り裂きジャック事件へと向かって行く古手川くんもちらっと登場↓
http://moon.ap.teacup.com/hanao/4000.html
中々低重心で・・・読み応えあり。サスペンスパートからミステリィへの自然な誘導と、帯にもあるが「どんでん返しの帝王」の面目躍如のゴリッと逝ってるのに納得感の高い終盤とか・・・きっちりしっかりかつこってりな仕上がり。それでも読後感に爽やかさを与えるのは、結末の爽快間とラストのほっこりな「希望」。お見事でした。


非常に面白かったです。