今は亡き姉さまとの思い出・・・時は昭和30年代、東京の下町。おてんばだった自分、そして美しく身体の弱い姉。姉は特別な"能力"を持っていた。物や人を集中して見るとそれにまつわる過去の出来事が見えてくる。そんな姉との美しく少し悲しい思い出たち・・・そんな感じでしょうかの連作短編集。
ノスタルジックな系です。しみじみと地味ですが、なかなか味わい深い。登場人物たちのキャラもなかなかそれぞれ味わい深く・・・薄幸な感じの美しい姉もちっちゃくボケポイントを出したりはお約束だがやはり良い。加えて語り部の妹の年老いてからの回顧口調ぶりもあってか、しみじみ&しんみりしっぱなしでは無く「時々ほのぼの」。伏線張りっぱなしでの終了で・・・続編も出てるのね→二作目も購入済み。こう言うのも良いですね。
面白かったです。
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