博多駅に迎えに行った新進の建築デザイナーは同級生だった。当時彼のことがちょと好きだったかなめはそれなりにテンションが上がったが、どうも彼=博は・・・自分がトラウマを作ってしまったらしい??? 盛大な物別れに終わった再開だったが、彼とは「手をつないで」協力しなくてはいけなくなる。「博多市の怨念」によって右往左往する「あっちの世界」の影響が現実世界にも押し寄せて来て、博多の街が大変な事に。かなめと博が手をつないだ時だけ聞こえる天の声をたよりに、あっちの世界の住人?片羽をもつ「ハンの物」と協力して、平和を取り戻すために世界転覆・・・福岡転覆か、をもくろむ別の片羽の者たちその名も「カタハネ」と争う事に・・・ってなお話ですか???
この人の荒唐無稽な世界観はいつものことだけど、今回実は最も現実より???ファンタジィがファンタジィとして登場人物たちが認識してる感じはむしろ万城目学とかの世界観設定に近いか・・・結果普通の歴史物ファンタジィ兼ラブコメとして普通の読み応え。普通っぽさに物足りなさを感じなくもないけど、これはこれでちゃんと楽しめました。
面白かったです。